新可児駅
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新可児駅(しんかにえき)は、岐阜県可児市下恵土にある名古屋鉄道広見線の駅。犬山駅方面~明智駅・御嵩駅方面を直通する列車は、この駅で進行方向が逆となる。
新可児駅 | |
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新可児駅駅舎(2008年06月08日) |
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しんかに - SHIN KANI | |
(-km) -►
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所属事業者 | 名古屋鉄道 |
所属路線 | 広見線 |
キロ程 | 14.9km(犬山起点) |
所在地 | 岐阜県可児市下恵土 |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面3線 |
乗車人員 -統計年度- |
2,449人/日(降車客含まず) -2006年度- |
開業年月日 | 1928年(昭和3年)10月1日 |
乗換 | JR東海太多線(可児駅) |
備考 | * 当駅でスイッチバック |
目次 |
[編集] 駅構造・設備
- 2面3線、頭端式ホームの地上駅。明智・御嵩方面を建設した会社と犬山方面を建設した会社が「東濃鉄道(現在の同名の会社とは別)」及び「名古屋鉄道(初代)」という別々の会社だったという歴史的経緯からスイッチバック配線となっている。
- ホームの構成
- 改札口は1か所、犬山・御嵩方面からの電車の最前部。自動券売機と自動改札を有する。
- トイレ:改札内(改札口脇、1番ホーム側。かつて自動改札機の設置工事をしていたころはこの付近に仮の改札口があった)
- 待合室等:2・3番ホームにある。
- 売店:改札外(ただしすぐ横・自動券売機の向かいにある)。主に菓子や飲料水、酒等を売っている。なお、隣接する可児駅の売店を利用することも可能である。
- 自動販売機:改札外には各社合同とダイドードリンコの自販機が設置されている。また、2・3番ホーム(向きは3番ホーム側)にはカップ自動販売機がある。
- 駅駐車場周辺には、名古屋鉄道広見変電所がある。
[編集] 設備
- 2番線の頭端部に行灯式発車案内が設置されている。
- 案内表示は3方面別の3段式で、上から岩倉・名古屋・金山方面、新鵜沼・三柿野・岐阜方面、明智・御嵩方面の順に配置されている。犬山止まりの電車の場合、名古屋方面に表示される。学校前駅廃止までは御嵩方面には学校前通過の表示もあった(名古屋方面・岐阜方面表示で3番線に当たる表示位置。現在は空白)。
- 太田川駅(現在名鉄では当駅以外で唯一残っている)のものとは全く異なる、方面とホーム番号だけが書かれた形で、種別に関係なく、次に発車する電車に応じて行灯が点灯する方式となっている。発車案内のホーム番号は、改札側から見て、左から3・2・1と表示されている。
- ホームではLED発車案内電光掲示板が設置されている(名鉄岐阜駅や神宮前駅のような主要駅で見られるようなタイプではなく、簡易表示のいわゆる無人駅タイプ)。
- 途中駅ではあるが、車止めのついたスイッチバック方式の駅であるため駅名表に記載の両隣の駅は片側に「日本ライン今渡」「明智」と、1か所にまとめて記載し、もう片方は空白である。
- 主要駅であるような駅自動放送はないが、無人駅システムの駅で流れるような電車接近時の案内放送は流れる。
- かつては1番線と2番線の間にもう1本線路が敷かれていた。かつてこの線路敷きには木が植えられていたが、乗り換え改札口の設置工事に合わせて伐採された。
- 近年、過走防止と有効長を確保するため構内配線が変更となった。従来は御嵩方面から2番線にはポイントを曲がらずそのままつながっていたが、ポイントの位置が少し犬山・御嵩寄りに変更となり、御嵩方面からは2回ポイントを渡って入る形になった。同時に、犬山方面からポイントを渡らずそのまま1番線に入れるようになった。この改良工事により、レールバスの車庫が撤去された。
- 2番線・3番線には一般車両用の停止位置のほかに、2000系専用、1000系専用の停止位置も設置されている。
[編集] 駅周辺
大型商業施設や官公庁など、さらに主要のコンビニエンスストアも、比較的駅から遠い場所にあり、徒歩で10分程度はかかる。
当駅周辺には都市銀行の支店はなく、徒歩20分ほどのショッピングセンター内に三菱東京UFJ銀行のATM(旧UFJ対応)があるのみである。
- 尚、かつては駅から徒歩20分ほどのところにUFJの支店が存在していた。
- コンビニエンスストア:タイムリー(徒歩10分程度)(岐阜信用金庫の近く)
[編集] 交通
- JR太多線可児駅
- バス路線(新可児駅の出入口より、ロータリーをはさんだ向かい側の「可児駅前」バス停)
- タクシー:あり。新可児駅右手、JR可児駅の前が乗り場。
- 駐車場:ロータリー内に無料の利用時間15分以内の駐車場がある。一般的な駐車場は不明
- 駐輪場:無料のものがロータリー付近にある。
[編集] 利用状況
1日平均の乗車人員は、2005年度2,574人、2006年度2,449人である。広見線の駅では、犬山駅、西可児駅についで、3番目に利用客が多い。
[編集] 歴史
- 1928年10月1日 国鉄・東美鉄道広見駅が現在の位置に移転開業。
- 1930年2月16日 国鉄広見駅から独立。東美鉄道新広見駅となる。
- 1943年3月1日 東美鉄道と名古屋鉄道が合併。
- 1982年4月1日 可児市の市制施行により、新可児駅に改称。
- 1990年代前半 自動改札機を設置。設置工事期間中は東側に仮改札口が設置されていた。
- 2003年3月27日 平日の日中と休日の犬山方面と御嵩方面の直通運転を中止。当駅を境に犬山方面と御嵩方面の運転系統がほぼ分断される。
- 2006年 構内配線を若干変更。2番線に入るポイントを犬山・御嵩寄りに移動。
- 2007年8月2日 新しい自動券売機・自動改札機導入。
- 2007年8月8日 トランパス導入。
- 2008年6月29日 犬山方面と御嵩方面の直通運転を廃止。当駅1番線に乗り換え改札口を設置予定。
[編集] 昔あった設備
- 2001年の八百津線廃止までレールバス(キハ30形)が給油のため、昼間に御嵩・八百津方面から当駅まで1往復運行されていた。廃止後も給油設備は2006年頃まで残っていた。なおこの給油設備への引き込み線は1番線にのみ通じていた。
- 十六銀行のATMが以前設置されていた。
[編集] その他
名鉄広見線の名に残っている当駅の旧称「広見」は、現在も可児市内の地名として存在している(但し当駅と可児駅の住所は可児市広見ではない。当駅から1kmほど行くとその付近に出る)。
[編集] 隣の駅
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
バスの時刻等
名鉄広見線 |
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