アピオース
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
D-アピオース | |
---|---|
一般情報 | |
IUPAC名 | (2R)-2,3-ジヒドロキシ-3-(ヒドロキシメチル)ブタナール |
別名 | テトラヒドロキシイソバレルアルデヒド、3-C-(ヒドロキシメチル)-D-glycero-テトロース |
分子式 | C5H10O5 |
分子量 | 150.13 g/mol |
組成式 | |
式量 | g/mol |
形状 | 無色 油状 |
CAS登録番号 | [639-97-4] (D体)、[6477-44-7](L体)、[42927-70-8](ラセミ体) |
SMILES | |
性質 | |
密度と相 | g/cm3, |
相対蒸気密度 | (空気 = 1) |
水への溶解度 | |
への溶解度 | |
への溶解度 | |
融点 | °C |
沸点 | °C |
昇華点 | °C |
pKa | |
pKb | |
比旋光度 [α]D | |
比旋光度 [α]D | +9.1 (19 ℃)[1] |
粘度 | |
屈折率 | |
出典 |
アピオース (apiose) は分枝糖の一種。光学活性物質であり、天然に多く存在するエナンチオマーは D-アピオースである。植物の細胞壁では普遍的に含まれているラムノガラクツロナンII (rhamnogalacturonan II, RG-II) の構成要素であり、ホウ素と強く結合することが知られている。
1901年にフォンゲリヒテン (E. Vongerichten) によって、パセリに含まれるフラボノイド配糖体であるアピインを構成する糖として単離された[2]。ポセドニア属の水草 (Posidonia australis) やパラゴムノキ (Hevea brasiliensis) が持つ配糖体にも見られる。