パンクロニウム
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パンクロニウム(英: pancuronium)とは神経筋接合遮断薬の一つ。一般には臭素と化合させた臭化パンクロニウムとして用いられる。
筋弛緩作用を持つため、手術を行いやすくする目的で麻酔薬と併用される。作用機序は運動終末板のコリン作動性受容体とアセチルコリンとの結合を競合的に拮抗することによる。コリンエステラーゼ阻害薬が存在すると、シナプスにおけるアセチルコリン濃度が高まるため、パンクロニウムの拮抗作用は低下する。
[編集] 関連項目
[編集] 参考文献
- Donald C. Plumb著 佐藤宏ほか監訳 『プラム 動物用医薬品ハンドブック 原書第3版』 株式会社ワハ 2003年
- 伊藤勝昭ほか編集 『新獣医薬理学』 近代出版 2004年 ISBN 4874021018