リック・ルービン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
リック・ルービン(Rick Rubin 1963年3月10日 - )は、アメリカ・ニューヨーク州ロングアイランド出身の音楽プロデューサー、DJ、American Recordingsのオーナー。主にロックバンドのアルバム・プロデュースで知られているが、キャリアの最初期においてはヒップホップ(ラップ)系のアーティストのプロデュースを務めており、『Def Jam』の創設者の一人としても知られている。
1980年代後半からは攻撃的な音楽性を特徴とするスラッシュメタルバンドのスレイヤーのプロデュースで代表作『レイン・イン・ブラッド』等を手がけており、以降スレイヤーに対する思い入れは強く現在もプロディースを続けている。
ロックとラップの融合を進めた事でも有名な人物で、有名なエアロスミスとRun-D.M.C.によるコラボレーション作品『Walk This Way』等で見られるように、ヒップホップ系サウンドとヘヴィメタルサウンドを高次元で融合させたミクスチャー系ロックサウンドを得意としている。レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、リンプ・ビズキット、スリップノットやリンキン・パークの作品等を手がけ、アメリカを中心とした音楽シーンに大きな影響を与える存在となっている。
最近はウィーザー、ジャスティン・ティンバーレイク、 ジェイ・Zなど世界的なヒットアーティストのプロデュースも手がけており、U2、メタリカの最新アルバムでもプロデュースを行うことが決まっている。
パンクバンドであったビースティ・ボーイズをヒップホップ・グループに転向させたのも彼であり、ビースティーのオリジナルDJでもある。
[編集] プロデュース作品
- LL・クール・J - 『Radio』(1985年)
- ビースティ・ボーイズ - 『Lisenced To Ill』(1986年)
- Run-D.M.C. - 『Raising Hell』(1986年)、『Tougher Than Leather』(1988年)
- スレイヤー - 『Reign In Blood』(1986年)、『South Of Heaven』(1988年)、『Seasons In The Abyss』(1990年)、『Decade Of Aggression』(1991年)、『Divine Intervention』(1994年)、『Undisputed Attitude』(1996年)、『Diabolus in Musica』(1998年)、『Christ Illusion』(2006年)
- ザ・カルト - 『Electric』(1987年)
- ダンジグ - 『Danzig』(1988年)、『Danzig II: Lucifuge』(1990年)、『Danzig III: How The Gods Kill』(1992年)、『Thrall: Demonsweatlive』(1993年)、『Danzig 4』(1994年)
- マスターズ・オブ・リアリティー - 『Masters Of Reality』(1988年)
- アンドリュー・ダイス・クレイ - 『Dice』(1989年)
- ウルフズベイン - 『Live Fast, Die Fast』(1989年)
- トラブル - 『Trouble』(1990年)、『Manic Frustration』(1991年)
- ザ・フォー・ホースメン - 『Nobody Said It Was Easy』(1991年)
- レッド・ホット・チリ・ペッパーズ - 『Blood Sugar Sex Magik』(1991年)、『One Hot Minute』(1995年)、『Californication』(1999年)、『By The Way』(2002年)、『Stadium Arcadium』(2006年)
- レッド・デビルズ - 『King King』(1992年)
- ミック・ジャガー - 『Wandering Spirit』(1993年)
- メサイア - 『21st Century Jesus』(1993年)
- ジョニー・キャッシュ - 『American Recordings』(1994年)、『Unchained』(1996年)、『American III: Solitary Man』(2000年)、『American IV: The Man Comes Around』(2002年)、『Unearthed』(2003年)、『American V: A Hundred Highways』(2006年)、『American VI』(2007年)
- トム・ペティ - 『Wildflowers』(1994年)
- AC/DC - 『Ballbreaker』(1995年)
- ゴッド・リヴス・アンダーウォーター - 『God Lives Underwater』(1995年)、『Empty』(1995年)
- トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ - 『Songs And Music From "She's The One"』(1996年)、『Echo』(1999年)
- ドノヴァン - 『Sutras』(1996年)
- メラニー・C - 『Northern Star』(1998年)
- ジョニー・キャッシュ&ウィリー・ネルソン - 『VH1 Storytellers』(1998年)
- システム・オブ・ア・ダウン - 『System Of A Down』(1998年)、『Toxicity』(2001年)、『Steal This Album!』(2002年)、『Mezmerize』(2005年)、『Hypnotize』(2005年)
- サウス・パーク - 『Chef Aid』(1998年)
- パロアルト - 『Paloalto』(2000年)、『Heroes And Villains』(2003年)
- レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン - 『Renegades』(2000年)、『Live At The Grand Olympic Auditorium』(2003年)
- サール・ウィリアムス - 『Amethyst Rock Star』(2001年)
- アメリカン・ヘッド・チャージ - 『The War Of Art』(2001年)
- クリシュナ・ダス - 『Breath Of The Heart』(2001年)、『Door Of Faith』(2003年)
- ナスラット・フェイター・アリ・カーン - 『The Final Studio Recordings』(2001年)
- オーディオスレイヴ - 『Audioslave』(2002年)、『Out Of Exile』(2005年)
- リンプ・ビズキット - 『Results May Vary』(2003年)
- マーズ・ヴォルタ - 『De-Loused In The Comatorium』(2003年)
- スリップノット - 『Vol.3 (The Subliminal Verses)』(2004年)
- ウィーザー - 『Make Believe』(2005年)
- シャキーラ - 『Fijación Oral Vol. 1』(2005年)、『Oral Fixation Vol. 2』(2005年)
- ニール・ダイアモンド - 『12 Songs』(2005年)
- ディクシー・チックス - 『Taking The Long Way』(2006年)
- U2 & グリーン・デイ - 「The Saints Are Coming」(2006年、シングル)
- リンキン・パーク - 『Minutes to Midnight』(2007年)
- アワーズ - 『Dancing for the Death of an Imaginary Enemy』(2007年)
- キッド・ロック - 『Rock And Roll Jesus』(2007年)