お年玉
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お年玉(おとしだま、御年玉、年玉)は、正月に新年を祝うために贈答される品物のこと。現在では子供に金銭を与える習慣及びその金銭の意で用いられることが多い。金銭でなく菓子などを与える地方もある。
年末に贈られる歳暮と異なり、目上の者が目下のものに贈るのが特徴。これをもって年の賜物(たまもの)であるから「としだま」という名がついたという説がある。
また、古くは餅玉を与えたために「年玉」の名前がついたともいう。
「たま」とは、「たましい」のことであり、「としだま」とは新年を司る年神への供え物の下げられたもののことであると民俗学的には説明される。供え物には祀った神霊の分霊が宿るとされ、それを頂くことにより、人々は力を更新して新たな一年に備えるのである。
年玉の習慣は中世にまでさかのぼり、主として武士は太刀を、町人は扇を、医者は丸薬を贈った。
[編集] 日本国以外のお年玉
旧正月に子供に金銭などを与える風習はアジア諸国でも見られる。中国では「圧歳銭」と呼ばれるが、これは中国語で「歳」と「祟」が同じ発音であり、年始に大人が子供に金を与えることで子供を襲う祟りが抑えられ、その一年を平穏無事に過ごすことができるという民間信仰から来ている。