アダム・マリシュ
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オリンピック | ||
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ノルディックスキー スキージャンプ |
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銀 | 2002 | 個人ラージヒル |
銅 | 2002 | 個人ノーマルヒル |
アダム・マリシュ(Adam Małysz、1977年12月3日 - )は、ポーランドのスキージャンプ選手。ポーランド語の発音に近いアダム・マウィシュとも表記される。身長169cm。
小柄な体ながら、ダイナミックなジャンプで2000年代前半にスキージャンプ・ワールドカップで連勝を重ねた“ポーランドの英雄”。
[編集] 経歴
1995年に国際大会デビュー。1998年長野オリンピックではノーマルヒル51位、ラージヒル52位だった。
長野オリンピック後、スキー板の長さの規定が変更され身長の低い日本人選手は軒並み不振に陥ったが、169cmの身長で大活躍したマリシュは一躍有名人になった。2000年に大学教授、コーチ、トレーナー、メンタルドクターからなる「チーム・マリシュ」を結成。筋力トレーニングによって肉体改造を行い、力強い踏み切りを身に付け好成績を残した。
2000/2001、2001/2002、2002/2003の3シーズン連続してワールドカップの総合優勝を達成。2002年ソルトレイクシティオリンピックでは、ノーマルヒルで銅メダル、ラージヒルで銀メダルを獲得。団体でも6位入賞した。
2006年トリノオリンピックでは、ノーマルヒル7位、ラージヒル14位に終わったが、翌2007年の2007年ノルディックスキー世界選手権札幌大会ではノーマルヒルで他を圧倒する大ジャンプを2本そろえて圧勝した。過去の世界選手権では2001年フィンランド・ラハティ大会でラージヒル銀・ノーマルヒル金、2003年イタリア・バルディフィエンメ大会でラージヒル金・ノーマルヒル金を獲得している。
さらに大会後のワールドカップでは個人6試合中5勝と圧倒的な強さを見せつけ、3月23日からのプラニツァでのフライングヒル3連戦も全勝して4シーズンぶり4度目の個人総合優勝に輝いた。
ワールドカップでは通算38勝(マッチ・ニッカネンに次いで歴代2位)。
高校時代の恋人イザベラと結婚し、娘が一人いる。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- アダム・マリシュ公式ブログ
- FIS公式記録 (英語)