アマルテア (衛星)
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(画像はガリレオ探査機から) |
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発見 | |||||||
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発見者 | バーナード | ||||||
発見年 | 1892年 | ||||||
軌道の特性 | |||||||
平均半径 | 181,400 km | ||||||
近地点 | 181,150 km (0.00121 AU) | ||||||
遠地点 | 182,840 km (0.00122 AU) | ||||||
離心率 | 0.0031 | ||||||
公転周期 | 11h 57.4m | ||||||
軌道傾斜角 | 0.388° | ||||||
母天体 | 木星 | ||||||
物理的性質 | |||||||
平均直径 | 189 km | ||||||
表面積 | 397,600km2 | ||||||
質量 | 7.43×1018 kg | ||||||
平均密度 | 1.8 g/cm3 | ||||||
表面重力 | 0.066 m/s2 | ||||||
表面重力 (地球 = 1) |
0.00673 | ||||||
脱出速度 | ~0.061 km/s | ||||||
自転周期 | 11h 57.4m | ||||||
赤道傾斜角 | ° | ||||||
反射能 | 0.05 | ||||||
表面温度 |
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大気圧 | 0 kPa |
アマルテア(Amalthea)は、木星の第5衛星で、内側から3番目の衛星である。1892年9月9日にエドワード・エマーソン・バーナードによって、91cm屈折望遠鏡の肉視観測で発見された。発見から80年以上名づけられなかったため、木星第5衛星(Jupiter V)という名でも知られた。俗にバーナード星とも(ただしこの呼称はへびつかい座の恒星の方を指すことが多い)。
直接の目視によって発見された最後の衛星で、ガリレオ衛星以来最初に発見された木星の衛星。平均直径189kmでエウロパの1/15の大きさ。
名前はゼウスを育てたニンフ、アマルテイアに由来する。この衛星は、長辺270km、短辺168km(150km)であり、木星の衛星の中で5番目に大きくガリレオ衛星に次ぐ大きさである。しかし、ガリレオ衛星が木星に近い内側ほど密度が大きい傾向があるのに対し、アマルテアはそれより内側にあるにもかかわらず密度は液体の水程度と測定されている。赤みががった色をしているがイオから噴出した硫黄のためである。
その他の特徴では、いびつな形、衛星本体にくらべ非常に大きなクレーター(パーンとガイア)と2つの山脈の存在があげられる。また、イオと同じく熱の吸収より放出の方が大きい、これは木星の潮汐力により内部が熱せられるからである。
アマルテアの内部構造は、密度が低いことから氷が主体か、もしくは瓦礫が堆積した構造になっていると考えられている。木星の重力に捕らえられた小惑星かもしれない。
- なお、小惑星にもアマルテア(113 Amalthea)があり紛らわしい。
[編集] 関連事項
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アマルテア群 | メティス | アドラステア | アマルテア | テーベ |
ガリレオ衛星 | イオ | エウロパ | ガニメデ | カリスト |
テミスト | |
ヒマリア群 | レダ | ヒマリア | リシテア | エララ | S/2000 J 11 |
カルポ | S/2003 J 12 | |
アナンケ群 | アナンケ | プラクシディケ | ハルパリケ | イオカステ | エウアンテ | スィオネ エウポリエ | S/2003 J 3 | S/2003 J 18 | テルクシノエ | ヘリケ | オーソシエ | S/2003 J 16 | ヘルミッペ | ムネーメ | S/2003 J 15 |
カルメ群 | S/2003 J 17 | S/2003 J 10 | パシテー | カルデネ | アーケ | イソノエ | エリノメ | カレ | アイトネ | タイゲテ | S/2003 J 9 | カルメ | S/2003 J 5 | S/2003 J 19 | カリュケ | エウケラデ | カリコレ |
パシファエ群 | エウリドメ | S/2003 J 23 | ヘゲモネ | パシファエ | スポンデ | キュレーネ | メガクリテ | S/2003 J 4 | カリロエ | シノーペ | アウトノエ | アエーデ | コレー |
S/2003 J 2 |