大分駅
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大分駅 | |
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北口(2008年1月3日撮影) |
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おおいた - Ōita | |
所属事業者 | 九州旅客鉄道 |
所在地 | 大分県大分市要町 |
電報略号 | オイ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 4面7線 |
乗車人員 -統計年度- |
16,908人/日(降車客含まず) -2006年度- |
開業年月日 | 1911年(明治44年)11月1日 |
乗入路線 3路線 | |
所属路線 | 日豊本線 |
キロ程 | 132.9km (小倉起点) |
◄西大分(2.5km)
(3.3km)牧►
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所属路線 | 久大本線 |
キロ程 | 141.5km (久留米起点) |
◄古国府(2.6km)
(-km)-►
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所属路線 | 豊肥本線 |
キロ程 | 148.0km (熊本起点) |
◄滝尾(5.1km)
(-km)-►
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備考 | JR九州直営駅(終日駅員配置) みどりの窓口 有 |
大分駅(おおいたえき)は、大分県大分市要町1番1号に所在する九州旅客鉄道(JR九州)の駅である。大分県の県庁所在地である大分市の代表駅である。
日豊本線は、起点から当駅までは概ね複線化されているが、当駅より終点鹿児島駅まではすべて単線区間である。
目次 |
[編集] 利用可能な鉄道路線
- 九州旅客鉄道(JR九州)
- 以下の全ての特別急行列車が停車する。
[編集] 駅構造
日豊本線、久大本線、豊肥本線を合わせて単式1面1線と島式3面6線の混合ホーム4面7線と留置線3線からなる大規模な地上駅である。現在駅周辺の高架化工事を実施中で、完成後には4面8線となる予定。2008年度大分国体までの全線開通を予定していたが、久大本線および豊肥本線は開通予定であるものの、日豊本線および高架新駅は2010年度以降の完成となる見込みである[1]。
駅の北側(大分市街中心部側)を北口、駅南側(大道側)を南口と言う。ただし、大多数の利用者は北口のみを利用するため一般にはこの呼び方は用いられず、単に大分駅と言えば北口を指し、南口のことは駅裏と呼ぶ。
北口には1958年に建設された鉄筋コンクリート構造の駅舎があるが、老朽化が進んでおり、高架化に伴って建て替えの計画がある。北口の改札口は馬蹄形で、国内では初めての導入であり、現在は、大分県内唯一の自動改札機が設置されている。
旧南口には小規模な鉄筋コンクリート構造の駅舎があったが、高架化工事のために2006年9月に閉鎖・解体されており、現在はその西側に仮駅舎と改札口が設けられている。駅で南北に分断された北口と南口とを連絡する自由通路は設けられていない。
自動放送導入駅。
[編集] のりば
番号は駅北口本屋側から順に割当てられている。なお、以下に記されている列車の往来については、この状態が基本とされるが、これに当てはまらない場合もある。
- 1番のりば(1番線):日豊本線特急到着 日豊本線下り普通(朝)
- 2番のりば(3番線):日豊本線上り普通
- 3番のりば(4番線):日豊本線上下普通
- 4番のりば(5番線):日豊本線特急発車 久大本線特急発車
- 5番のりば(6番線):日豊本線上り普通・特急発車 豊肥本線普通・特急
- 6番のりば(9番線):豊肥本線普通・特急
- 7番のりば(10番線):久大本線普通
(2番線は閉鎖、7番線、8番線は回送列車・貨物列車用)
ホーム、駅ビル間の連絡は地下道で行う。駅自体の構造が古く、エスカレーターは設置されているがエレベーターはない。
[編集] コンコース
北口のコンコースは待合所、自動券売機、みどりの窓口、コインロッカー、ジョイロード、JR九州大分支社があり、また他の商業施設としては、ATMコーナー、飲食店(トランドール、ロッテリアやミスタードーナツなど)、キヨスク、インターネットカフェ等が立ち並ぶフレスタ大分商店街が形成されている。コンビニのam/pmもあり、ドリームにちりんの乗客が長時間停車の間に改札が開放され、利用することができる。
また、北口西側の出入口の前には大分駅前商店街があり、この商店街に沿って大分バスの主に大分市内路線の路線バスのバス停がある。一方、北口東側の出入口の前には大分交通の路線バス・観光バスや大分空港行のエアライナーのバス停がある。また、約300m進んだ先の大分バス本社前停留所では、大分市を出発するすべての高速バスに乗車できる。
北口はJR九州直営でマルス端末機が設置されている。南口は九州交通企画に業務委託されPOS端末機のみ設置されている(南口にみどりの窓口はない)。
[編集] その他
貨物列車の通過線、機関車の入れ替え用側線等の設備が整っている。かつては北口の東側に貨物ホームが存在したが現在は大分市が管理する駐車場になっている。南東部には旧・豊肥久大鉄道事業部豊肥久大運輸センターの跡地が広がっている。この車両基地は大分駅高架化により牧駅近くの大分鉄道事業部大分車両センターの隣接地に移転し統合された。また、整備場は高架化に伴い既に解体された。この整備場にはキハ07形気動車が保管されていたが、2003年に九州鉄道記念館に移設された。
[編集] 利用状況
1日平均の乗車人員は16,908人(2006年度)[2]である。これはJR九州の中で4番目、私鉄などを含めた九州の駅の乗車人員では12番目である。
また、大分県統計年鑑によるデータでは、1日平均の利用客は33,678人である。(2005年度)
[編集] バス路線
[編集] 高速バス
- とよのくに号
- サンライト号
- ぶんご号
- トキハ前(大分駅)・別府北浜・中津サンライズホテル前⇔名鉄バスセンター(大分交通・大分バス・亀の井バス)
- トロピカル号
- 金池ターミナル・トキハ前(大分駅)・竹田玉来⇔鹿児島空港南・鹿児島中央駅前・天文館・いづろ(大分バス・南九州バスネットワーク)
[編集] 一般路線バス
[編集] 駅周辺
北口周辺は大分市街地の中心部で各百貨店、商店街、大分県の行政機関が立ち並び、人通りも多い。その一方で、南口周辺には静かな雰囲気の町並みが広がっている。駅の南北で様子が違うのは、日豊本線により市街の南北が完全に分断されたためであり、駅の高架化と並行して南口周辺の再開発も行われている。
[編集] 北口
- 官公庁・公共施設
- 大分県庁
- 大分市役所、大分市観光協会
- 大分県総合庁舎
- OASISひろば21
- コンパルホール
- 大分文化会館
- アートプラザ
- 商業施設
- ホテル
[編集] 南口
- 公園
- 大分市公園
- 上野西山公園
- 商業施設
- am/pm大分大道3丁目店
- ホテル
- 大分東洋ホテル
[編集] 駅弁
- 豊後牛めし(ビオティックジャパン) 1000円
- 豊のしゃも弁当(ビオティックジャパン) 1200円
なお、大正時代から駅弁を販売してきた「梅乃家」は2007年11月限り撤退している。
[編集] 歴史
- 1911年(明治44年)11月1日 - 国有鉄道(当時は鉄道院)の駅として、豊州本線(現在の日豊本線)別府~大分間の開通時に開業。
- 1914年(大正3年)4月1日 - 豊州本線が幸崎駅まで開通。同時に、犬飼軽便線(現在の豊肥本線)が犬飼駅まで開通。
- 1915年(大正4年)10月30日 - 大湯鉄道の大分市駅が開業し、同鉄道線大分市駅~小野屋駅間が開通。
- 1922年(大正11年)12月1日 - 大湯鉄道が国有化、大湯線(後の久大本線)となる。大分市駅を大分駅に統合。
- 1945年(昭和20年)4月21日 - 米空軍大分大空襲により駅本屋構内被災全焼。
- 1966年(昭和41年)9月21日 - 西大分~大分駅間複線化。
- 1967年(昭和42年)10月1日 - 新田原~幸崎駅間電化。
- 1984年(昭和59年)2月1日 - 車扱貨物の取扱を廃止。
- 1986年(昭和61年)11月1日 - 荷物の取扱を廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化によりJR九州が継承。
1900年(明治33年)から1972年(昭和47年)まで駅前より路面電車の豊州電気鉄道線→大分交通別大線が発着していた。
[編集] 高架化の影響
2008年2月現在、高架橋が完成しているのは豊肥・久大本線の部分と日豊本線の別府方200m余(大道陸橋との交差部分を除く)で、いまだ高架化工事が着工されていない部分がある。そのため、当初の目標だった2008年の高架完成から遅れ、豊肥・久大本線の完成が2008年夏、日豊本線が2010年となる見込みである。豊肥・久大本線が高架化されると、高架化が未完成の日豊本線へは直通できなくなり、豊肥・久大本線から日豊本線に直通する列車は大分止まりにせざるを得ないため、2008年3月改正から久大本線の特急列車は別府直通に限り、大分~別府間は臨時列車となり、高架化となる同年夏ごろには大分~別府間の運行を一旦終了する予定である[3]。また、日豊本線に乗り入れていた豊肥本線からの夕方の普通列車の乗り入れも終了した。
[編集] 隣の駅
- 九州旅客鉄道
- ■日豊本線
- ■久大本線
- 古国府駅 - 大分駅
- ■豊肥本線
[編集] 関連項目
[編集] 参考文献・出典
- ^ 大分駅付近連続立体交差事業の全線開通時期について - 大分市都市計画部駅周辺総合整備課
- ^ JR九州ウェブサイト JR九州 交通・営業データ 駅別乗車人員上位30位(平成18年度)
- ^ JTB時刻表 2008年3月号及び、大分駅監修 JR大分駅時刻表より。
[編集] 外部リンク
- JR九州大分支社・主要駅の紹介 - 音が鳴るため、音量に注意されたい。
- 大分市都市計画部駅周辺総合整備課 - 大分駅付近連続立体交差事業について
- 「パノラマ写真で観光する大分県」 大分駅周辺総合整備事業 - 大分駅の高架化工事の最新の模様を掲載
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