ニール・パート
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ニール・パート(Neil Ellwood Peart、1952年9月12日-)はカナダのハードロックないしプログレッシブ・ロックバンド、ラッシュのドラマー。
水平方向360度にセットされたドラム群を縦横無尽に叩きこなす。セットはアコースティックドラムとMIDIパーカッション等から構成され、楽曲中で叩き分けられている。ロックはもちろん、ジャズ、マーチング、アフリカン、ラテン等のあらゆるスタイルを網羅しており、ライブ中盤以降のソロでは、そのトータルなテクニックが申し分なく発揮される。力強くも繊細なドラミングは、アマチュアのみならず多くの若手プロにも多大な影響を与えている。 また、彼は当バンド楽曲の殆ど全ての作詞を手がけている。文学的な言葉の流れを以て社会風刺や近未来への警告、都市・自然の風景描写や人間の内的葛藤・心理描写、その他あらゆる事象を題材に独持の詩世界を築いている。海外では彼の詞が研究され書物も刊行されているほどで、そちらの面でのファンも多い。
[編集] 日本語における名前の表記について
日本における彼の名前は、一般に「ニール・パート」と表記されるが、英語の発音に、より忠実であろうとするならば「ニール・ピアト」とすべきである、との見解がある。ラッシュについてのFAQ集として知られているrush Frequently Asked Questions(外部リンク参照)の、No.42における質問・応答によれば、"Peart"は"near"と同じ韻を踏んでおり、これにより、日本語で表記するならば「パート」より「ピアト」ないしは「ピヤト」の方がより正確であると言える。なお、日本で「パート」と表記したそもそもの原因は、ラッシュを日本に紹介したときのレコード会社の表記が間違っていたから、という説があるが、定かではない。
因みに、日本で名前が紹介されてから、その後名前の表記が、よりネイティブな発音に近くなるように訂正されたロックミュージシャンの例としては、「トム・シュルツ」→「トム・ショルツ」("Tom Scholtz":Boston(ボストン) 「ビリー・シーハン」→「ビリー・シーン」("Billy Sheehan":exMr.Big etc.) 「「ダグ・フィージャー」→「ダグ・ファイガー」("Doug Fieger":The Knack(ザ・ナック)) 「ジョン・ミュング」→「ジョン・マイアング」("John Ro Myung":Dream Theater)などがある。
[編集] 著作物
- The Masked Rider
- Ghost Rider
- Traveling Music
- Roadshow
[編集] 外部リンク
- ニール・パート公式ページ (英語)
- rush Frequently Asked Questions (英語)
- Rush FAQ (日本語)
- "Peart"はどう発音するのですか?