ヴィオラ協奏曲
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ヴィオラ協奏曲(ヴィオラきょうそうきょく)とはヴィオラのための協奏曲である。伴奏は管弦楽や弦楽合奏によることが多いが、それよりも小規模のこともある。ヴァイオリン協奏曲などに比べるとマイナーなイメージがあるジャンルだが、優れた作品は意外に多い。
目次 |
[編集] 歴史
初期のものでは、ゲオルク・フィリップ・テレマンのト長調や、カール・シュターミッツのものが知られている。極度に高度な演奏技巧が要されるようになったのは後年のことであり、この時代に作曲されたモーツァルトのヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲などは演奏において超絶技巧を要求しない。
[編集] ヴィオラ協奏曲について
ヴィオラ協奏曲は、ピアノ協奏曲やヴァイオリン協奏曲に比べるとマイナーである。
ヴィオラは管弦楽の中でそれほど音が目だつ楽器ではない。アルフレート・アインシュタインらは、協奏曲はソリストの超絶技巧を披露することがその第一義ではなく、独奏楽器と管弦楽との間の葛藤や解決が重要であると考えており、その意味においてヴィオラはピアノやヴァイオリンと比べて管弦楽と対等に渡り合うには音の浸透力が貧弱にすぎ、協奏曲の独奏楽器には適していないとしている。
そして、ヴィオラ奏者の中には、もともとヴァイオリン奏者を目指していたが後にヴィオラに転向したという者が多く、つい最近になるまでソリストに適した人材が相対的に少なかった、ということも注目すべきである。
しかし一方で、ウィリアム・ウォルトンは、20世紀のすぐれた演奏家のために重要なヴィオラ作品を作曲し、また、ライオネル・ターティスは、他の楽器のための作品をヴィオラ用に編曲している(たとえばエドワード・エルガーのチェロ協奏曲など)。
[編集] 有名な作曲家と作品
- ゲオルク・フィリップ・テレマン (1681-1767)
- ヴィオラ協奏曲ト長調
- ルイ・エクトル・ベルリオーズ (1803-1869)
- 交響曲「イタリアのハロルド」op.16
- マックス・ブルッフ (1838-1920)
- ロマンツェ op.85
- ベーラ・バルトーク (1881-1945)
- ヴィオラ協奏曲 Sz120 (未完)
- パウル・ヒンデミット (1895-1963)
- ウィリアム・ウォルトン (1902-1983)
- ベンジャミン・ブリテン (1913-1976)
- 「ラクリメ―ダウランドの歌曲の投影」Op.48(ヴィオラと弦楽合奏)
- 武満徹 (1930-1996)
- 「ア・ストリング・アラウンド・オータム」
- クシシュトフ・ペンデレツキ (1933-)
- ヴィオラと室内管弦楽団のための協奏曲 (1983)
- アルフレット・シュニトケ (1934-1998)
- ヴィオラ協奏曲
- モノローグ
- ダリウス・ミヨー
- 夏の小協奏曲 Op.311
- マルコム・アーノルド
- ヴィオラ協奏曲
- ボフスラフ・マルティヌー
- ラプソディー・コンチェルト
- グスターヴ・ホルスト
- 抒情的断章
- レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ
- 「野の花」
- ヴィオラと管弦楽のための組曲
- フランク・マルタン
- バラード(ヴィオラ、管楽合奏、打楽器とハープのための)
- 湯浅譲二
- 「啓かれた時」
- 別宮貞雄
- ヴィオラ協奏曲
- 林光
- ヴィオラ協奏曲「悲歌」
- ハンス・ヴェルナー・ヘンツェ
- 「コンパス―内なる問いの拍節」
- ルチアーノ・ベリオ
- 「シュマンII」
- 「ヴォーチ」(声)
- エルネスト・ブロッホ
- ヴィオラと管弦楽のための組曲
- ヘブライ組曲
- カール・マリア・フォン・ウェーバー
- 民謡の主題による6つの変奏 ハ長調 Op.49
- アンダンテとハンガリー風ロンド ハ短調 Op.35