亀の井バス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
種類 | 株式会社 |
---|---|
本社所在地 | 877-0042 大分県別府市大字鶴見3825番地の1 |
電話番号 | 0977-23-5179 |
設立 | 1928年1月10日 |
業種 | 陸運業 |
事業内容 | 一般乗合旅客自動車運送事業 一般貸切旅客自動車運送事業 旅行事業 商事事業 不動産事業 |
代表者 | 代表取締役社長 髙宮伸雄 |
資本金 | 9800万円 |
関係する人物 | 油屋熊八 |
外部リンク | www.kamenoibus.com/ |
亀の井バス(かめのいバス)は、西日本鉄道系列の乗合バス・貸切バス事業者である。別府市を中心に、由布市・大分市・宇佐市・速見郡日出町・玖珠郡九重町の一部で路線バスを運行している(高速バスのみ運行している市町村は除く)。また、由布市より委託を受けて由布市コミュニティバスの一部路線を運行している。
目次 |
[編集] 沿革
設立は1928年1月10日。九州の観光の祖と言われた油屋熊八が亀の井旅館のバス事業部として設立するが、戦後独立し西鉄グループの傘下に入る。
[編集] 本社および営業所
本社所在地は大分県別府市大字鶴見3825番地の1。以下の各営業所・車庫を持つ。
- 別府営業所(別府市大字鶴見)
- 安心院車庫(宇佐市安心院町下毛)
- 湯布院営業所(由布市湯布院町川上)
[編集] 主なバスターミナル
- 別府駅・別府駅西口
- 北浜バスセンター
- 西鉄リゾートイン別府1階に出札機能がある。定期観光バス以外は、国道10号または駅前通り上の「別府北浜」バス停を発着する。「別府北浜」バス停と合わせて別府市内を発着するすべての高速バス・定期観光バスと一部の一般路線バスを利用できる。
- 鉄輪バスセンター
- 別府八湯の一つ鉄輪(かんなわ)温泉にある。出札機能を備えている。明礬・安心院・亀川方面は県道向かい側の車庫に待合スペースがある。高速バスは離れた場所にある「鉄輪口」(国道500号上)バス停を発着する。
- 別府交通センター
- 由布院駅前バスセンター
[編集] 現行路線
[編集] 高速バス
- 大分・別府・宇佐・中津 - 名古屋「ぶんご号」(大分交通・大分バスと共同運行/名鉄バスが名古屋での出札業務を担当)
- 大分・別府 - 福岡「とよのくに号」(大分バス・大分交通・日田バス・西日本鉄道・西鉄観光バスと共同運行)(西鉄の運行分のうち別府系統はすべて亀の井バスが運行)
- 別府・由布 - 福岡「ゆふいん号」(日田バスと共同運行/西日本鉄道が福岡での出札業務を担当)
- 大分・別府 - 長崎「サンライト号」(大分バス・大分交通・日田バス・長崎自動車・長崎県交通局と共同運行)
[編集] 空港連絡バス
- 由布院駅前バスセンター - 大分空港(大分交通と共同運行)
[編集] 定期観光バス
別府温泉内にある、「地獄」と呼ばれる高温・高圧・高濃度の温泉を見学する「地獄めぐりコース」を中心に、数種類のコースが設定されている。「地獄めぐりコース」は1928年から運行している国内初の定期観光バスである。また日本で初めて女性バスガイドを採用した事業者でもある。 平成20年4月1日にダイヤ改正。昭和初期から運行されていた「耶馬溪めぐり」など3コースを廃止し、新コース「名物地獄蒸しプリンと大分香りの博物館の旅」の運行を開始した。
[編集] 一般路線バス
[編集] 野口原・鉄輪方面
[編集] 九大別府病院経由南原線
別府営業所のある南原へ向かう路線。夜間に一部九大別府病院を経由しない運行がある。土休日は朝夕のみの運行。
[編集] 竹の内経由鉄輪線
夜間に一部九大別府病院を経由しない運行がある。
[編集] 野口原経由APU線
- 5:別府駅西口 - 別府公園 - 野口原 - 光の園 - 原 - 新別府口 - 鉄輪 - 海地獄 - 本坊主 - みょうばんクリニック - 明礬 - 湯山 - 立命館アジア太平洋大学
[編集] 野口原経由鉄輪線
- 7:別府駅西口 - 別府公園 - 野口原 - 光の園 - 原 - 新別府口 - 鉄輪
[編集] サファリ線
- 41:(大分駅 - 浜脇 - 流川8丁目 - 田の湯 - )別府駅西口 - 別府公園 - 野口原 - 光の園 - 原 - 新別府口 - 鉄輪 - 海地獄 - 本坊主 - みょうばんクリニック - 明礬 - 湯山 - 立命館アジア太平洋大学 - 堀の口 - サファリ
基本的に別府駅西口発着で、大分駅発着は1日1往復のみ。大分駅を出てから流川通りへ入るまでの経路は大分交通と同じだが、この間は主要停留所のみ停車の急行運転となる。
[編集] 安心院線
- 43:別府駅西口 - 別府公園 - 野口原 - 光の園 - 原 - 新別府口 - 鉄輪 - 海地獄 - 本坊主 - みょうばんクリニック - 明礬 - 湯山 - 立命館アジア太平洋大学 - 堀の口 - サファリ - 天間 - 東椎屋 - 五郎丸 - 六郎丸 - 松本口 - 古市 - 安心院
1日3往復運行される。
[編集] 扇山方面
[編集] 扇山線
日中は1時間に3便運行、単一系統では最も運行本数が多い。
[編集] 堀田経由扇山線
- 18:別府駅西口→市役所→ビーコンプラザ→明豊キャンパス→霊泉寺→西別府団地→堀田→自衛隊→扇山団地
平日夜の別府駅西口発1本のみ運行される。
[編集] 鉄輪・扇山団地線
- 27:鉄輪 - 海地獄 - 本坊主 - 扇山団地
平日3往復のみ運行される。開設当初は別府駅始発だった。
[編集] 浜脇-別府駅西口-観海寺線
[編集] 浜脇・観海寺線
- 8:湯都ピア浜脇 - 永石温泉 - 流川8丁目 - 田の湯 - 別府駅西口 - 総合体育館べっぷアリーナ - ビーコンプラザ - 明豊キャンパス - スギノイパレス
[編集] 鉄輪 - 観光港 - 別府駅 - 山の手 - 鉄輪方面
[編集] 海岸経由鉄輪・観海寺線
- 10/20:鉄輪 - 別大前 - 別大駅 - 観光港 (関西汽船 - 別府交通センター) - 餅ヶ浜 - 北浜 - 別府駅 - 北浜 - 流川8丁目 - ラクテンチ - 明豊キャンパス - スギノイパレス
スギノイパレス行きが10系統、鉄輪行きが20系統となる。
[編集] ラクテンチ経由鉄輪線
- 15:別府駅 - 北浜 - 流川8丁目 - ラクテンチ - 明豊キャンパス - 霊泉寺 - 原 - 新別府口 - 鉄輪 - 海地獄 - 別府リハビリテーション正門
[編集] 外回り循環線
- 16/26:鉄輪 - 柴石 - 国立別府病院 - 亀川駅 - 観光港 (関西汽船 - 別府交通センター) - 餅ヶ浜 - 北浜 - 別府駅 - 北浜 - 流川8丁目 - ビーコンプラザ - 明豊キャンパス - 霊泉寺 - 原 - 新別府口 - 鉄輪
- 16A/26A:みょうばんクリニック - 別府リハビリテーション正門 - 海地獄 - 鉄輪 - 柴石 - 国立別府病院 - 太陽の家 - 亀川駅 - 観光港 (関西汽船 - 別府交通センター) - 餅ヶ浜 - 北浜 - 別府駅 - 北浜 - 流川8丁目 - ビーコンプラザ - 明豊キャンパス - 霊泉寺 - 原 - 新別府口 - 鉄輪 - 海地獄 - 別府リハビリテーション正門 - みょうばんクリニック
観光港先回りが16系統、流川先回りが26系統となる。16A/26A系統は車椅子用リフト付バスで運行される。
[編集] 山の手経由鉄輪線
- 17:別府駅 - 北浜 - 流川8丁目 - ビーコンプラザ - 明豊キャンパス - 霊泉寺 - 原 - 新別府口 - 鉄輪 - 海地獄 - 別府リハビリテーション正門
- 17:別府駅→北浜→流川8丁目→ビーコンプラザ→明豊キャンパス→スギノイパレス→霊泉寺→原→新別府口→鉄輪
始発便の別府駅発のみスギノイパレス経由で運行される。
[編集] 石垣方面
[編集] 別府駅西口・石垣線
- 6:別府駅西口 - 別府公園 - 市役所下 - 中部中学校 - 鶴高正門 - 春木 - 別大下 - 亀川駅 - 国立別府病院
[編集] 石垣経由APU線
- 9:別府駅西口 - 西野口 - 南石垣 - 吉弘温泉 - 石垣8丁目 - 北石垣 - 総合庁舎 - 鉄輪 - 海地獄 - 本坊主 - みょうばんクリニック - 明礬 - 湯山 - 立命館アジア太平洋大学
[編集] 餅ヶ浜経由九大別府病院線
- 21:別府駅 - 北浜 - 餅ヶ浜 - 南石垣 - 中部中学校 - 鶴見原 - 九大別府病院
[編集] 鶴見病院経由鉄輪線
- 22:別府駅←北浜←餅ヶ浜←南石垣←中部中学校←鶴高正門←鶴見病院←南原
- 25:別府駅 - 北浜 - 餅ヶ浜 - 南石垣 - 中部中学校 - 鶴高正門 - 鶴見病院 - 南原 - 新別府 - 新別府口 - 鉄輪
22系統は別府営業所のある南原からの出庫便で、平日3本、土休日1本が朝に運行される。以前は両方向の運行があったが、21系統新設により中部中学校 - 南原間の経路を当初の鶴見原経由から鶴見病院経由に変更した25系統と全線が重複するようになったことから、大幅に減便された。
[編集] 石垣線
- 23:別府駅 - 北浜 - 幸通り - 南石垣 - 吉弘温泉 - 石垣8丁目 - 北石垣 - 春木 - 別大下 - 亀川駅 - 国立別府病院
別府駅 - 亀川駅間は大分交通の石垣線と重複する。
[編集] 新港町・鉄輪経由APU線
- 24:別府駅 - 北浜 - 餅ヶ浜 - 新港町 - 娘田 - 北石垣 - 総合庁舎 - 鉄輪 - 海地獄 - 本坊主 - みょうばんクリニック - 明礬 - 湯山 - 立命館アジア太平洋大学
[編集] 餅ヶ浜経由西別府団地線
- 28:別府駅 - 北浜 - 餅ヶ浜 - 南石垣 - 中部中学校 - 西別府病院正門 - 南立石二区
[編集] 別府ロープウェイ方面
[編集] 柚の木線
- 33:別府駅西口 - 別府公園 - 市役所 - ビーコンプラザ - 明豊キャンパス - 霊泉寺 - 西別府団地 - 堀田 - 別府ロープウェイ - 鳥居 - 合原 - 山の口 - 北大津留 - 柚の木
1日1往復の運行。
[編集] 堺線
- 34:別府駅西口 - 別府公園 - 市役所 - ビーコンプラザ - 明豊キャンパス - 霊泉寺 - 西別府団地 - 堀田 - 別府ロープウェイ - 鳥居 - 志高湖畔 - 鳥居 - 小杉 - 椿 - 堺
平日2往復の運行。
[編集] 別府湯布院線
- 36:観光港(関西汽船 - 別府交通センター) - 餅ヶ浜 - 北浜 - 流川8丁目 - 別府駅西口 - 別府公園 - 市役所 - ビーコンプラザ - 明豊キャンパス - 霊泉寺 - 西別府団地 - 堀田 - 別府ロープウェイ - 鳥居 - セントレジャー城島高原パーク - 由布登山口 - 湯布院営業所 - 由布院駅前バスセンター
一部は別府駅西口 - 由布院駅前BC間での運行。
- 別府駅西口←別府公園←市役所←霊泉寺←西別府団地←堀田←別府ロープウェイ←鳥居←セントレジャー城島高原パーク←川向←湯布院営業所←由布院駅前バスセンター
平日片道1本の運行。1月から2月の間は、上記の由布登山口経由の運行となる。
[編集] くじゅう高原線
- 37:観光港(関西汽船 - 別府交通センター) - 餅ヶ浜 - 北浜 - 流川8丁目 - 別府駅西口 - 別府公園 - 市役所 - ビーコンプラザ - 明豊キャンパス - 霊泉寺 - 西別府団地 - 堀田 - 別府ロープウェイ - 鳥居 - 志高湖畔 - 鳥居 - セントレジャー城島高原パーク - 由布登山口 - 湯布院営業所 - 由布院駅前バスセンター - 道の駅ゆふいん - 水分峠 - 小田の池 - 飯田高原 - くじゅう登山口 - 牧の戸峠
1日2往復の運行。12月から2月の間は、観光港 - 由布院駅前BC間の運行となる。
[編集] 内成線
- 39:別府駅 - 北浜 - 流川8丁目 - 河内 - 鳥越 - 内成公民館 - かいがけ
平日4往復(休学日は3往復)、休日2往復の運行。
[編集] 廃止路線
[編集] 高速バス
[編集] 一般路線バス
[編集] 横断道路経由扇山線
- 27:別府駅 - 北浜 - 餅ヶ浜 - 新港町 - 娘田 - 北石垣 - 総合庁舎 - 鉄輪 - 海地獄 - 本坊主 - 扇山団地
- 鉄輪 - 扇山団地間のみに短縮された。
[編集] 塚原線
- 47:由布院駅前バスセンター - 湯布院営業所 - 空想の森入口 - 塚原 - 川向
- 2007年1月4日、休止。由布市コミュニティバスへ転換。
[編集] 桑屋線・湯平線
- 45:湯布院営業所 - 由布院駅前バスセンター - 石松 - 南由布駅 - 桑屋 - 湯平駅 - 湯平温泉場
- 46:湯布院営業所 - 由布院駅前バスセンター - 石松 - 南由布駅 - 桑屋
- 48:湯布院営業所 - 由布院駅前バスセンター - 石松 - 南由布駅 - 桑屋 - 湯平駅
- 2007年1月4日、休止。由布市コミュニティバスへ転換。
[編集] 車両
- 一般路線バスでは多くが日野製であり、それ以外では日産ディーゼル製を保有する。中型車両が主力で、小型車両も数台保有している。車体は1995年までは日野製は純正車体、日産ディーゼル製は西工が中心だったが、1996年以降は小型車両を除いてすべて西工製となっている。
- 高速バスはかつては日野自動車製が中心だったが、1990年代半ばから三菱ふそう製、2007年から日産ディーゼル製が採用されており、日野自動車製は2000年以降の導入が無い。また、親会社の西日本鉄道が出資する九州急行バスからの移籍車(三菱ふそう製)も導入されている。車体は、近年まではすべて西日本車体工業だったが、2006年に導入されたぶんご号用車両(三菱ふそう製)は純正車体となった。
- 貸切バスは大型車両が大部分を占めるが、わずかに中型・小型車両も存在する。大型車両の車体は西工製で統一されており、S型、C-I型、C-II型、SD-I型が架装されている。2005年に貸切用の新塗装を導入し、全保有車両に対して塗り替え作業を順次行っている。
[編集] 外部リンク