新木場車両基地
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
新木場車両基地(しんきばしゃりょうきち)は、東京都江東区にある東京地下鉄の車両基地および車両工場の総称である。車両基地の新木場検車区(しんきばけんしゃく)、車両工場の新木場CR(しんきば カーリニューアル<Car Renewal>)から構成される。最寄り駅は新木場駅。
目次 |
[編集] 新木場検車区
1988年(昭和63年)4月に新木場検車区準備事務所として発足し、5月に新木場検車区となった。
有楽町線の車両が留置されるほか、隣接する新木場CRへの入場のため、東西線・千代田線・半蔵門線や南北線の車両が入区することがある。なお、近年は東西線の車両が入場する例はなくなっている。
主な担当業務は列車検査と営業線対応である。敷地内には軌道が敷かれていない部分も多く、留置線の増設も可能と思われる。なお当検車区には、豊洲駅~住吉駅間を結ぶ路線が完成した際には、半蔵門線の車両も留置される計画になっていた(詳細は8号線延伸に関する項を参照)。
- 敷地面積:133,841m²
- 車両留置能力:110両
[編集] 沿革
- 1988年4月 - 準備事務所完成。
- 1988年5月 - 新木場検車区発足。
[編集] 所属車両
なし。有楽町線車両は全車和光検車区配置となっている。
[編集] 新木場CR
東西線・千代田線・有楽町線・半蔵門線・南北線の車両更新修繕工場である。
現在は、千代田線の6000系・有楽町線の7000系・半蔵門線の8000系の、更新修繕・VVVF化工事を担当している。かつては千代田線北綾瀬支線の5000系の更新工事や、南北線の9000系の改造工事も担当した。
[編集] 担当車両
[編集] 入換車
[編集] 初代
東西線で使用されていた5000系(5011Fの3両編成)が、自動入換試験車として使用されていた。東京メトロ発足後すぐの2004年度、下記の2代目の投入により解体されている。
[編集] 2代目
千代田線のATC更新まで綾瀬~北綾瀬間で使用されていた5000系(セミステンレス車)の3両編成が、2004年(平成16年)3月6日に除籍されたのち、2代目の入換車として投入された。この車両は民営化時に営団マークが撤去されたが、東京地下鉄のマークは貼られなかった。2005年(平成17年)度初め頃(6月以前)に解体されたとみられる。その後、入換車は存在していない。
[編集] 引き込み線
当車両基地は東京湾(荒川河口)付近に位置し、新木場駅からはかなり離れた位置にある。新木場駅からは複線の引き込み線で結ばれているが、この引き込み線は新木場駅折り返し列車の引き上げ線としても使用されている。引き込み線はJR京葉線に沿っており、高架であるが、道路と交差する部分以外での高架高さはかなり低い。
[編集] 回送経路
有楽町線以外の車両の回送経路は下記の通りである。
[編集] その他
検車区では、撮影会が開催されたことがある。
- 2004年(平成16年)9月26日
- 2006年(平成18年)9月30日 - 10000系導入を記念した撮影会
- 展示車両は10101F・07-101F・7101F(以上3本は並べて展示)、7119F、7129F(検修庫内)である。