いつも心に太陽を (映画)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
「いつも心に太陽を」（To Sir, with Love）は、1967年公開のイギリス・アメリカ合作映画である。
エドワード・R・ブレイスウェイトの同名の原作を元に映画化、ロンドンで撮影されたものである。これは原作の２度目の映画化で、最初のものは、「暴力教室」（1955年）である。シドニー・ポワチエは、これにも生徒役で出演している。
原作は、『先生へ、愛情をこめて』のタイトルで、1960年、毎日新聞社から邦訳が出ている。白人の生徒たちの高校に赴任してきた黒人の教師の物語で、学園もののはしりとも言うべき作品で、白人と黒人の社会問題に視点を当てた意欲的なもので、「夜の大捜査線」、「招かれざる客」とこの方面の社会派の話題作に出演を続けていたシドニー・ポワチエが主演し、ジェームズ・クラヴェルが監督した。映画ファンにとっては、出演もしているイギリスの歌手ルルが歌った主題歌のサウンドトラックが大ヒットしたことでも知られている。
[編集] 続編
「いつも心に太陽を」の続編が、1966年にアメリカでTV映画として製作されている。「いつも心に太陽を２」（To Sir, with Love II）で、監督はピーター・ボグダノヴィッチで、シドニー・ポワチエ、ルル、クリスチャン・ペイトンらが出演した。シドニー・ポワチェは、30年間の教師キャリアのある黒人教師で、新たな学校を求めてシカゴにやってきたという設定になっている。劇場未公開で、日本ではテレビの深夜時間帯に放送されたことがある。
