たけしの日本教育白書
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たけしの日本教育白書(たけしのにっぽんきょういくはくしょ 英:A white paper on education)はフジテレビ系列(テレビ大分を除く。同局は日本テレビ系の番組枠のため)で、年に1度放送されている教育をテーマとした特別番組。これまで、2005年11月12日に第1弾(学問の秋スペシャルの一環)として土曜プレミアム枠で放送され好評を博し、2006年11月11日に第2弾を放送。ちなみに第2弾は(秋の教育スペシャルの一環として)18時~24時(JST)までの6時間生放送で、第3弾は2007年10月27日19時から23時55分まで生放送された。
目次 |
[編集] 出演者
- 第1弾、第2弾
- 第2弾、第3弾
- 高島彩(フジテレビアナウンサー)
- 第3弾
- 伊藤利尋(フジテレビアナウンサー)
[編集] ゲストパネラー
[編集] 第1弾 2005年11月12日
[編集] 第2弾 2006年11月11日
- 午後6時台・7時台のみ
- 午後10時半過ぎ~11時台
- 午後11時台
[編集] 第3弾 2007年10月27日
- 特別ゲスト
- 小倉智昭
- 久米宏
- テリー伊藤
- 東国原英夫(宮崎県知事)(テレビ宮崎のスタジオから)
- 舛添要一(厚生労働大臣)
- 今回の放送が10月下旬となったのは、11月から2007年ワールドカップバレーボールの中継が行われるため。
[編集] 第1弾の内容
- 学校の驚くべきルール
- 頭がイイとは?
- 堀江貴文の脳をIQテストとMRI検査で解剖
- 堀江に対する対照として出川哲朗がモニターに選ばれた事に、たけしは「出川は頭いいじゃねえかよ!」と、「芸人=頭が悪い」「東大卒=頭がいい」というステレオタイプな考えに異を唱えた。
- IQやHQを上げるには頭脳パンや超高速モーツァルト(CD)が良いとされているのに対し、たけしは超高速モーツァルトを「ピンクのモーツァルトか」とツッコんだ。
- 太田光は大東文化大学付属第一高等学校時代、ビートたけしのオールナイトニッポンのリスナーで、高校の同級生も同番組リスナーだったことから、「高校の同級生をどうやったら笑わせられるか」と頭の中でシミュレーションしていた事から、「北野チルドレン」と名乗った。また読書家の太田は「速読はやりたくない、本はゆっくり読むものだ」と批判。
- いい先生とは?
- 実態調査(爆笑問題が声だけ出演し解説)
- 命の授業 豚のPちゃんと32人の小学生(1992年に「今夜は好奇心!」で放送されたドキュメンタリー番組の再放送、1992年当時大阪府の小学校教論だった黒田恭史{現・佛教大学教育学部教授}による授業、参考文献ISBN 4623038335)
- 先生がいない学校の子供たち(レポーター:三田寛子)
- 石原慎太郎と対談
- たけしは子供(北野家の末っ子)としての自分を、石原は父親像を語った。
[編集] 第2弾の内容
- 事前番組「6時間イッキ読みSP」(2006年11月11日13:30~14:30)でVTR「品格アンビリバボー」の太田光のたけしの物真似が品格に沿わなかったので、本番で流さなかった。(VTRの内容は太田の物真似の「奇跡体験!アンビリバボー」のパロディと、以前「奇跡体験!アンビリバボー」で放送された青ヶ島の中学生自立ドキュメンタリー)
- たけし曰く「とにかく、生で6時間という長丁場なんで、体を鍛えておかなくちゃね」と語ったが、実際は6時間中オープニング以外はほとんど席に座っていた。
- オープニング
- 番組冒頭でオリコン調べ「総理大臣になって欲しい有名人ランキング」に選ばれたお笑いタレント、1位のたけしと2位の太田光のツーショットが実現。本番前(18:00~18:02)に西山アナがレポート、たけしに太田が「ビートきよしが来なかったの?」を聞いていた。
- たけしが「ドラゴン桜」第1回の桜木弁護士のセリフを大勢の前で叫んだが、たけしはお台場にフジテレビがあることを知らなかった。(たけしはお台場フジテレビのスタジオ初出演)
- 村上功が叩く和太鼓に合わせて、番組テーマの品格を武田双雲[1](太田光が「後ろに不審者がいる」と紹介)が書道で題字とした。
V4スタジオから生放送。
- 太田光が西山アナを、山本モナと紹介。(事前番組でも政井マヤに対し「(山本モナに)似てる」とツッコミ)
- 子供Vs大人
- 天才遺伝子保管計画の破綻(レポーター:原千晶)
- 私物の本の様に扱われ切り取られたボロボロの本がある図書館[3](秋田市立中央図書館明徳館、レポーター:石原良純)
- 品格(モラル)の無い親
- 平成家訓委員会(20:15~20:52)[4]
- 全国の家訓を生中継で調査するクイズを出題。勉強小僧も家訓の鉢巻をつけていた。たけしは学級委員長で平成教育委員会形式では、レギュラー放送時最終回の一回前以来の生徒となった。(なお、新聞の番組表や地方局のIEPGにあった「13歳で○○せよ」は、柳生氏の家訓)
- 講師:田中裕二 (爆笑問題)
- 助手:高島彩(フジテレビアナウンサー)。学級副委員長の太田光は「アヤパンに"君"付けで呼ばれたくないよ」とお約束の批判。
- 生徒:ガダルカナル・タカ、石原良純、平山あや、原日出子
- 鹿児島県の中川一家の家訓「働かざる者食うべからず」(自由回答、レポーター:松尾伴内)
- 家が落書きだらけで、写していいのかどうかレポーターの松尾が出題前に聞いた。たけしは「飲んだら乗れ 乗ったら出せ!」と飲酒運転を助長するような回答を、太田光は「夢は時間を裏切らない」と盗作回答。全員不正解
- 新潟県の千葉家の家訓「火を絶やさず代々伝えてくりょ」(レポーター:伊藤利尋)
- 石原良純が正解。たけしはコールタール、太田は頭髪といずれも持ちネタで答え、出題者の老人をいじっていた。
- 栃木県:平山あや君の実家の家訓「友達・兄弟でもお金の貸し借りはしない」(レポーター:長井秀和)
- 平山あやが「母親テレビ出過ぎ」と批判。原日出子が正解。たけしは「降霊」、太田光は「病気の臓器移植」と意表をつく答えでボケた。
- FNNレインボー発でも、いじめ関連のニュースだった(地方局はローカルニュース)
- スポーツと品格
- マサイ族の1日100km歩く狩りと生活に密着(レポーター:中尾明慶)
- 信じあう心の大切さ…富山市立速星中学校(50円のプラス差額でゼロからのスタート)
- 品格コロシアム
- たけし&爆笑問題Vs久米宏(22:33~22:55)
- テレビと教育について対談。久米はイタリアのテレビショッピングの話題を紹介。
- たけし&爆笑問題Vs石原慎太郎VS久米宏(23:00~23:36)
- 石原がいじめ予告を批判。「とっとと死ね」と発言。
- サプライズ傍聴人ゲストとして石原宏高登場。石原慎太郎の子供として、なぜか石原良純の傍聴席も用意されていた。
- エンディングの田中裕二曰く「たけしさんと太田と石原都知事と久米さんも生放送は止めて頂きたい、もう心臓に悪い」と気分が悪くなった。
- たけし&爆笑問題Vs久米宏(22:33~22:55)
- 司馬遼太郎著「二十一世紀に生きる君たちへ」を教える女性教師に密着
- 日本の未来は… 明るい…16% 暗い…84%
- いじめをしたことが… ある…48% ない…52%
- 「自殺」を真剣に考えたことが… ある…52% ない…48%
- クラス全員が桃太郎。そんな親は 気持ちは分かる…6% やっぱり変…94%
- 死に顔をケータイで撮影!これ、許せる? 許せる…6% 許せない…94%
- 太田光Vs石原良純、どちらが品格があるか 太田光…52% 石原良純…48%(ちなみに2453票差だった)
[編集] 第3弾の内容
今回のテーマは「責任」。V4スタジオから生放送。また亀田一家の話題についてもとりあげられた。平均視聴率は15.0%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)
- オープニングでは司会者4人(たけし、爆笑問題、佐々木アナ)の謝罪からスタート。たけしは内藤大助の発言をもじり、太田が「亀田親のミートホープ社長が」「TBSの女子アナのトイレ覗いたのこいつですからね(画面には佐々木アナが映っていた)」「(ドラフトの中田翔の発言より)白い恋人」と田中裕二を指摘。またゲストの写真(東国原知事・小倉智昭・舛添要一ら)が画面に登場すると、太田が「皆さん若干頭が気になる人ばかりですね」と発言し大爆笑を誘った。
- オープニングでは、林英哲(「鼓童」代表)の和太鼓をBGMに、武田双雲が番組テーマを書道で書き発表。
- 「責任感テスト」家庭度チェック
- 日本大学文理学部・厳島行雄教授監修の全48問(実質18問)で責任感を意識調査。
- 案の定たけしは低かった。
- 最後の設問(『喧嘩する際に消火器を使った事がある』)に対し、たけしとタカがクレームをつけた(フライデー襲撃事件を想起させるため)。ちなみにこの設問は趣旨とは関係がないものをあえて設定したものである。
- 保育未納
- 教師の精神疾患(モンスター・ペアレンツ)、精神科に通う教師(佐々木アナが取材)
- 子供座談会(小中学生14人と親、レポーター:田中)
- 亀田問題(VTR)
- 東国原知事と中継。太田がテレビ宮崎のギャラリー客を、「後ろにいるのは喜び組の皆さんですか?」とベタ質問。
- 20:54 FNNレインボー発※尚、テレビ静岡など一部系列局では明日の関東地方の天気予報も垂れ流していた。
- 「責任感テスト」社会度チェック
- 太田は「橋下弁護士は拾った金で家を建てましたからね」と指摘。
- 「やりたいことがあるなら離婚できる」に○をつけた佐々木アナに、太田が佐々木アナの離婚歴を指摘。
- 世界の企業責任
- スティーブン・スピルバーグの誤算、自分のオーナーの施設で入稿証を忘れる(電話アンケートでは警備員の判断を投票対象。電話アンケートは全6問)
- たけし「俺なんかさ、ハワイで警備員に迫られて逮捕されたよ」とカミングアウト
- 優しすぎる街-過剰看板&親切アナウンス いたわりゾーン(レポーター:石本沙織)
- 太田「(東国原英夫知事に対し)宮崎県に、"おさわりゾーン"って作って見ては?」
- 子供たちの自己責任-岐阜県郡上市八幡町 橋の上から高飛び込み
- 22時ごろ テレビの責任
- ハニカミ王子、亀田問題、テレビのバラエティ番組に対してゲストの小倉、テリー、久米と討論会。久米と小倉は初対面初共演。太田はメディア同士の相互バッシング論を展開。午後10時42分ごろ、みのもんたの話題になり、テリーが「俺は日テレをやってるから、1日中日テレ出続ける」と言うと、たけしが「じゃあ俺はみのを食ってやる。フジテレビ1日中出ずっぱり」と反論、太田が「じゃあ俺はTBS。小倉さんはテレ東に戻ってやってくれ」と反論。さらには、田中が「(みのもんたさん)番組多いですけど、小倉さんも増えてますねー」というと、太田が「髪の毛が…?」と聞いたことで、スタジオが騒然とし、その場の雰囲気を変えようと田中が太田を数回叩き「こいつ殺しますから!」と謝罪した。だがそれに飽き足らず、太田は更に「(番組を)着脱するんでしょ」と小倉に質問したことで、またスタジオが騒然とし、今度は田中が太田をまるで右フックの如く思いっきり叩いた。事はそれだけ収まらず、今度はたけしが「(カツラに)かまやつって書いてあるんだから!」と小倉の疑惑に対し、火に油を注ぐ発言をし、議論が相当脱線してしまう経緯が放送された。(しかし、小倉は太田・たけしのゆさぶりには少々笑いながらも動じた様子は見せなかった。)
- 「責任感テスト」組織度チェック
- 企業の責任-森永ヒ素ミルク中毒事件
- 責任の取り方とは?-元日航社員が取る、日航ジャンボ機墜落事故の責任
- 責任感テスト 結果発表
- 太田とガダルカナル・タカが低得点だった。
- 国民調査では、18点満点は1人しかいなかった。
- エンディング…太田が小倉に頭を下げて謝罪。たけしが「もし来年やるなら」無理難題を示し、田中が「じゃあ来年はやらないって事でいいね」とツッコンんだ。
[編集] スタッフ
- 情報制作局教育プロジェクト : 西渕憲司 / 日向栄二、時澤正、五十嵐英次、宗像孝、角谷公英
- 第2弾のみ:濱潤
- 構成:わぐりたかし / 川島浩司 / 秋葉高彰、野口悠介、大井達朗
- 第2弾のみ:小懸芳仁、ねだしんじ、関盛秀、野尻靖之、溝端隆三
- 第3弾のみ:川原慶太郎、黒岩勉
- リサーチ:フリード、ジーワン
- 音楽:大島ミチル
- 技術:石田智男(フジテレビ)
- 照明:河村清太郎(フジテレビ)
- 美術プロデューサー:井上明裕(フジテレビ)
- セットデザイン:棈木陽次(フジテレビ)
- 美術進行:塚原淳司
- マルチモニター
- CG:佐藤康夫、関谷美岐、宮門裕【第2弾のみ】、北岡誠【第3弾のみ】、デジデリック
- 編集・MA:スタジオヴェルト
- 音響効果:原田慎也・四元裕二・武田拓也(メディアハウス)、撫木正志(スカイウォーカー)【第3弾のみ】
- タイムキーパー:中里優子、高橋由佳
- 編成:大野貢(フジテレビ)
- 広報:小出和人(フジテレビ)
- 広報宣伝:吉田和江(フジテレビ)【第2弾のみ】、鈴木文太郎(フジテレビ)【第3弾のみ】
- 制作デスク:田中万貴
- AD:滝秀一【第2弾のみ】、玉井裕二【第3弾のみ】
- 演出補:藤村美里【第2弾のみ】、郡薫子【第3弾のみ】
- ディレクター:上西浩之(イースト)
- 第2弾のみ:佐塚弘一・森下忠行・佐藤佳史・秋葉英行・池田綾子・渡辺貴・西村陽次郎・杉崎朋子・中里弘毅・平岡大二郎・野上千草・見田圭司(フジテレビ)、小林悟史・大橋圭史(イースト)、倉田敬之・上原千絵(ZION) / 福原伸治・豊田亮介・佐々木明日香(フジテレビ)
- 第3弾のみ:張江泰之・魏治康・若林美樹・石田央美・濱田有里・浅野真紀子・高橋龍平・加藤正臣・島本講太・湯瀬裕志(フジテレビ)、藤村和憲(イースト)、福岡隆幸(ZION)
- 協力プロデューサー:味谷和哉(フジテレビ)、清水哲也(ドキュメンタリージャパン)
- 総合演出:花岡圭一郎(ZION)
- プロデューサー:西村朗・塩田千尋(フジテレビ)、古山洋也(ZION)
- 第2弾のみ:丹羽和重(フジテレビ)、小竹実千代(イースト)
- 第3弾のみ:小林登・中村百合子(フジテレビ)
- チーフプロデューサー:大野高義(フジテレビ)、角井英之(イースト)
- 技術協力:共同テレビ、FLT、サンフォニックス、田中電設、明光セレクト
- 企画協力:オフィス北野、タイタン
- 制作協力:イースト、ザイオン、ドキュメンタリージャパン
- 制作:フジテレビ情報制作局・情報制作センター
- 制作著作:フジテレビ
[編集] 外部参照リンク
- たけしの日本教育白書
- WEBダ・ヴィンチ」の連載「本、邪魔か?」 - いじめ問題の回で番組内容
[編集] 脚注
- ^ 武田双雲 - ブログ『書の力』(ふで文字や.com運営)
- ^ ツッキー いよいよゴールデンタイムに出演! - 劇団ひまわり
- ^ 秋田市立図書館 明徳館
- ^ 第二シオドキスペランカー
- ^ フェアープレー