アルフォンソ (カゼルタ伯)
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カゼルタ伯アルフォンソ・ディ・ボルボーネ（Principe Alfonso Maria Giuseppe Alberto di Borbone delle Due Sicilie, Conte di Caserta, 1841年3月28日, カゼルタ - 1934年5月26日, カンヌ）は、両シチリア王フェルディナンド2世と大公女マリーア・テレーザ・ダウストリアの第3王子。
彼はカラブリア公の位を、異母兄の両シチリア王フランチェスコ2世から継いだ。また、その位は長男フェルディナンド・ピウスに引き継がれた。
[編集] 王位継承者
アルフォンソは、生まれた時より、両シチリア王位継承順第4位にあった。彼の上位には、兄のフランチェスコ、トラーニ伯ロドヴィーコ、カストロジョヴァンニ伯アルベルトがいた。
1844年7月12日に、アルベルトが死去した。それは、15歳の誕生日の2ヶ月前のことであり、もちろん子はなかった。これにより、アルフォンソは継承順第3位となった。
1859年5月22日、父フェルディナンド2世が死去した。フランチェスコが王に即位したが、マリア・ソフィア・ディ・バヴィエラ王妃との間にまだ子はなかった。そのため、ロドヴィーコが推定相続人となり、そしてアルフォンソは継承順第2位となった。
しかしながら、両シチリア王国は1861年、ジュゼッペ・ガリバルディ指揮下の千人隊によって征服された。ガリバルディはイタリア統一運動を進めるサルデーニャ王国に仕えていた。放逐された王家は、フランチェスコを家長として存続した。
1886年6月8日、ロドヴィーコが死去した。彼の一人娘、マリーア・テレシア王女は、王位継承制度が完全に男系優位の故に、継承権がなかった。アルフォンソは、同じく娘しかいないフランチェスコの推定相続人となった。
1894年12月27日、フランチェスコ2世が死去した。こうしてアルフォンソは、ブルボン＝シチリア家の新しい家長となった。
[編集] 家族
アルフォンソは1868年6月8日、従妹のアントニエッタ（1851年3月16日 - 1938年9月12日）と結婚した。彼女はトラーパニ伯フランチェスコとトスカーナ大公女イザベッラの娘であった。
アントニエッタの父方の祖父母は、両シチリア王フランチェスコ1世と、2番目の妃マリーア・イザベッラ・ディ・スパーニャであった。また、母方の祖父母は、トスカーナ大公レオポルド2世と、2番目の妃マリア・アントニエッタ・デッレ・ドゥエ・シチリエであった。
マリーア・イザベッラは、スペイン王カルロス4世と、マリア・ルイサ・デ・パルマ王妃の娘であった。 マリーア・アントニエッタは、両シチリア王フランチェスコ1世と、マリーア・イザベッラ・ディ・スパーニャ王妃のもう一人の娘であった。
2人は12人の子女をもうけた[1]。
- カラブリア公フェルディナンド・ピウス（1869年 - 1960年） バイエルン王ルートヴィヒ3世の娘マリア・ルードヴィガ・テレジア王女と結婚し、6人の子をもうけた。
- カルロ・タンクレディ（1870年 - 1949年） 1901年にスペインのマリア・デ・ラス・メルセデス王女と結婚し、3人の子をもうけた。1907年にパリ伯フィリップの娘ルイーズ・ドルレアンと再婚し、現スペイン王フアン・カルロス1世の母マリア・デ・ラス・メルセデスを含む4人の子をもうけた。
- フランチェスコ・ディ・パオラ（1873年 - 1876年）
- マリーア・イマコラータ（1874年 - 1947年） 1906年にザクセン王ゲオルクとポルトガル王女マリア・アナの第2王子ヨハン・ゲオルクと結婚した。
- マリーア・クリスティーナ（1877年 - 1947年） 1900年にトスカーナ大公フェルディナンド4世の三男ピエトロ・フェルディナンド（のちにトスカーナ大公家の家長を継いだ）と結婚した。
- マリーア・ディ・グラツィア（1878年 - 1973年） 1908年に旧ブラジル皇帝家のドン・ルイスと結婚した。
- マリーア・ジュゼッピーナ・アントニエッタ（1880年 - 1971年）
- ジェンナーロ（1882年-1944年） 1922年にヴィッラ・コッリ女伯ベアトリーチェ・ボルデサと結婚した。彼女の称号は1923年のカゼルタ伯の承認による。
- カストロ公ラニエーリ（1883年 - 1973年） 1923年にアンジェイ・ザモイスキ伯の娘の一人で従姉妹のカロリーナ・ザモイスカと結婚した。
- フィリッポ（1885年 - 1949年） ※要調査
- フランチェスコ・ダッシジ（1888年 - 1914年）
- ガブリエル（1897年-1975年） 11927年にマルゴーザタ・チャルトリスカ（アダム・ルドヴィク・チャルトリスキ (Adam Ludwik Czartoryski) 公の娘）と結婚し、21932年にカジミエシ・ルボミルスキ公の娘、セシリア・ルボミルスカと再婚した[2] [3] [4]。2番目の結婚で、5人の子をもうけた。
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