飛騨小坂駅
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
本来の表記は「飛驒小坂駅」です。この記事に付けられた題名は記事名の制約から不正確なものとなっています。 |
飛騨小坂駅 | |
---|---|
ひだおさか - Hida-osaka | |
◄飛騨宮田 (3.4km)
(7.1km) 渚►
|
|
所属事業者 | 東海旅客鉄道(JR東海) |
所属路線 | 高山本線 |
キロ程 | 108.8km(岐阜起点) |
所在地 | 岐阜県下呂市小坂町大島 |
電報略号 | サカ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 島式 1面2線 |
乗車人員 -統計年度- |
114人/日(降車客含まず) -2006年- |
開業年月日 | 1933年(昭和8年)8月25日 |
備考 | 簡易委託駅 |
飛騨小坂駅(ひだおさかえき)は、岐阜県下呂市小坂町大島にある東海旅客鉄道(JR東海)高山本線の駅である。
普通列車と一部の特急「ひだ」が停車する。小坂温泉郷(濁河温泉、下島温泉、湯屋温泉)と御嶽山登山口の玄関駅であり、駅前には濃飛バスのバス停がある。
目次 |
[編集] 駅構造
島式ホーム1面2線を有する地上駅。ホームの東側が1番線、西側が2番線となっており、1番線に下呂・名古屋方面行きの上り列車が、2番線に高山方面行きの下り列車が停車する。2番線は上り列車の発着も可能な構造になっている。また、保線車両の留置線が1番線から分岐する。ホームの有効長が短いため(下り9両分、上り10両分)、車両を増結した特急列車では後方の車両のドアを開閉しない(ドアカット)。
駅舎は構内東側にある。開業当初からの駅舎は丸太造りの山小屋風であり、中央本線の大月駅と並び称される。正面には神社の神殿にあるような千木が設けられている。このような設計となった経緯は、霊山である御嶽山の飛騨側の登山口で多くの登山者があったことと、豊富な森林資源があったためである。この駅舎が評価され中部の駅百選に選出された。駅舎とホームとは開業当初より地下道で結ばれている。
高山駅管理で東海交通事業が業務を行う簡易委託駅である。マルス端末が設置されており、みどりの窓口の表示がないのにもかかわらず、座席指定券の購入が可能である。
一時期高山本線の終着駅であったため、転車台も設置されていた。全通後の冬には除雪車が高山から当駅まで運転され、転車台にて方向転換されて高山へ戻っていた。使用されなくなった後も長く残っていたが、昭和末期に撤去された。
[編集] 駅周辺
住宅がやや多い。商店もある。
[編集] 歴史
- 1933年(昭和8年)8月25日 - 国鉄高山線の終着駅として、飛騨萩原-当駅間の開通時に開業。一般駅。
- 1934年(昭和9年)10月25日 - 高山線が高山本線に改称し、坂上駅まで開通。
- 1977年(昭和52年)11月30日 - 車扱貨物の取扱いを廃止。
- 1985年(昭和60年)3月14日 - 荷物の取扱いを廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、JR東海が継承。
- 1999年(平成11年)10月14日 - 中部の駅百選の第1回選定駅の25駅に選出。
かつては、駅の南にある貯木場を起点とし御嶽山方面へ向かう森林鉄道(小坂森林鉄道)が存在した。貯木場までは専用線が敷設されており、そこで木材の積み替えが行われていた。森林鉄道廃止後も1977年の貨物取扱廃止まで、トラックで木材を貯木場へ運搬し、貨車へ積み替えていた。
[編集] 隣の駅
[編集] 関連項目
高山本線(岐阜 - 猪谷) |
---|
岐阜 - 長森 - 那加 - 蘇原 - 各務ヶ原 - 鵜沼 - 坂祝 - 美濃太田 - 古井 - 中川辺 - 下麻生 - 上麻生 - (飛水峡信号場) - 白川口 - (鷲原信号場) - 下油井 - 飛騨金山 - (福来信号場) - 焼石 - (少ヶ野信号場) - 下呂 - 禅昌寺 - 飛騨萩原 - 上呂 - 飛騨宮田 - 飛騨小坂 - 渚 - 久々野 - 飛騨一ノ宮 - 高山 - 上枝 - 飛騨国府 - 飛騨古川 - 杉崎 - 飛騨細江 - 角川 - 坂上 - 打保 - 杉原 - 猪谷 (>>富山方面) |