白鳥を焼く男
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
クラシック音楽 |
---|
作曲家 |
ア-カ-サ-タ-ナ |
ハ-マ-ヤ-ラ-ワ |
音楽史 |
古代 - 中世 |
ルネサンス - バロック |
古典派 - ロマン派 |
近代 - 現代 |
楽器 |
鍵盤楽器 - 弦楽器 |
木管楽器 - 金管楽器 |
打楽器 - 声楽 |
一覧 |
作曲家 - 曲名 |
交響曲 - ピアノ協奏曲 |
ピアノソナタ |
ヴァイオリン協奏曲 |
ヴァイオリンソナタ |
弦楽四重奏曲 |
指揮者 - 演奏家 |
オーケストラ - 室内楽団 |
音楽理論/用語 |
音楽理論 - 演奏記号 |
演奏形態 |
器楽 - 声楽 |
宗教音楽 |
イベント |
音楽祭 |
メタ |
ポータル - プロジェクト |
カテゴリ |
白鳥を焼く男(はくちょうをやくおとこ、独語:Der Schwanendreher)はパウル・ヒンデミットのヴィオラ協奏曲の一つ。20世紀に作曲された協奏曲としては、バルトークやウォルトンの作品と並んでヴィオラ奏者の中核的なレパートリーを為している。1935年に作曲され、同年11月14日に作曲者自身によってアムステルダムで初演された。3つの楽章はそれぞれ別々の中世のドイツ民謡に基づいており、そのため時に「古い民謡から作られた協奏曲」などと評されもする。人騒がせな曲名は、終楽章が「あなたは白鳥の肉を焼く人ではありませんね」という民謡を原曲としていることに因んでいる。作品は多くの点で近現代の音楽様式の要素を反映しており、時に耳障りな和声進行が意図的に使われている。
[編集] 楽章構成
「吟遊詩人がやって来て数々の歌を披露する」という趣向で作曲されており、吟遊詩人の役割がヴィオラ独奏に託されている。曲中で使われた古謡は、1877年にフランツ・ベーメ(Franz Böhme)によって出版された『古いドイツの民謡集(Altdeutsches Liederbuch)』から採られた。
- 「山と深い峡谷の間で」。緩やかに~程よく動いて(Zwischen Berg und tiefem Tal. Langsam – Mäßig bewegt, mit Kraft)
- 「いざその葉を落とせ、小さな菩提樹」。きわめて穏やかに~フガート(Nun laube, Lindlein, laube. Sehr ruhig – Fugato)
- 「あなたは白鳥の肉を焼く人ではありませんね」による変奏曲。程よい速さで(Variationen: Seid ihr nicht der Schwanendreher? Mäßig schnell)
[編集] 楽器編成
ヴィオラ独奏を聞き取りやすくするために、ヴァイオリンとヴィオラを省いた特異な楽器編成が採用されている。
フルート2(うち1つはピッコロ持ち替え)、オーボエ1、クラリネット2、ファゴット1、ホルン3、トランペット1、トロンボーン1、ティンパニ、ハープ1、チェロ4、コントラバス3。