夕陽号
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夕陽号(ゆうひごう)は、東京都渋谷区・豊島区・埼玉県さいたま市と山形県鶴岡市・酒田市を結ぶ夜行高速バスである。
全ての座席が指定のため、乗車には事前の予約が必要。
目次 |
[編集] 運行会社
[編集] 概要
日本で初めてボルボ・アステローペが使用された夜行高速バスである。
当初は、東京急行電鉄(当時。現・東急バス)との共同運行で、愛称も「日本海ハイウェイ夕陽号」だった。東急では同路線を「ミルキーウェイ号酒田線」と案内していた。その後、1998年に東急は酒田線を含む全ての夜間高速バスから撤退し、しばらくは庄内交通のみの単独運行となっていた。一方、1992年10月1日から庄内交通と国際興業の共同運行により、酒田・鶴岡~大宮・赤羽間「庄内・日本海ハイウェイ夕陽号」の運行を開始したが、1999年に渋谷発着の路線と統合された。統合後は、都心の経由地も渋谷~池袋~大宮の順に停車している。
運行開始時は、玉電跡地の東急バスターミナルからの発着だった。東急バスターミナル閉鎖後には、渋谷東急イン前などが乗り場だった事もある。
[編集] 歴史
- 1988年(昭和63年)10月25日 - 渋谷-鶴岡・酒田間の高速バスとして運行開始。東京急行電鉄と庄内交通の共同運行で、東急側の愛称は「ミルキーウェイ」。
- 1988年(昭和63年)12月21日 - 毎日運行開始(1往復)。
- 1992年(平成4年)10月1日 - 赤羽・大宮-鶴岡・酒田間の高速バス「庄内・日本海ハイウェイ夕陽号」を運行開始。国際興業と庄内交通の共同運行。
- 1998年(平成10年)9月30日 - 東急バスが夜間高速バス事業から撤退。
- 1999年(平成11年)6月16日 - 庄内交通の単独運行となっていた渋谷-鶴岡・酒田間と、国際興業・庄内交通の共同運行となっていた池袋・赤羽・大宮-鶴岡・酒田間の路線を統合。現在の運行系統となる。
- 2004年(平成16年)12月20日~2005年(平成17年)1月20日 - 昼行便を運行(新潟県中越地震と年末年始対応のため)。
- 2005年(平成17年)11月17日 - ジャスコ酒田南店乗り入れ開始。酒田駅乗り入れを廃止。
- 2006年(平成18年)8月10日~8月16日 - 同年7月13日に羽越本線で起きた崖崩れのため、お盆の帰省ラッシュの対応で昼行便の運行を予定したが、8月9日に羽越本線が復旧したため実際の運行は無かった。
- 2008年(平成20年)7月1日 - 庄内観光物産館バス停留所を新設(予定)。
[編集] 運行経路
凡例 ○:乗車のみ取り扱い ●:降車のみ取り扱い ↓:通過
所在地 | 停留所名 | 夕陽号 (酒田 - 渋谷線) |
備 考 | ||
---|---|---|---|---|---|
酒田 ↓ 渋谷 |
酒田 ↑ 渋谷 |
||||
山形県 | 酒田市 | 酒田 (庄交バスターミナル) |
○ | ● | |
ジャスコ酒田南店 | ○ | ● | |||
鶴岡市 | 鶴岡 (東京第一ホテル鶴岡前) |
○ | ● | ||
庄内観光物産館 | ☆ | ★ | ☆・★:2008年7月1日出発便より停車 | ||
埼玉県 | さいたま市大宮区 | 大宮駅東口 | ● | ○ | 9番のりばに停車 |
東京都 | 豊島区 | 池袋駅西口 | ● | ○ | 7番のりばに停車 |
国際興業総合案内所 (池袋駅西口案内所) |
↓ | ○ | |||
渋谷区 | 渋谷駅 (渋谷マークシティ) |
● | ○ |
[編集] 使用車両
- 庄内交通は原則三菱エアロバスハイデッカー車が使用されている。初代車両はボルボ・アステローペを夜行路線として初めて採用され初代車両代替時にもアステローペで代替(路線統合時に赤羽線の車両を使用)されたが、2007年度に所定車は三菱エアロバスに統一された。現在の三菱エアロバスは3代目の車両である。
- 東急は三菱スーパーエアロIIを使用していた。最後部2列以外は独立横3列シート、最後部2列は喫煙席に設定の上横4列シート(最後部列は横5列)となっており、カーテンで仕切ることが出来るようになっていた。
- 国際興業は原則独立横3列シート31人乗りいすゞ・ガーラハイデッカー車が使用されている。かつては独立横3列シート29人乗りのいすゞ・スーパークルーザースーパーハイデッカーが使用されていた。
- 当系統は2つの系統を統合した経緯から週末等に続行便を運行することがしばしばある。
- お盆、年末年始等の最ピーク期には更なる増便が実施されることがあり、専用車両ではない一般観光バス車両(4列シート・概ね4号車以降)によって運行される場合があり、多いときには10台前後で運行し、台数が多いため、一度にバスターミナルへ入線できず到着号車順に乗車することになる。また渋谷マークシティに入線できる車両に限りがあるため、池袋駅西口発着となる場合もある。
[編集] 使用車両画像一覧
[編集] 特記事項
- 東急バスが夜行バスから撤退して渋谷系統が暫く庄内交通が単独運用し、後に国際興業と共同運行の大宮系統を統合するという事象は、プリンセスロード号でも同じ現象が起き、暫く東急撤退後神姫バスの単独運行であったが後に京王バス東と共同運行の新宿系統が渋谷系統と統合している。