しれとこ (列車)
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しれとことは、北海道旅客鉄道が網走駅~釧路駅間を釧網本線を経由して運行する快速列車である。
[編集] 運行概況
網走駅と釧路駅の間を約3時間10分で結び、1日1往復運転されている。
- 停車駅
網走駅 - 藻琴駅 - 北浜駅 - 原生花園駅 - 浜小清水駅 - 止別駅 - 知床斜里駅 - 中斜里駅 - 清里町駅 - 札弦駅 - 緑駅 - 川湯温泉駅 - 摩周駅 - 磯分内駅 - 標茶駅 - 茅沼駅 - 塘路駅 - 釧路湿原駅 - 遠矢駅 - 東釧路駅 - 釧路駅
- 原生花園駅は、営業期間(5月1日~10月31日)のみ停車。
- 釧路湿原駅は、釧路駅行は毎日停車。網走駅行は5月1日~11月30日のみ停車。
- 使用車両
釧路運輸車両所所属のキハ54形気動車を使用。1両でワンマン運転が行われる。繁忙期や事前申込の団体客乗車時は増結される。増結車両はキハ40系気動車が使用されることが大半である。
[編集] 沿革
- 1957年(昭和32年)6月、気動車により川湯駅(現:川湯温泉駅)~釧路駅間を運行する臨時準急列車として、「摩周」(ましゅう)の運行が開始する。なお、このころは2往復とも夏季限定の運行であったとされる。
- 1959年(昭和34年)5月1日、「摩周」1往復が定期列車に昇格。同年7月1日には2往復とも定期列車化。
- 1960年(昭和35年)4月1日、「摩周」運行区間を網走駅~釧路駅間に変更。
- 1961年(昭和36年)10月1日、いわゆる「サン・ロク・トオ」と称されるダイヤ改正に伴い、以下のように変更する。
- 1962年(昭和37年)5月1日、標津線根室標津駅~釧路駅間を運行する準急列車「らうす」2往復を新設。、また、「わこと」1往復を増発。「わこと」2往復となる。なお、「わこと」と「らうす」は1往復釧網本線内を併結運転を実施。
- 1966年(昭和41年)3月5日、準急制度改変に伴い、「しれとこ」・「わこと」急行列車に格上げ。また、「らうす」の釧網本線内併結列車を急行列車に昇格。急行列車には「くなしり」の愛称が与えられる。
- 1966年3月25日、このときのダイヤ改正に伴い、以下のように変更する。
- 「わこと」、「しれとこ」に統合。「しれとこ」北見駅発着1往復と網走駅発着の2往復(内1往復には「くなしり」を連結)の3往復体制となる。
- 「くなしり」・「らうす」の根室標津駅~中標津駅間を普通列車化。
- 1968年(昭和43年)10月1日、のちに「ヨン・サン・トオ」と称されるダイヤ改正に伴い、以下のように変更される。
- 1971年(昭和46年)7月1日、「しれとこ」網走駅~釧路駅間1往復を普通列車化。
- 1980年(昭和55年)10月1日、「しれとこ」標津線区間(標茶駅~中標津駅間)普通列車化
- 1981年(昭和56年)10月1日、「大雪」釧路駅直通列車の釧網本線間を分離。「しれとこ」3往復とする。
- 1984年(昭和59年)2月1日、「しれとこ」釧路駅→留辺蘂駅間及び北見駅→釧路駅間各1本づつ廃止。「しれとこ」2往復体制となる。
- 1986年(昭和61年)11月1日、「しれとこ」廃止。
- 廃止時の停車駅
- 釧路 - 塘路 - 標茶 - 弟子屈(現・摩周) - 川湯(現・川湯温泉) - 清里町 - 斜里(現・知床斜里) - 浜小清水 - 網走
- 廃止時の停車駅
- 1989年(平成元年)5月1日、「しれとこ」網走駅~釧路駅間を運行する快速列車として1往復運行を開始。