狩勝 (列車)
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狩勝(かりかち)とは、北海道旅客鉄道が滝川駅・旭川駅~富良野駅~帯広駅間を根室本線を経由して運転する快速列車。
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[編集] 運転概要
- 滝川駅発着系統
- 滝川駅~帯広駅間を約3時間30分で結び、1日1往復。
- 滝川駅行は釧路駅始発である(釧路駅~帯広駅間は普通列車)。
- 旭川駅発着系統
- 旭川駅~帯広駅間を約3時間40分で結び、1日1往復。
- 富良野線区間(旭川駅~富良野駅)は普通列車として運転される。
- 西中駅・ラベンダー畑駅(臨時駅)・鹿討駅・学田駅は上下とも通過、上り旭川行きは左記の駅に加え、北美瑛駅・西聖和駅・西瑞穂駅・西御料駅も通過する。
[編集] 停車駅
{ }の区間は滝川駅発着系統のみの運転区間(旭川駅発着系統は富良野駅で富良野線に乗り入れる)。
{滝川駅 - 赤平駅 - (茂尻駅) - 芦別駅 - (上芦別駅) - (野花南駅)} - 富良野駅 - (布部駅) - 山部駅 - (下金山駅) - (金山駅) - (東鹿越駅) - 幾寅駅 - (落合駅) - 新得駅 - 十勝清水駅 - (御影駅) - 芽室駅 - (西帯広駅) - 帯広駅
[編集] 使用車両
[編集] 沿革
- 1950年、函館駅~釧路駅間を函館本線・根室本線経由で運行する準急列車に「狩勝」の列車名を与えられる。
- 1961年、以下のように変更する。
- 1962年、以下のように変更する。
- 1963年、札幌駅~根室駅間に急行「阿寒」運転開始。
- 1964年、「摩周」を廃止。
- 1968年、10月のダイヤ改正(「ヨンサントオ」)で愛称が整理され、昼行の「十勝」、夜行の「まりも」「阿寒」が改称されて「狩勝」下り3本、上り2本に。
- 1981年、石勝線開業に伴い、夜行列車を含めて石勝線経由となる一部を「まりも」に分離。
- 1984年、釧路駅~根室駅間を急行「ノサップ」として分離。
- 1984年、「狩勝」1往復、運転区間を札幌駅~帯広駅間とし、帯広駅~釧路駅については、普通列車化。
- 1986年、「狩勝」1往復が快速化、滝川駅・旭川駅~帯広駅間を「十勝」として運転。
- 1990年、急行列車として「狩勝」運転終了。「狩勝」札幌駅~滝川駅間廃止。これと同時に、それまで滝川駅・旭川駅~帯広駅を運行していた快速列車「十勝」を「狩勝」に名称変更。
- 廃止時の停車駅 ※帯広~釧路間は普通列車
- 札幌 - 岩見沢 - 美唄 - 砂川 - 滝川 - 赤平 - 芦別 - 富良野 - 山部 - 幾寅 - 新得 - 十勝清水 - 芽室 - 帯広
- 廃止時の停車駅 ※帯広~釧路間は普通列車
- 1994年、春休みやゴールデンウィーク、夏休み期間に臨時快速列車「ホリデーおびひろ」・「ホリデーあさひかわ」運転開始。
- 下り(帯広行き)が「ホリデーおびひろ」、上り(旭川行き)が「ホリデーあさひかわ」と名称を変更し、下りが旭川駅を午前に発ち、上りは帯広駅を午後に発っていた。
- 1997年前後 - 下り「ホリデーおびひろ」が旭川駅を午後に、上り「ホリデーあさひかわ」が帯広駅を午前に発つダイヤに変更。快速「狩勝」の間合い運用。なお、この間に上り、美瑛駅~旭川駅間を各駅停車化。停車駅としては以下の通りとなった。
- 2003年1月5日 - 「ホリデーおびひろ」・「ホリデーあさひかわ」利用低迷によりこの日限りで運転中止。