アダチ龍光
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アダチ 龍光(あだち りゅうこう 、本名 中川一 1896年7月20日 - 1982年10月13日)は寄席で活躍した日本の奇術師。
越後の禅寺の枠に生まれ、一時新派の役者修行していたが1920年に大阪の木村マリニーに入門し木村壮一を名乗った。1922年頃に吉本興業の専属になる。大正の末にアダチ龍光と改名した。戦後は落語協会に属し地方の訛りもあったが克服し上品な語り口でマジックを披露し人気を博した。まれにウグイスの物真似や擬声漫談もおこなっていた。
1966年に芸術祭奨励賞受賞。翌年から日本奇術協会会長を務める。 1971年には昭和天皇の古希のお祝いに皇居で奇術を披露している。
弟子にアダチ龍一、アサダ二世等がいる。
[編集] 出典
- 諸芸懇話会、大阪芸能懇話会共編『古今東西落語家事典』平凡社、ISBN 458212612X