国鉄シキ160形貨車
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シキ160形(シキ160がた)は、1955年(昭和30年)3月に日本車輌で製造された130トン積み大物車である。富士電機(後に日本AEパワーシステムズ)所有の私有貨車であった。
[編集] 概要
シキ160形は変圧器のような特大貨物を輸送するために製造された貨車である。搭載方法は吊掛式(シュナーベル式)というもので、搭載する変圧器の容器自体が車体の一部を構成し、両側の梁で吊り下げて支えるものであった。このため、搭載する貨物によって全長が変化する。走り装置は、両側の梁それぞれに1段リンク式の軸箱支持装置を3つ連ねたものを2つずつ備えており、全部で12軸である。
製造当初は安善駅常備で、富士電機製造川崎工場で製造された変圧器を各地へ輸送していたが、1962年の千葉工場の開設と1963年の京葉臨海鉄道の開業を受けて京葉市原駅常備に変更され、千葉工場からの出荷を担当するようになった。
1997年9月に最後の変圧器輸送を行い、1998年に全検切れとなった。その後は工場内で保管されていたが、2007年8月に貨物鉄道博物館へ寄贈されて保存されている。
[編集] 参考文献
- 鉄道ピクトリアル 2008年1月号(No.798)pp.34-37「大物車の魅力」高橋 政士