へき開
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
劈開(へきかい、cleavage)とは、結晶の特定方向への割れやすさを表す鉱物学、結晶学用語。へき開は、結晶構造において原子間の結合力の弱い面が、ある方向で存在するときにおこる。へき開によってできた結晶面をへき開面という。
劈開は硬度とは関係がなく、例えばダイヤモンドは最高の硬度をもっているが、へき開は「完全」であり、正八面体の面に対して平行に、簡単に割れる。
目次 |
[編集] 鉱物
鉱物のへき開は、大まかに「完全」、「明瞭」、「不明瞭」、「なし」に分類される(もっと細かく分ける場合もある)。へき開が完全に近いほど、その鉱物は簡単に割れることになる。