大物車
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大物車(おおものしゃ、英語 Heavy capacity flatcar)とは、貨車の一種である。日本国有鉄道における車種記号は「シ」。
発電所用の大型変圧器などを輸送するための車両である。通常、列車本数の少ない深夜に運転される。
シキ700形は荷重280t、自重111.4t、車輪が28軸もついていて、狭軌鉄道では世界最大と思われる。
意外なようだが荷重16t以下の「シム」、さらには荷重13t以下の「シ」という重量等級の車両もあった。自動車メーカーが自動車を輸送するときに使用していたものが主で、これらは後に車運車に編入された。
[編集] 主な形式
低床式(A形)
吊掛式(B形)
- シキ160形(富士電機)
- シキ280形(富士電機)
- シキ290形(明電舎・高岳製作所) ※ 低床式荷受梁(A形)落込式荷受梁(C形)と共用する。
- シキ300形(日立製作所) ※ 低床式荷受梁(A形)と共用する。
- シキ370形(明電舎)
- シキ600形(富士電機)
- シキ610形(東芝物流・日本通運)
- シキ700形(日立製作所)
- シキ800形(日本通運・東芝物流) ※ 落込式荷受梁(C形)と共用する。
落込式(C形)
- シキ190形(日立製作所)
- シキ195形(東芝)
分割低床式(D形)
- シキ850形(日本通運) ※ 落込式荷受梁(C形)と共用する。
- シキ1000形(日本通運→JR貨物)