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都営バス臨海支所 - Wikipedia

都営バス臨海支所

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

都営バス臨海支所
都営バス臨海支所
今井操車所(マンションの下層部)
今井操車所(マンションの下層部)
東小松川分駐所(現在は江戸川営業所の所管)
東小松川分駐所(現在は江戸川営業所の所管)

都営バス臨海支所とえいバスりんかいししょ)は、京葉線葛西臨海公園駅至近の江戸川区臨海町4丁目にある営業所である。株式会社はとバスに運営が委託されている営業所であり、所管路線は主に隅田川から東の不採算な路線を担当している。正式名称は東京都交通局江戸川自動車営業所臨海支所である。営業所記号は「R」を用いる。

臨海営業所から継続して担当しているのは、新小20・葛西22・亀26・船28・臨海22の各系統のみで、門21・秋26・西葛26・草24・平23・両28・平28・AL01は葛西営業所(現・江戸川営業所)より、錦11・東20は江東営業所より移管された路線である。

東京23区内の都営バスの営業区域では杉並支所と共に、「国展01系統」(東京駅東京ビッグサイト)の方向幕を搭載していない(2006年1月現在。再編前の臨海営業所時代は同幕は搭載してたが、はとバス委託時に無くなった)。

目次

[編集] 沿革

  • 1987年5月5日 船堀駅前にあった江戸川営業所と一之江の江戸川営業所今井支所が合併し、葛西臨海公園駅北に移転する。また、営業所名を臨海営業所に変更する(旧江戸川営業所跡は船堀分駐所として存続したが、1991年3月に松江第一中学校付近に新設された東小松川分駐所に移転し、跡地にはタワーホール船堀が建っている)。
  • 2004年4月1日 都営バスの業務効率化の一環として、臨海営業所がはとバスに委託されることとなり、所管路線の変更や臨海支所への格下げが行われる。

[編集] 現行路線

[編集] AL01系統

葛西営業所時代のAL01系統(2001年撮影)
葛西営業所時代のAL01系統(2001年撮影)
  • 東大島駅(小松川口)→小松川2丁目→小松川さくらホール→チェリーガーデン→小松川2丁目→東大島駅
    • 1999年3月31日:アクセスラインバスとして試験運行を開始する。
    • 2000年4月1日:本運行に移行する。
    • 2004年4月1日:葛西営業所から臨海支所に移管し、はとバス委託系統となる。

東大島駅からチェリーガーデンを経由し東大島にいたる全長2.300kmの循環路線である。運賃は100円で、他の一般系統と区別するために方向幕が黄色地に紺色字である。朝と夕方~夜のみの運行で、主に日野・レインボーRJが充当されている。

旧葛西営業所時代に小松川2丁目周辺の新興住宅地から東大島駅へのアクセス改善を狙って設定された「アクセスライン」第1号である。

[編集] 錦11系統

都電36系統(錦糸町駅前 - 築地)の代替路線である。主に錦糸町駅 - 住吉駅で四ツ目通り、住吉駅 - 蛎殻町で新大橋通り、蛎殻町 - 築地間は新大橋通り脇の片側1車線の道路を走行する系統である。

錦糸町駅南口発着の路線としては唯一南口駅前にあるバスターミナル発着ではなく、四ツ目通り上の路上バス停から発着するが、駅からはかなり離れており交差点を渡った先(すぐ目の前である)には錦22・東22などが使用している「錦糸堀」バス停がある。

[編集] 沿革

  • 1971年3月18日:都電36系統の代替路線として開通。
  • 1974年8月15日:築地駅 - 有楽町駅間延長
  • 1982年12月26日:築地駅 - 有楽町駅間廃止、築地 - 錦糸町駅前間となる
  • 2005年4月1日:江東営業所から臨海支所に移管され、はとバス委託系統となる。

都電36系統の代替路線として536系統・錦糸町駅 - 築地駅間が開業する。その後、新系統番号化され、錦11となった。当初は錦糸町駅ガード下を発着していたが、その後北口バスターミナル(現在のアルカイースト付近に存在した)へと移転した。1974年には築地という地点が中途半端なこともあり、有楽町駅まで延長が図られた。しかし、晴海通りにおける渋滞や利用が芳しくなかったこともあり、8年後には元の運転区間に戻されることとなった。平成に入ってから、錦糸町駅北口再開発工事に伴い、バス乗り場が再度移転することとなり、現行の錦糸町駅南口の四ツ目通り路上のバス停から発車することとなった。

2003年3月の東京メトロ半蔵門線延伸により、当系統は錦糸町駅~水天宮前間で都営新宿線、東京メトロ半蔵門線と並行することとなり、運行本数が削減された。その後、不採算な路線であったため、2005年4月1日に臨海支所に移管され、はとバスへの委託路線となった。

[編集] 東20系統

都07・東20・東22各系統の経路の比較(東20は紫を参照)
都07・東20・東22各系統の経路の比較(東20は紫を参照)
  • 東20:東京駅丸の内北口 - 日本橋 - 茅場町 - 門前仲町 - 木場駅前 - 東京都現代美術館前 - (←東京都現代美術館←) - 菊川駅前 - 住吉駅前 - 錦糸町駅前
  • 東20折返:門前仲町 - 木場駅前 - 東京都現代美術館前 - (←東京都現代美術館←) - 菊川駅前 - 住吉駅前 - 錦糸町駅前

東京駅から永代通り三ツ目通り、新大橋通り、四ツ目通りを経由して錦糸町駅にいたる路線で、東22系統のバイパス的な要素もある。東京都現代美術館が最寄りの東京地下鉄東西線木場駅都営地下鉄新宿線菊川駅から徒歩15分程度であり、またJR線の駅から離れている位置に存在するため、そのアクセス改善を目的として設定された系統である。ただし、現在では、三ツ目通りからの錦糸町・門前仲町へのアクセスの性格も強くなっている。

なお、この系統は、都営バスで唯一、紫色の方向幕を使用している。

[編集] 沿革

  • 2001年7月20日:東京都現代美術館への旅客輸送のため、東京駅北口 - 東京都現代美術館および錦糸町駅 - 東京都現代美術館 - 東京駅北口が開業する。
  • 2005年4月1日:江東営業所から臨海支所に移管され、はとバス委託系統となる。
  • 2008年4月1日:東22乙系統の所管先の変更と系統番号の変更(東22乙→東20乙)にともない東22甲系統を東22系統に変更。


当初は江東営業所が担当し、現代美術館への輸送を主目的にしていた。このため、ダイヤは休館日(月曜)、平日、土曜、休日に分かれ、運行時間も美術館の開館時間帯のみであった。また、区間便も、当初は東京駅側からのアクセスを主眼においていたこともあり、東京駅丸の内北口 - 現代美術館が運転されていた。その後、徐々にではあるが沿線地域の交通機関として浸透し、ダイヤも通常系統と同じように3本立てとなり、終日運行されるようになった。

2005年4月1日には臨海支所に担当が変わったことで東京駅 - 東京都現代美術館の区間便が廃止され、代わって錦糸町駅 - 門前仲町が設定された。この結果、当初とは打って変わって錦糸町駅側の方が本数が多くなっている。

[編集] 新小20系統

  • 新小20甲 一之江駅前~大杉四丁目~上一色~新小岩駅北口~東新小岩四丁目
  • 新小20乙 新小岩駅北口(←小松中学校、東新小岩三丁目→)鹿本中学校~本一色~一之江駅(平日土曜朝のみ)
    • 1987年1月14日 京成電鉄相互乗入の形で一之江駅~東新小岩三丁目が開業する。
    • 1998年7月20日 都営のみ東新小岩四丁目~東新小岩三丁目を延伸する。
    • 2004年4月1日 はとバス委託系統となる。

一之江から新小岩まで環七を走行している為、歴史が古いように思われることが多いが、実際には都営新宿線の篠崎開業時に地下鉄開通で減収が確実であった京成バスから共同路線の新設を打診され、それに応える形で開通した路線である。開通時から長年、京成バスに合わせて都営も新小岩側の終点は操車場の1つ手前である東新小岩三丁目であったが、現在は都営のみ四丁目まで運行されている。平成10年以降、減回され続けており、今では回数は非常に少なくなっている。

なお、朝は、道路混雑のため経路が変更となっており、新小20乙系統の新小岩駅北口発着となる。

[編集] 門21系統

  • 門21:門前仲町~冬木~木場駅前~東陽三丁目~東陽町駅前~豊住橋~亀高橋~旧葛西橋東大島駅
  • 門21:東陽町駅前~豊住橋~亀高橋~旧葛西橋~東大島駅前
    • 1988年6月8日 門21系統が開業する。
    • 2004年4月1日 葛西営業所から臨海支所に移管し、はとバス委託系統となる。

名目上は、東21系統の代替として設定された系統であるが、重なる部分はあまり多くなく、実質再編によって誕生した新たな系統であると思われる。

なお、運転は東陽町駅~東大島駅の運転がメインとなっており、東陽町駅より西に進む便はあまり多くない。

[編集] 葛西22系統

葛西22系統の中型CNGノンステップ車(R-G894)
葛西22系統の中型CNGノンステップ車(R-G894)
  • 葛西22:葛西駅前~雷~浦安橋~下今井~今井~一之江駅前
  • 葛西22出入:臨海車庫~堀江団地~葛西駅~古川親水公園~一之江駅
  • 葛西22(出入庫):葛西駅~富士公園~コーシャハイム南葛西
    • 1975年8月1日 新小22系統を分割し、浦22系統浦安橋~今井の循環路線が設定される。
    • 1978年11月1日 葛西駅~今井の循環路線となり、葛西22系統に変更する。
    • 1986年9月14日 亀29系統との再編統合により、葛西駅~雷~一之江駅に変更する。
    • 2004年4月1日 はとバス委託系統となる、
    • 2004年4月1日 出入庫として一之江駅~葛西駅~臨海車庫、葛西駅~富士公園~コーシャハイム南葛西が設定される。(方向幕上は系統番号なし)

環七通りの東側を旧江戸川沿いに走る路線。古い集落や堤防沿いなど狭い道が多いので、深川営業所から転入した9mクラスのノンステップ車(日産ディーゼル・スペースランナーRM)が主に運用される。

出入系統は、この系統の他にも秋26・亀26など葛西駅・一之江駅周辺を起終点とする系統の出入庫としても運行され、本系統よりも本数が多い。臨海車庫前~一之江駅間で臨海28乙と全く同一の経路をとり、葛西駅までは両系統合わせて5本/時ほど確保されている。

[編集] 臨海22系統

  • 臨海22 臨海車庫~中左近橋~新田住宅~西葛西駅前~宇喜田~船堀駅
    • 2004年4月1日 臨海車庫への出入庫のために設定される。

委託時に開通した新路線。役割は船堀駅・東大島駅を発着する路線に車両を送り込むためで、運行間隔や時間にはかなりのばらつきがある。また出入路線のため、定時運行できないこともあり、独自区間があるものの日常生活ではやや使いにくい路線である。船堀駅では降車位置が便によって異なる(南口ロータリーの競艇バス乗り場の降車ポールと船堀街道上・パチンコ店前の錦25乗り場の2箇所)が、これは東大島へ向かう車両と船28に入る運用があり、それぞれの目的に合わせた場所に到着するためであろう。なお、船堀駅から東大島駅までは船堀橋(新大橋通り)経由で回送となる。

[編集] 錦22系統

  • 錦22:錦糸町駅前 - 住吉駅 - 千田 - 東陽町駅前 - 南砂町駅入口 - (←清新町健康サポートセンター、西葛西駅南→) - 新田住宅 - 中左近橋 - 臨海車庫

錦糸町駅から四ツ目通り、永代通りを経由して清砂大橋を渡り臨海車庫に至る全長約9.160kmの路線である。都営バス路線の中で唯一清砂大橋を通る路線である。道路渋滞の目立つ葛西橋を経由しないこともあり、遅れはあまり見られない。

当系統の設定の目的は、はとバスに委託された錦糸町駅を発着する錦11系統及び東20系統への車両の送り込みである。このため、運行される時間帯や運転間隔はきわめて不均等となっている。しかし、江戸川区内から江東区南砂町にある江東高齢者医療センター、葛西地区から東陽町にある警視庁江東運転免許試験場、南砂町から錦糸町への足としても利用されている。

[編集] 沿革

  • 2005年4月1日:錦糸町駅 - 臨海車庫を開業する。

[編集] 平23系統

平23系統(R-A450)
平23系統(R-A450)
  • 平23:葛西駅前~三角~松江~京葉交差点~平井駅前
  • 平23:葛西駅前~三角~松江
    • 1951年 三角~平井駅が開業する。
    • 1975年8月 平23乙系統設定に伴い、平23系統を平23甲系統に変更する。平井駅~平井操車所を延長する。
    • 2003年4月1日 平井駅~平井操車場を廃止する。
    • 2004年4月1日 はとバス委託系統となる。

当初は小松川橋より東は現在の錦25と同じルートを走っていたが、1970年に経路変更で三角~東小松川1丁目間が現行の春江町5丁目~今井街道~松江経由になる。2003年4月改正までは平井駅より先、総武線を越えて平井操車所まで運行されていた。方向幕はダークグレー地に白抜きとなっている。

[編集] 草24系統

  • 草24:東大島駅前 - 大島駅 - 西大島駅 - 亀戸駅前 - 亀戸天神 - 横川三丁目 - 本所四丁目 - 本所一丁目 - 浅草雷門 - 浅草寿町
  • 草24:亀戸駅前 - 亀戸天神 - 横川三丁目 - 本所四丁目 - 本所一丁目 - 浅草雷門 - 浅草寿町

本系統は、亀24系統の浅草寿町発着の系統を分離したことにより、誕生した系統である。その後、東大島駅発着は減少しており、現在では、亀戸駅 - 浅草寿町間が当系統の主要運行区間となっている。正月三が日などの浅草へ行く利用者が多いときには、増発が行われている。

なお、亀戸駅発着は、東大島駅行と区別するために方向幕をダークグレー色としている。

[編集] 沿革

  • 2002年5月30日:亀24乙系統東大島駅 - 浅草寿町を亀24系統から分離し、草24系統に変更する。
  • 2004年4月1日:葛西営業所から都営バス臨海支所に移管し、はとバス委託系統になる。

[編集] 秋26系統

秋葉原駅と葛西駅を結び、江戸川区や江東区を東西に走る路線として利用されている。

この路線は、浜町中の橋 - 神田駅間で一方通行道路の存在により、秋葉原駅行と葛西駅行で経路が異なっている。秋葉原駅行きは、新大橋通りから人形町通り経由で半蔵門線水天宮前駅や人形町三丁目(人形町駅最寄り)、小伝馬町(小伝馬町駅最寄り)を、葛西駅行きは靖国通りから清洲橋通り経由で岩本町駅、馬喰横山駅(停留所名は浅草線の東日本橋駅)や久松町を通っている。ノンステップ車は主にヨドバシカメラのラッピング広告を施されたエアロスターCNGノンステップ車で運行される。

また、神田駅 - 万世橋秋葉原付近での中央通りにおける歩行者天国(プロムナード)のため休日は経路が変わっていて、秋葉原行きは岩本町一丁目を出ると神田駅を経由せず人形町通りから岩本町交差点経由でそのまま秋葉原へ直行、電気街口には入らず秋葉原駅東口(書泉ブックタワー・千代田区和泉橋出張所前)と万世橋(石丸電気2号館前)に停車すると、葛西行きになって昌平橋から神田淡路町経由で靖国通りを岩本町駅へ向かい通常ルートに復帰していた。しかし、2005年8月24日のつくばエクスプレス開業とほぼ同時に、電気街口の秋葉原駅のりばから、新しく整備された駅前広場に乗り入れることとなり、さらには休日は秋葉原駅を出ると次の停留所が岩本町駅となるように経路変更を行った結果、プロムナードによる迂回運行は見納めとなった。

[編集] 沿革

  • 1979年10月1日:上野公園 - 秋葉原駅が短縮される。同時に、葛西車庫 - 葛西駅間を延長した上で、葛西駅 - 秋葉原駅へ変更する。
  • 1982年12月26日:東26系統葛西車庫 - 東京駅八重洲口間が廃止される。
  • 2004年4月1日:都営バス葛西営業所から都営バス臨海支所へ移管され、はとバス委託系統となる。
  • 2005年8月24日:秋葉原駅駅前交通広場整備により、経路変更する。

元をたどると26系統浅草~境川の路線であった。昭和40~50年代には26系統として上野公園、26乙系統として東京駅周辺などを走行していた。しかし、いずれも1979年10月に葛西車庫(現江戸川車庫)~上野公園間が廃止、1982年12月には、葛西車庫~東京駅八重洲口間が廃止になり、現在の葛西駅~秋葉原駅間になった。新系統番号になって以来、葛西営業所が担当してきたが、東京メトロ半蔵門線の開業などにより予想以上に利用客数が落ち込んでおり、結果、はとバスに委託された臨海支所に移管された。

[編集] 西葛26系統

  • 西葛26 船堀駅 - 行船公園 - 西葛西駅 - 清新二丁目 - 東京臨海病院 - 中左近橋 - なぎさニュータウン - 葛西臨海公園駅
  • 西葛26折返 船堀駅 - 行船公園 - 西葛西駅(朝夕のみ運行)
    • 2002年4月1日 葛西営業所の担当で路線を新設する。
    • 2004年4月1日 臨海支所へ移管し、はとバス委託系統となる。
    • 2007年4月1日 西葛01系統の代替として西葛26折返系統を新設する。

東京臨海病院オープン時に病院への輸送を主目的に開通した路線である。基終点だけを見ると既存の路線に平行しているように見えるが、実際には他の路線がない地域を重点的に回る非常に大回りルートであり、所要時間もかなりかかる。

[編集] 亀26系統

  • 亀26 亀戸駅前~京葉交差点~松江~一之江駅前~今井
    • 1990年7月21日 上26系統を亀戸駅で分割し、亀戸駅~今井を亀26系統とする。
    • 2004年4月1日 はとバス委託系統となる。

かつてのトロリーバス101系統・上野公園~亀戸駅~今井線の代替路線で、古くは城東電気軌道にまでさかのぼる。1990年7月に上26系統を亀戸を境に東西で分割した東半分がこの系統。終点の今井BSはかつてのトロリーバスの車庫:今井無軌条電車営業所で、トロリーバス廃止後は江東営業所・江戸川営業所(初代)の支所となっていた。現在は跡地に都営住宅が建っており、1階部分は操車所として元車庫としての名残をとどめている。

[編集] 両28系統

23時台に亀戸駅と錦糸町駅から各1本が設定されている両28系統・第六葛西小学校行き(R-H150)
23時台に亀戸駅と錦糸町駅から各1本が設定されている両28系統・第六葛西小学校行き(R-H150)
  • 両28:両国駅前 - 錦糸町駅前 - 亀戸駅通り - 西大島駅前 - 境川 - 葛西橋
  • 両28:亀戸駅前 - 亀戸駅通り - 西大島駅前 - 境川 - 葛西橋
  • 両28:両国駅前←錦糸町駅前 - 亀戸駅通り - 西大島駅前 - 境川 - 旧葛西橋 - 宇喜田 - 第六葛西小学校
  • 両28:亀戸駅前→亀戸駅通り→西大島駅前→境川→旧葛西橋→第六葛西小学校
  • 両28(出入庫):両国駅前 - 錦糸町駅前 - 亀戸駅通り - 西大島駅前 - 境川 - 旧葛西橋 - 宇喜田 - 西葛西駅前 - 新田住宅 - 中央卸売市場葛西市場 - 臨海車庫
  • 両28(出入庫):亀戸駅前 - 亀戸駅通り - 西大島駅前 - 境川 - 旧葛西橋 - 宇喜田 - 西葛西駅前 - 新田住宅 - 中央卸売市場葛西市場 - 臨海車庫

両国駅から京葉道路、明治通り、葛西橋通りを経由して葛西橋に至る本線と両国駅から京葉道路、明治通り、葛西橋通りを経て、西葛西駅方面へと向かう出入庫線からなる系統である。本系統は、都電29系統(須田町 - 葛西橋)の代替系統として誕生した、神田駅 - 葛西橋線が前身である。

2004年の路線再編時に、臨海車庫への出入庫の為、両国駅・亀戸駅 - 臨海車庫が設定され、またかつて運行されていた都07系統の葛西車庫入庫便の名残である錦糸町駅→第六葛西小学校、および両28系統葛西車庫出入庫の始発・最終便の名残で亀戸駅→第六葛西小学校と両国駅←第六葛西小学校の系統が各1日1本設定され、現在でも運行されている。

なお、両28系統の出入庫及び前述の錦22系統が設定されるまで西葛西駅と錦糸町駅を直通で結ぶバスが無かった。両系統の設定後は、休日の錦糸町の場外馬券売り場利用者など、ごく僅かではあるが固定需要が存在している。

[編集] 沿革

  • 1972年11月12日:都電29系統を廃止し、代替バスとして草28系統が神田駅 - 葛西橋間で設定される。
  • 2000年12月12日:草28系統の神田駅 - 両国駅間を短縮し、系統番号を両28系統に変更する。
  • 2004年3月29日 都営バス葛西営業所から都営バス臨海支所に移管され、はとバス委託系統になる。また、この際出入庫路線を新設する。

1972年に、都電代替系統として両国橋を渡り、靖国通りを西進して神田駅まで行く草28系統として設定された。神田駅付近では中央通りの歩行者天国時にルートの変更も行われていた。しかし、京葉道路の渋滞や錦糸町駅以西への利用客の減少などにより、都営大江戸線が開業した2000年12月12日に神田駅 - 両国駅間が短縮となり、系統番号も両28系統に変更となった。 この結果、両国橋を渡る定期路線バスは消滅し、同時に両国停留所(町名表示では、中央区東日本橋二丁目付近の靖国通り上にあった)が廃止された。運転区間が大部分で他の路線と被ることや不採算路線であったことも影響して、2004年に長年運行に携わってきた葛西営業所から、はとバスに委託した臨海支所に所管が変わり、現在に至っている。なお草28系統が発着していた神田駅バス停留所は神田富山町バス停留所に改称の上、秋26系統が現在でも発着している。

[編集] 平28系統

  • 平28:東大島駅~(←小松川二丁目・小松川区民館、平井都営アパート・小松川二丁目→)~平井駅~平井操車所
  • 平28循環:東大島駅前→小松川二丁目→小松川区民館→平井駅前→平井都営アパート→小松川二丁目→東大島駅前
  • 1990年3月1日 錦28乙系統を新設する。
  • 2002年5月30日 平28系統に変更する。
  • 2004年3月29日 平井駅~平井操車所を延長する。
  • 2005年4月1日 葛西営業所から臨海支所に移管し、はとバス委託系統となる。

東大島駅の小松川口から平井駅を結ぶ路線である。平井駅行きと東大島駅行きではルートが異なっている。平井操車所行は、循環線と区別するために橙色の方向幕を使用する。

[編集] 船28系統

  • 船28 船堀駅前~西一之江四丁目~篠崎駅
    • 1968年4月30日 141系統を京成電鉄との相互乗入で設定する。
    • 1975年11月1日 京成電鉄との相互乗り入れを中止し、新小24系統東新小岩四丁目~今井に短縮する。
    • 1986年9月14日 篠崎駅~今井を短縮する。
    • 1998年3月30日 船堀駅~篠崎駅に短縮の上、経路を変更する。また、船28系統に変更する。
    • 2004年4月1日 はとバス委託系統となる。

かつて東新小岩を起点にし、篠崎・今井・松江を循環して新小岩に戻る、新小24系統が短縮されて非採算の大赤字路線になっていたため、篠崎側での営業権維持を目的に、1998年3月、路線のなかった地域を経由するルートに変更し、西一之江から銀杏並木通を南下し船堀駅までのルートに生まれ変わった。 当初は他の路線と同じ大型車であったが、その後千住営業所から移籍した三菱ふそう・エアロミディMK(D代車・2004年4月千住へ復帰→青戸へ)が中心となり、はとバス委託後は葛西営業所から移籍した日野・レインボーRJや、K代の中型ノンステップバス(日産ディーゼル・JP日野・レインボーHR)が使用されている。 毎年8月初旬の江戸川花火大会では篠崎駅から葛西駅まで直通(途中一之江駅のみ停車)の臨時便が運行されるが、この路線があるために可能といわれている。ただし、この臨時路線ははとバスの取得免許の関係で臨海は受け持つことができないため、2006年夏の場合、江東・深川・江戸川・南千住の各所が運行を担当した。

[編集] 廃止系統

[編集] 二階02系統

二階02系統(R-V107)
二階02系統(R-V107)
  • 葛西臨海公園駅~総合レクリエーション公園~葛西駅~古川親水公園~一之江駅~小岩駅

江戸川区の委託により1989年10月に開設。京成バス奥戸営業所との共同運行で、ネオプラン・スカイライナーが専属で充当されていた。土曜日・日曜日・祝日を中心に運行されていたが、利用客の減少と車両の老朽化、江戸川区の財政見直しに伴い2000年9月末に廃止された。京成バスではこの路線免許がその後空港リムジンや環七シャトルに生かされている。

[編集] 備考

指定車種いすゞ自動車 音声合成クラリオンCA2000B→レゾナントシステムズFC-7000

臨海支所は都交通局の車庫としては3箇所しかない自前のCNG充填設備を持つ(その他には深川と北のみ。CNGバス配置としては共同施設を使用する新宿を含めて4箇所)ことや、いすゞの中型ノンステップバス発売が遅れたことなど様々要因が重なり、全メーカーを保有している。特にノンステップバスやCNGバスの関係でいすゞと日産ディーゼルの割合が半々近くになっている。いすゞ初のノンステップバス2台の内の1台、D202も落成以来当所に配属されている。(日野車はE代中型車及びK代中型ノンステップ(全て葛西→江戸川からの移籍)、三菱車はK代・L代・P代のCNGノンステップ車と他所から移籍車の中型車のみ。現在は廃止されたが京成バスと共同運行していた二階02:葛西臨海公園~小岩駅間のネオプラン・スカイライナーも所属していた)

かつては、都営バスでも保有台数はベスト3に入るほど多く保有していたが、営業所から支所へ格下げされ、在籍車両は半分にまで減少したため、駐車スペースは余裕があり、容量が不足している江戸川の車両もここに留置されていることが多い。また、新車投入時期には城東地区の営業所に在籍していた車両を中心に、廃車になった車両の一時置場として幕やナンバープレートを外されたバスが奥の方に置かれていることも多い。

旧臨海営業所時代では都営大江戸線開通に伴う路線再編時に大量の車両が2度にわたり(2000年12月と翌年3月)旧新宿営業所から転入し、都バスファンの間で話題になった。これはこの再編で新設された「急行04」(新小岩駅~西葛西駅)・「FL01」(葛西駅~錦糸町駅)の運用増加分及び当時臨海には置換えが迫った旧年式車(T代・V代)が多く存在し、地下鉄開通による減車で対応したためで、捻出元は同じいすゞ+IKコーチの車両が指定であり路線の半分が廃止になった新宿車が選ばれた。転入車はW代~Y代であり、ラッピング車も多数含まれ、契約期間の関係で殆ど張替えは行なわれなかったことから「局番C・新宿」表記で運用されていた(一部の車両はCと新宿のみを消去して暫定的に運用)。江戸川区は足立ナンバーのため、通常練馬ナンバーとなる新宿車が足立ナンバーで走っていたことや、車内の広告にも江戸川区と全く関係ない「新宿」・「初台」・「曙橋」など(厳密には両方とも都営新宿線の沿線であるが)の広告が貼られていた。車体のラッピングも臨海営業所では珍しく大手企業(この頃の臨海には運行エリアの関係で大手企業のラッピングバスは殆ど存在しなかった)であったりと、江戸川区内では異彩だらけの車両であった。 これら転入車はW代・X代はその後の排ガス規制によりそのまま除籍となったが、Y代車ははとバス移管に伴い巣鴨・深川・江戸川へ移籍した(但し、その直後に三井物産の偽装DPF問題が発覚したため、該当DPFを装備していたこれらの車両は使用停止に追い込まれ、予定よりも早く引退し、一部がスマトラ沖地震の復興の為にスリランカに売却された他は破砕された。)。


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