ゼ・バルマリィ帝国
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
バンプレストオリジナル > バンプレストオリジナルのキャラクター一覧 > ゼ・バルマリィ帝国
… > バンプレストオリジナルの機動兵器一覧 > ゼ・バルマリィ帝国
… > バンプレストオリジナルの用語一覧 > ゼ・バルマリィ帝国
ゼ・バルマリィ帝国とは、スーパーロボット大戦シリーズに登場する星間国家である。
目次 |
[編集] 概要
[編集] αシリーズ
銀河系中心部に広大な版図を持つ大国。霊帝と呼ばれる少年王が頂点に立ち、その下に十二支族という支配層が存在する。文化や文明は民族の堕落を防ぐという名目で、これらの支配層が独占している。ズフィルードという創生神を信仰する宗教が存在する。
元々の起こりは文明をゼントラーディやメルトランディ、宇宙怪獣の破壊から守護する為であったと言われている。建国から2万年近くが経過しており、様々な異星文明を吸収しながら拡大を続けてきた。しかし、ゼントラーディやメルトランディ、宇宙怪獣、ゾヴォーグとの長年に渡る戦争は国力を疲弊させ、その敗色は濃厚となった。最後の手段として銀河辺境に辺境方面軍を派遣して未知の文明と戦力を取り込み、更に他の銀河系に外宇宙方面軍を派遣して戦力の拡充を図った。だが、外宇宙方面軍はバッフ・クランとの戦闘で壊滅、7つあった辺境方面軍もSTMCやαナンバーズの手によって次々と壊滅し、滅亡はもはや時間の問題であった(第3次αスタート時ではエペソ艦隊、サルデス艦隊、ヒラデルヒア艦隊の方面軍が確認されている)。
最終的にαナンバーズの本星急襲とシヴァー・ゴッツォの反乱で体制は崩壊し、本星もまたアポカリュプシスによる流星の直撃を受けて破壊されてしまい、生き残った民衆は他の惑星へ移住した。 なお、新スーパーロボット大戦やスーパーロボット大戦αからのユーザーにはラオデキア艦隊に併合されている勢力やラオデキアの台詞などからゾヴォーグ以上の強大な敵と思われていた為、第3次αでの唐突な弱体化と本星崩壊にはさまざまな批判と憶測を呼んだ。これは、アポカリュプシスの恐ろしさを伝えるためと思われ、αの時点で(アポカリュプシスの前兆である)宇宙怪獣を最大の敵として、宇宙怪獣がラオデキヤ艦隊を壊滅させるストーリーを考えていたが、言葉を話さない宇宙怪獣がラスボスでは良くないという理由でラオデキヤ艦隊がラスボスになったと攻略本のインタビューにてプロデューサーが話している。
[編集] OGシリーズ
メテオ3(セプタギン)を地球に落とし、ネビーイームを地球へと送り込んだが、イングラムやヴィレッタがネビーイーム内を調べた限りでは、ゼ・バルマリィ帝国に関する詳しい情報を得る事はできなかった。また、ヴィレッタは既に彼らが存在していない可能性も示唆している。
幹部クラスの戦闘BGMは『THE ARROW OF DESTINY』。
- 外宇宙方面軍
- α……正式名称ゼ・バルマリィ帝国外銀河方面監察軍。基本的な編成は辺境方面軍と同じだが、別銀河へと遠征に向かったのでこう呼ばれる。辺境方面軍同様、外の銀河系を征服して戦力を取り込もうとしたが、バッフ・クランの圧倒的な戦力の前に壊滅してしまい、バッフ・クランが銀河系に進出するきっかけを作ってしまう。
- 十二支族
- ゼ・バルマリィ帝国で、古くからの支配階級となっている一族の事を指す。文字通り全部で12存在しているらしく、現在解かっているのは、ゴッツォ家、トーラー家、ドバン家、カイツ家4つの一族である。
- 帝国監察軍
- α……正式名称ゼ・バルマリィ帝国辺境銀河方面監察軍。少なくとも7つの艦隊があり、その内、ラオデキヤ艦隊、テアテラ艦隊、エペソ艦隊、サルデス艦隊、ヒラデルヒア艦隊が登場している。いずれもヘルモーズ級戦艦を旗艦としており、バルマー帝国の主戦力が集められている。その目的は、ほかの星を侵略しその星の戦力を取り込むことであり、ガンエデンシステムの末端とも言える。しかし、ラオデキヤ艦隊とエペソ艦隊は地球侵攻に失敗し、ベルガモ艦隊、テアテラ艦隊は宇宙怪獣との戦闘で壊滅、サルデス艦隊とヒラデルヒア艦隊はバルマー本星でαナンバーズとの戦闘に敗れたが最終的にサルデスとヒラデルヒアは生き延び、艦隊はバルマー本星からの民衆の脱出に使われた。
- ハイブリッド・ヒューマン
- αシリーズ……ゼ・バルマリィ帝国の十二支一族の一つであるゴッツォ家が、能力の優れた人間に艦隊の指揮を執らせるべく、優秀な人間の遺伝子を複合させて生み出した人造人間の事を指す。ジュデッカ・ゴッツォの名を持つ人間がこれに該当しており、帝国監察軍7つの艦隊それぞれの指揮にあたっている。7人のジュデッカ・ゴッツォの名称は、ヨハネの黙示録に登場した、古代キリスト教の小アジアにおける7つの主要となった教会の名称から取られている。ハザル・ゴッツォやエイス・ゴッツォは人造サイコドライバーとして作られたハイブリッド・ヒューマンでもある。
- 創世神ズフィルード
- α……ゼ・バルマリィ帝国の創世を行ったといわれる神の名で、霊帝ケイサル・エフェス(ゲベル・ガンエデン)の事を指す。帝国監察軍最強の切り札である兵器にもこの名を用いられている。
[編集] 人物
[編集] 元地球人
- レビ・トーラー(声優:折笠愛)
- 初出は『スーパーロボットスピリッツ』のラスボス。その正体はアヤの妹マイ・コバヤシで、かつて特殊脳医学研究所で実験をされていた際の事故で死亡したと偽装され、イングラムによってネビーイーム(『α』ではゼ・バルマリィ帝国)に連れさられ、「レビ・トーラー」という人格が植えつけられた(『α』シリーズではエツィーラの手によるもの。『OG』ではバルマー本国が現存しているかどうかすら不明)。『α』ではリュウセイによって救出された際にエアロゲイターにいた頃の記憶を失うが、そのままR-GUNパワードのパイロットになった。左右の瞳の色が違うが、洗脳が解けると両方とも同じ色となる。以後『α外伝』まではレビ・トーラーとして登場するが、『α外伝』から『第3次α』までの間でケンゾウとアヤに「マイ・コバヤシ」として引き取られた。『OG』ではネビーイームでの戦いに敗れて死亡したものと思われていた(アニメ版ではジュデッカ撃破時にマイとしての自我を取り戻したかのような描写がある)が、『OG2』で発見されたジュデッカのコアの中にいるのを発見される(以後の経緯はSRX計画#マイ・コバヤシを参照)。レビとしての記憶は未だに残留思念として残っており、マイを苦しめる。また、その当時の念動力は現在のマイの比ではない。初出の『スピリッツ』では戦闘メカザブングルでの未来の地球こと惑星ゾラの支配者イノセントの宇宙勢力ネオ・イノセントの主導者であったが、バルマーとの戦争に敗北寸前となり封印されたDG細胞を使用した兵器であるジュデッカを初めとする、エアロゲイターシステムを起動させるが、ラオデキアに洗脳され、過去の時代にスーパーロボットのデータを収集する為に利用されてしまう(つまり、『スピリッツ』のレビはマイ・コバヤシではない)。主な乗機はジュデッカ(レビ機)、ヴァイクル、R-GUNパワード、量産型ヒュッケバインMk-II。専用BGMは『MARIONETTE MESSIAH』。
- アタッド・シャムラン(声優:中澤やよい)
- 初登場は『OG』。ネビーイームではレビ・トーラーに次ぐ2番手的な存在。ゲーザやガルインなどの精神コントロールを担当。純粋なバルマー人でないゲーザやガルインを人形呼ばわりし、人間ですらないイングラムを嘲笑するが、実は彼女の正体は、かつて特脳研で被験体になっていて、事故の時にマイと共にネビーイームに運ばれた少女ジェニファー・フォンダが改造された姿である。ネビーイーム内での戦闘でその事実を知るが、事実を受け入れられないあまり混乱状態になり、その直後にイングラムに射殺される(『OG』リュウセイ編)。『OG』キョウスケ編ではその事実を知らないまま死亡。アニメ版ではリュウセイとライの連携攻撃の前に破れ、死に際にジェニファー・フォンダとしての記憶を取り戻して死亡した。トラウマシャドーという能力を持っており、相手に巧妙な幻覚を見せることができるが、アインストにより再生された人間であるエクセレンには通じず、サイバスターを欺くこともできなかった。
- ゲーザ・ハガナー(声優:川津泰彦)
- 初登場は『OG』。ネビーイームから送り込まれた有人機のパイロット。地球人をサル呼ばわりして見下す高慢な性格だが、精神が不安定でよく頭痛を起こす。念動力者がデジャヴを感じ、語尾に特徴のあるしゃべり方をするが、その正体は、ジュネーブでの決戦で死亡したと思われていたテンザン・ナカジマが秘密裏にエアロゲイターに回収され、アタッドの改造手術によって変わり果てた姿である。外見は殆ど面影を残しておらず、更には戦争をゲーム感覚で戦うイデオロギーも強化されている。ネビーイーム内でヴァイクルに搭乗し決戦を迎えるが、死ぬ間際に精神崩壊同然の状態で自我を取り戻す。彼の死を見てリオは自業自得とけなしていたが、同じ元ゲーマーで一歩間違えればテンザンのようになっていたかもしれなかったリュウセイやリョウトは複雑な思いをしていた。
- アニメ版では未登場であるため、テンザンはジュネーブでの決戦で完全に死亡している。
- ガルイン・メハベル
- 初登場は『OG』。体の大部分を機械に改造されたサイボーグ。“ゲシュペンスト”という言葉に特別な反応を示す。その正体は、乗機のゲシュペンストMk-Iの2号機と共に消息不明となった元教導隊のカーウァイ・ラウ大佐がアタッドの改造手術によって変わり果てた姿である。ギリアム、カイ、ラトゥーニらによる初戦後の調査によって彼がカーウァイ・ラウ大佐本人である事を示唆される(キョウスケ編ではその後の戦闘でさらに追跡調査が行われ、96.4%の確率で同一人物であると判明する)。当初は、カスタマイズされたエゼキエルに搭乗していたが、最後はエアロゲイターの技術によって徹底的に強化されたゲシュペンストMk-Iの2号機に搭乗し、かつての教え子であったギリアム達に襲い掛かる。教導隊の面々と接触したせいかかろうじて記憶が残っており、最期はギリアム(キョウスケ編では教導隊の面々)に、自分を解放してくれた礼を言って散る。OGSでは台詞があるが声優は???となっている。
- アニメ版では未登場。
[編集] ゴッツォ家
- ユーゼス・ゴッツォ(声優:大友龍三郎)
- 初出は『スーパーヒーロー作戦』のラスボス。ゼ・バルマリィ帝国監察軍第7艦隊副司令で、階級は「騎爵」。ゼ・バルマリィの貴族階級十二支族の中で軍事をつかさどるゴッツォ家の出身。独自に機動兵器の開発も行った。地球圏最強の戦力を自らの軍に取り込むべく地球圏に赴く。ラオデキヤから単独行動を許されている唯一の人物で、常に仮面を被っている。『スーパーヒーロー作戦』内では人間を軽く見ている反面、地球に見惚れ自然を愛好している一面もあるが(そもそも、スーパーヒーロー作戦のユーゼス・ゴッツォはバルマー人ではなくバード星人と地球人の混血である)、臆病でありながら粋がっている地球人を絶望、蔑視している傾向がある。『α』では真の霊帝ケイサル・エフェスの影響からかもしくは全くの別人格であるのか、人間に対してはエンジェル・ハイロゥに眠る全てのサイキッカー達を脳髄のみの姿にするなど、残虐で非道な作戦を実行する。実は、第7艦隊を裏で操っており、自らの野望「ゼ・バルマリィ帝国そのものへの反逆」「CPSによって新たな世界を創造し、そこで全能なる調停者となる」を達成すべく、本格的な侵攻の前に地球圏に単独で訪れ、地上のみでなく、地上内に存在する異世界にまで様々な暗躍を行った。『第3次α』において、霊帝ケイサル・エフェスの存在等、ゼ・バルマリィに隠された真実を知っていた事が明らかになっている。彼自身は無限力に一足早く取り込まれた。主な乗機は、アンティノラ、ジュデッカ(ユーゼス機)。『α』の最終決戦で自らが破れた時ロンド・ベルに対してバルマー帝国は強大だと警告した。DC版『α』の追加ルートではその野心を霊帝(ユーゼスがケイサルに接触していたと思われる3次αを考慮するとケイサルと思われる)に見抜かれており、ヘルモーズの中に潜んでいたオリジナルのラオデキヤの手によって志半ばで呆気なく命を落とした。なお、『スーパーヒーロー作戦』ではイングラム(ヴィレッタ)は彼のクローンであり、彼の良心の姿を生き写した者だと悟られる(『α』では不明)。
- アニメ版でも仮面の男という役名で彼らしき人物が登場しており、最終話ではイングラムの意識を乗っ取ったが声優が違うため(声優:乃村健次)、本人であるかは謎。彼の一族は皆同じような仮面をかぶっておりDWではネビーイーム、R-GUNリヴァーレのコクピットにも仮面と同じデザインの紋章(?)が確認できる。
- 『OGS』の『OG1』シナリオ冒頭にも彼らしき人物が登場しており、イングラムの意識を乗っ取る他、霊帝への反逆を目論んでいる事をはっきりと口に出している。また、個人の野心よりもゴッツォ家への忠誠を優先させているかのような言動も取っている。
- 『α』終盤に1度だけ使った台詞、「それも私だ」は大人気の台詞となり、インターネットのBBSなどでネタとして多用されている(この台詞は後にシヴァー・ゴッツォやクォヴレー・ゴードンにも受け継がれている。
- ハザル・ゴッツォ(声優:吉野裕行)
- 初登場は『第3次α』。ゴラー・ゴレム隊の指揮官で愛機はヴァイクラン。ユーゼスが残したデータを基にSRXを破壊する。決戦では副官のエイスのディバリウムと合体したガドル・ヴァイクランを操る。基本的にバルマー人以外は虫けら扱いし、部下も手荒く扱うところがあるが、お世辞にも指揮官として有能な人物とは言えず、側近であるエイスやキャリコ達バルシェムにまで好き勝手な行動をされていた。また、父親のシヴァーにだけは絶対的な心酔をしている為か、シヴァーが注目しているサイコドライバーの力を持つリュウセイやクスハに対しては過剰ともいえる敵愾心を持って戦いを挑んでくる。バランとは昔師弟関係でルリアとは顔馴染み。実はバルシェムシリーズやジュデッカ・ゴッツォ型と同じハイブリッド・ヒューマンで、サイコドライバー能力を引き出す為の実験体であった。本人はその事を知らされず、普通の人間のように育てられた為、生粋のバルマー人と信じていた。三重連太陽系宙域の戦いで敗北した直後にエイスに真実を明かされた後、エイスの手で粛清された。専用BGMは『CROWN MASTER』。
- エイス・ゴッツォ
- 初登場は『第3次α』。愛機はディバリウム。ハザルの副官で、まるで漫画のコンピューターの様に片言を喋りながらも冷静沈着でハザル以上に指揮官能力が高い。ハザルの命令のままに動く様に見えるが、裏でシヴァーによって特殊任務の命令を受けており、ハザルもその事実については知らなかった。ユーゼスやシヴァーの様にいつも仮面をつけており、ハザルの解説によると、幼い頃の事故で顔に重度の火傷を負ったのが原因であるらしいが、幼い頃からの付き合いであるハザルがエイスの素顔を知らないという事は絶対にありえないと、孫光龍も怪しんでいた。実は、その正体はハザルの予備体でハザルとは同じ顔だった。人間らしく育成されたハザルと違い、自身が兵器として産み出されたハイブリッド・ヒューマンである事を自覚しており、どのような任務も冷徹に遂行していった。バルマー本星の戦いで敗北した時も、任務に失敗した兵器は消えるだけだと言って散っていった。
- シヴァー・ゴッツォ(声優:屋良有作)
- ゼ・バルマリィ帝国の宰相にしてゴッツォ家をとりまとめる当主であり、さらに帝国屈指の科学者でもある超人的人物。霊帝ルアフへの反乱を目論見、その為の戦力としてゴラー・ゴレム隊を配下に持つ。また、自らの戦力として取り込む為にゴラー・ゴレム隊に地球への侵攻を命じた。ゴラー・ゴレム隊の指揮官であったハザルを使い捨てにしてしまう等、かなり非道な作戦を実行してきたが、全ては母星であるバルマー星を守る為の行動で、あえて非情に徹したと思われる。バルマー星とバルマーの民を単なる道具としか見なしていないルアフへの憎しみは深く、念動力を使い果たして弱体化したルアフを滅多打ちにして殺害した。その後、イルイを利用してゲベル・ガンエデンでαナンバーズに戦いを挑むが、ほとんど自殺に近い行動であった。このことから、自らが犯してきた罪を自分の手で清算する為の行動であったと思われる。事実、バルマー本星の民衆は戦闘が起きる前にシヴァーの手で本星を脱出させられていた。しかし、根っからの悪人ではないものの、ルアフと同等に傲慢な上にバルマー人を至上とする主義を持っているため地球人を認めず、かつての友であるバランに「獅子身中の蟲」呼ばわりされてしまう。専用BGMは『ZEST SEVEN』。これはスーパーヒーロー作戦でウルトラマンの力を渇望していたユーゼス(超神ゼスト)に対して二代目ユーゼスとも言えるシヴァーはウルトラセブンとなるネタとされている。
[編集] ジュデッカ・ゴッツォ
- ラオデキヤ・ジュデッカ・ゴッツォ(声優:速水奨)
- 初登場は『新スーパーロボット大戦』のラスボス「ジュデッカ・ゴッツォ」だが、追加設定等によって、『α』では名前が「ラオデキヤ・ジュデッカ・ゴッツォ」に改められた。ゼ・バルマリィ帝国辺境銀河方面監察軍第7艦隊司令で、地球圏最強の戦力を自らの軍に取り込むべく地球圏に赴く。だがその正体は、ユーゼスによって造り出されたハイブリッド・ヒューマン(の複製クローン)で、本物のラオデキヤは、αのストーリーが始まる2年前にゼントラーディとの交戦中、ユーゼスによって謀殺されている。ユーゼスによって新たに生み出されたラオデキヤは、性格を武人肌から好戦的な性格へと改変されている。当然、本人も自らの事実には最後まで気付かないままであった。また、本物のラオデキヤの他にも、同じジュデッカ・ゴッツォの名を持つハイブリッド・ヒューマンが6人存在し、それぞれが異なる名でゼ・バルマリィ艦隊の司令官を務めている。ラオデキヤは、7番目のジュデッカ・ゴッツォである。
- DC版『α』では特別ルート編のみにおいてオリジナルのラオデキヤが登場。ユーゼスをズフィルードのジーベン・ゲバウトで粛清している。『新』では最後はヘルモーズによって撃ち落されるという結末を迎えている。『スーパーヒーロー作戦』ではユーゼスと会話するシーンの中で少しだけ登場している。
- 『新』及び『α』でのラオデキア艦隊にはバルマー独自の戦力に加え『新』ではボアザン星とグラドス星、ゼーラ星、内側からつぶす事を目的にネオジオンとザンスカール帝国が、『α』ではボアザン星とキャンベル星、ザンスカール帝国(更に個人ではあるがパプテマス・シロッコとシャピロ・キーツが地球から寝返っている)が組み込まれており、更に彼の台詞からゼ・バルマリィ帝国をスーパーロボット大戦シリーズオリジナル中最強の異星人勢力と見るユーザーも多かった。[要出典]
- エペソ・ジュデッカ・ゴッツォ(声優:速水奨)
- ゼ・バルマリィ帝国辺境銀河方面監察軍第1艦隊、通称「エペソ艦隊」の司令官で、ラオデキヤ同様にジュデッカ・ゴッツォ型のハイブリッド・ヒューマン。封印戦争より約1ヵ月後に、シヴァー・ゴッツォの息子であるハザルを総司令官にゲートを使ってアステロイドベルト宙域に出現。ゲートを掌握した。火星においてαナンバーズと最初の交戦を繰り広げ、ズフィルード・エヴェッドを起動させるまでに至ったが敗退。一度は死亡するものの、その後データを予備体に移され復活。その次は、空間転移されてきたネビーイームの防衛にあたっていたが、αナンバーズの勢いをとめる事は出来ず、敗れる。エペソは1番目のジュデッカ・ゴッツォである。エツィーラ・トーラーには帝国一の忠将であると言われている。
- 第2艦隊司令(仮名)
- ゼ・バルマリィ帝国辺境銀河方面監察軍第2艦隊の司令官。未だ、名前はストーリー中に出てはいないが、ジュデッカ・ゴッツォ型のハイブリッド・ヒューマンである事は確かである。
- エペソを初めとするジュデッカ・ゴッツォシリーズの名称は、ヨハネ黙示録に出てくる七教会に由来する事を考えると恐らく名前はスルミナ・ジュデッカ・ゴッツォだと思われる。
- ペルガモ・ジュデッカ・ゴッツォ
- ゼ・バルマリィ帝国辺境銀河方面監察軍第3艦隊司令で、ラオデキヤ同様にジュデッカ・ゴッツォ型のハイブリッド・ヒューマン。『第3次α』にて、バラン・ドバンの発言から、STMC襲撃により死亡したと言われるだけで、未登場。ペルガモは3番目のジュデッカ・ゴッツォである。
- テアテラ・ジュデッカ・ゴッツォ
- ゼ・バルマリィ帝国辺境銀河方面監察軍第4艦隊、通称「テアテラ艦隊」の司令官で、ラオデキヤ同様にジュデッカ・ゴッツォ型のハイブリッド・ヒューマン。直接は登場しないが、ユーゼスの報告によって艦隊の名称が出ている。ユーゼスの解説によると艦隊を率いて銀河系中心宙域へ進軍していたが、STMCの襲撃によって艦隊は壊滅させられ、テアテラ自身も死亡したらしい。テアテラは4番目のジュデッカ・ゴッツォである。
- 現在の所、『α』でその存在が語られただけで未登場である。
- サルデス・ジュデッカ・ゴッツォ(声優:速水奨)
- ヒラデルヒア・ジュデッカ・ゴッツォ(声優:速水奨)
- いずれも辺境銀河方面監察軍の司令官で、サルデスは第5艦隊、ヒラデルヒアは第6艦隊の司令官である。無論、ジュデッカ・ゴッツォ型のハイブリッド・ヒューマンであり、サルデスは5番目、ヒラデルヒアは6番目のジュデッカ・ゴッツォである。本来は銀河辺境で任務に就いていたが、バルマー本星が危機に陥っている事を知って急遽、本星の防衛に当たる事になる。そのままルアフの命を受けてαナンバーズの前に立ち塞がった。本星宙域ではヘルモーズ級を、本星首都ではズフィルード・エヴェッドを駆って奮戦するもののαナンバーズに一蹴されてしまう。その後、アルマナと共にバルマー本星に残っていた民間人を救助し、アポカリュプシスで崩壊する本星からαナンバーズと共に脱出する。全てが終わった後はアルマナを補佐してバルマー復興の為に力を尽くす。ジュデッカ・ゴッツォ型のハイブリッド・ヒューマンは武人として調整されている為か、生まれながらの武人であるバラン・ドバンに敬意と憧憬を抱く傾向があるらしい。
[編集] バルシェム
俗にオリジネイターと呼ばれているイングラム・プリスケン(アウレフ=「1」)のデータを基に作製された人造人間達の総称で、全員がイングラムのクローンといえる。ただし、オリジネイターの証である刻印は無い(イングラムの意思が介入しているクォヴレーのみ除く)。2号体となるヴィレッタ・バディム(ヴェート=「2」)のみがイングラム自身の手によって作製され(ただしDCαではユーゼスが生み出したと語っている)、3号体以降はユーゼスが作製していたらしいが、エイス・ゴッツォの解説によると、バルマー戦役の際、ヘルモーズと共に覚醒せぬまま消滅した。その後、シヴァー・ゴッツォによって、ユーゼスの作製したバルシェムシリーズを基にした新たなバルシェムシリーズが作製されており、キャリコ・マクレディ(ギメル=「3」)、スペクトラ・マクレディ、(ダレット=「4」)クォヴレー・ゴードン(アイン=「16」)の3人もこれに該当する。また、全員のコードネームは、ヘブライ語の番号になっている。主に特殊工作活動を担当している。また、5人とも攻撃時の決め台詞として「デッド・エンドシュート」ということがある(イングラムはHTBキャノンやアキシオン・バスター使用時。ヴィレッタはハイツインランチャーやHTBキャノン使用時、クォヴレーはアイン・ソフ・オウルやアキシオン・バスター使用時、キャリコ、スペクトラはヤラー・イリュージョン使用時)。
- キャリコ・マクレディ(声優:成田剣)
- ゴラー・ゴレム隊の隊長で、乗機はヴァルク・バアル。オリジネイターであるイングラムのデータを元にして生み出されたバルシェムの3号体で、バルシェムシリーズを指揮するために作られた指揮官モデル。コードネームは、ギメル・バルシェム。クォヴレー編でのクォヴレーのライバルとなる。イングラムと同じオリジネイターである証の刻印を持っているクォヴレーに対する激しい憎しみとオリジナルのイングラムに対する恐怖心を抱いており、クォヴレーを抹殺しディス・アストラナガンを手に入れて、自らが新たなイングラム・プリスケンになるという野望を抱いていた。物語終盤近くでは自らの仮面をはずしてαナンバーズに挑むが、その覚悟虚しくクォヴレーとディス・アストラナガンの前に敗れ去る。
- スペクトラ・マクレディ(声優:中村尚子)
- ゴラー・ゴレム隊副隊長で、乗機はヴァルク・イシャー。オリジネイターであるイングラムのデータを元にして生み出されたバルシェムの4号体で、コードネームは、ダレット・バルシェム。イングラムに生み出されたヴィレッタを抹殺し、自らが新たなヴィレッタ・バディムになろうとしていた。かつてセレーナが所属していたチーム・ジェルバを全滅させた事があるため、セレーナには仇として付け狙われている。髪型以外の面影はヴィレッタに酷似しており、その為にセレーナも最初はヴィレッタとスペクトラが同一人物ではないかと勘違いし、ヴィレッタにとってはいい迷惑であった。セレーナ編では更に最終的にセレーナとライバルのような間柄になり、セレーナはずっと挑発も兼ねて彼女の事を仮面の女やダレットと呼んでいたが、最後にはスペクトラと呼んでいる。スペクトラも侮蔑の意味合いでクォヴレーの事をコードネームの「アイン」で通している。存外感情的になりやすく、セレーナの挑発に一々乗っていた。
[編集] その他
- アルマナ・ティクヴァー
- 初登場は『第3次α』。ガンエデンに捧げられる巫女であったが、その前に外の世界を見てみたいとルアフに懇願し、つかの間の自由を手に入れ地球に来た。当初はかなりの世間知らずだったものの、αナンバーズに関るようになったことで変わっていき、最終決戦ではバルマー艦隊を率いてαナンバーズの救援に登場。仲間たちを激励するまでに成長を見せた。全てが終わった後はバルマーの代表となり、バルマー復興に尽力する。念能力者。
- 一応バルマーの量産機であるエスリムを操縦でき、クォヴレールートではヴァルク・ベンも操縦する。ルリアともども味覚がおかしいのか不明だが、クスハルートではチョコやジャムを入れたおにぎりを普通に食べていた。
- 『第3次α』の主人公達との関係は、男性主人公ルート=恋愛感情、女性主人公ルート=信頼する友人と、それぞれ異なっているが、最終的には大切な異星の友人という位置付けに大体どのルートでも落ち着くようになっている。全ルート共通となる帝国の他のキャラ達とは設定の扱いが少し異なり、特定ルートのキャリコとスペクトラの様にトウマルートでの話の流れがアルマナ一行のバンプレストとしての公式設定となるようだ(スペシャルステージ参照)。公式設定となるトウマルートでは、トウマを巡ってのミナキ・アルマナの三角関係が展開され、最終的には自ら身を引いてミナキとは親友同士となる。
- ルリア・カイツ(声優:加藤夏希)
- アルマナの侍従を務める十二支族・カイツ家の人間で、アルマナの良き理解者でもある。侍従だけあって教養の他、武術も嗜んでいるが、さすがにバルシェムであるクォヴレーには勝てなかった。しかし根本から操縦系統が違うはずのPTまで乗りこなしてみせる辺り、その腕前は非常に優れていることがうかがえる。なお、ハザルとは幼少期に彼の教育係をシヴァーから頼まれ侍従をしていた過去があり、彼の姉貴分となっていた頃もあった。後半戦からバランと一緒にルアフを見限りαナンバーズの戦士として戦う。ケイサル・エフェスの存在は知らなかったが、彼の発する強烈な念を以前に何度も感じた事があるようである。味方キャラでも固有BGMが唯一ないバルマー関係者である(デフォルトでは『ACE ATTACKER』)。
- 担当声優の加藤がヒイロ・ユイの大ファンであるためか、ストーリー内ではほとんど接点がないはずのヒイロへの援護を行う際に、固有台詞が用意されている。
- バラン・ドバン(声優:宮澤正)
- ドバン家当主でベミドバンのパイロット。霊帝ルアフの近衛軍将軍を兼任している、シヴァーとは古くからの友人。外の世界を見たいと願い旅に出たアルマナを守護する為に、共に地球へとやってくる。その後は、トウマ編以外ではどこか似た者同士であるゼンガーと宿命のライバル関係となり、アルマナ一行の公式設定となるトウマ編では、トウマが乗り越えるべき最大の壁として聳え立つ事になる。ハザルとは昔師弟の間柄だったが、ハザルの気性を恐ろしいと感じ教育係から降りたこともある。後に民を全く省みようとしない霊帝ルアフを見限り、αナンバーズに協力して戦う事になる。長い間、ルアフに仕えてはいたが、さすがにケイサル・エフェスの存在には気づかなかったようである。専用BGMは『我こそはバラン・ドバン』。この曲は他のユニットには設定できないが、エルザム及びレーツェルの『Trombe!』と異なり、一応本人のBGM変更は可能である。九州発祥の示現流独特の掛け声(猿叫)としてサブカルチャー界でよく用いられている「チェスト」を時々口にしている。
- エツィーラ・トーラー(声優:米村千冬)
- 初登場は『第3次α』。愛機はジュモーラ。マイをさらい、洗脳してレビ・トーラーとした張本人。強力な念動力者であるが、サディストで、異常なまでに知識欲が深く、イデを初めとした無限力への非常に強い執着心を見せていた。バルマーの大神官だったが、ルアフの正体等を知ってからは絶望して破滅的な行動をとるようになる。虚脱状態となっているフォルモッサ・シェリルを見て、全てに対して諦めてしまっている自分と同じだと評した。最後は真の霊帝ケイサル・エフェスに付き従ったが、多くを喋り過ぎたためにジュモーラもろとも消されてしまった。
- 専用BGMは『魔女は妖艶に踊る』。
- ルアフ・ガンエデン(声優:高山みなみ)
- 初登場は『第3次α』。ゼ・バルマリィ帝国の支配者。一見するとただの少年にしか見えないが、実は500年近くも生きている。
- ケイサル・エフェスによって延命処置を施され、ゲベル・ガンエデンを操る。性格は傲慢そのもので、自らの支配するゼ・バルマリィ帝国こそが銀河を統べる唯一の存在であると考えている。また、民の命をゴミ屑同然に考えており、自分に逆らう者は誰であろうとも平然と消す。が、所詮はケイサル・エフェスの傀儡に過ぎず、長年もの間、恨みを募らせ続けたシヴァー・ゴッツォによって、念動力を使い果たして弱っていたところを殴り続けられた挙句、創世神ズフィルード(ケイサル・エフェス)に助けを乞うが見放されるという惨めな始末であった。最後はシヴァーの放った業火によって、その身を焼かれ、断末魔と共に死亡する。また、ディス・アストラナガンのディス・レヴの意味を知っており、それを酷く恐れる姿も見せている。
- キャラクターモチーフはOVAジャイアントロボのビッグファイアと思われる。
- 専用BGMは『TWIN ICON』。
- ケイサル・エフェス(声優:水木一郎)
- 『第3次α』のラスボスで、αシリーズ最大最後の敵でもある。ゼ・バルマリィ帝国の真の支配者であり、真の霊帝。創世神ズフィルード、ゲベル・ガンエデンとも呼ばれている存在。
- 代々霊帝を仕立て上げ延命処置を施した上で自らの影武者にしており、影武者の霊帝達しか謁見を許されていないため、その他の人間達は存在すら全く知らなかった。
- 元来は惑星防衛システムであるゲベル・ガンエデンの中枢として誕生したが、イデの発動による創造と破壊の輪廻から取り残されて生まれる「まつろわぬ霊」を繰り返し吸収し続けた結果、自らの手で新たな宇宙の創造を目論むようになったイデの対となる存在。その為にはイデを滅ぼす必要があると考え、ゲベル・ガンエデンという殻を脱ぎ捨ててバルマー本星の地下に潜伏し、力を蓄えながら機会を待ち続けた。現在のケイサル・エフェスは究極の悪意と怨霊そのものであり、イデに匹敵する力を持っていると思われる。
- 外見は威厳のある老人だが、それは仮の姿に過ぎず、本体は全身を漆黒の皮膚に覆われ、6本の腕と2本の角、3つの赤い目を持つ異形の姿をしていた(「終焉の銀河」使用時に姿を見る事ができる)。イデを抹殺すべく、神壱号作戦を成功させたαナンバーズの前に現れ、銀河全ての生命を抹殺しようと目論む。一度はαナンバーズを追い詰めるが、平和を願う者達の強大な意志によって形勢逆転し、最後はイデとナシム・ガンエデンの手で消滅した。
- もう一つのエンディングであるイデエンドでは、イデが発動する直前にその姿を見ることができる(メシアによる導きも行われている為αナンバーズの魂がどうなったかは不明)。
- 担当声優がロボットアニメ主題歌を数多く歌っている水木一郎というだけあって、戦闘時には主題歌をネタにした台詞が見られることもある(例:マジンガーZに「鉄(くろがね)の城」、鋼鉄ジーグに「全滅するのは…」等。いずれも主題歌の一節)。
- 専用BGMは『終焉の銀河へ』。
[編集] 機動兵器
[編集] 採用技術
- カルケリア・パルス・ティルゲム
- α……ジュデッカに装備されたT-LINKシステムに似た装置。念動力者しか扱う事が出来ない事から、バルマー帝国版のT-LINKシステムとも言える。しかし、T-LINKシステムのようなブレーカーは装備されておらず、パイロットの念動力を限界以上に引き出す効果を持つ(ウラヌスシステムが常時稼動しているようなもの)。そのため、レビがジュデッカのパイロットになる以前に、数多くの犠牲者が出ている。
- クロスゲート・パラダイム・システム
- スピリッツ……ジュデッカに搭載。詳細は不明。
- SH作戦……ユーゼス・ゴッツォが開発した時を超える装置、いわゆるタイムマシンである。新西暦155年と新西暦195年を往復するための機能しか持たない。新西暦155年以降地球に現れなくなった「光の巨人」の研究を続けるために開発し、新西暦195年に完成。デビルガンダムに極秘裏に組み込み、歴史の改変をもくろんだ。
- α……別名、時空因果律変動装置。ユーゼスが野望を果たす為に作り上げたもので、限定された空間の因果律を自在にコントロールする事で、その中で己の思うままの世界を構築する装置である(限定空間内の神に等しい存在になれる)。未来予知もその1つで、サイバスターのラプラス・デモン・コンピューターが狙われたのもこの装置を完成させる為であった。ジュデッカ(ユーゼス機)に未完成のまま搭載され、ジュデッカ(ユーゼス機)ごと破壊された。
- 量子波動エンジン
- α……ジュデッカやズフィルード、アストラナガンの動力源となっているエンジン。また、『α』のヴァルシオーネRは試作型の量子波動エンジンが使われているという設定になっている。
- ズフィルード・クリスタル
- α / OG……ゼ・バルマリィ帝国で産出されるレアメタルで、自己進化、自己修復、自己増殖の3大理論で形成されている(初出であるスピリッツにおいては『機動武闘伝Gガンダム』のDG細胞が元となっている)。戦艦や機動兵器の構造材として使用される他、大型の結晶体はヘルモーズ級の中枢となって敵対勢力の戦力を分析し、それらの戦力を上回る兵器として進化させられる。ただし、稼動する為には膨大なエネルギーと戦力を解析する時間が必要なので、即応性に欠けるのが欠点である。『α外伝』のマシンセルは、ソフィア・ネートがこれを解析することで作り出された。
[編集] 量産機
『OGs』では一部の攻撃に足元などに特殊なサークルが出現する演出が追加された。
[編集] 偵察量産機
-
- メギロート(AGX-01バグス)
- スーパーロボットスピリッツ……プロローグに登場。また、前日談の小説版では合体中のSRXを庇ったためとは言え、エルザムの乗るヒュッケバインMk-IIの腕を破壊したりしている。ウォーカーギャリア専用ステージでは巨大な赤いメギロートらしきものが確認されている。
- α / 第3次α……エアロゲイターの偵察機。普通のPTレベルの戦闘力は持っており、通常、エアロゲイターはこの機体のみで対象を制圧する。また、機体中枢にズフィルードクリスタルが埋め込まれており、収集したデータはヘルモーズのズフィルードに転送される。なお、『α』に登場した時は自己修復機能が備わっていたが、『第3次α』に登場した時は失われていた。
- OG……冥王星外宙域で、大群でヒリュウをピンチに追い込んだ張本人。地球圏ではゲシュペンストMk-II・Rテスト中に接触。しかし、ゲシュペンストに乗っていたのがエルザムだったため、1機は捕獲されEOTI機関に回された。残りは何も武器を持っていないはずの機体を相手にしたにもかかわらずすべて撃墜されている。コードネームの命名者はエルザムで、外見が虫のように見えることから「バグス」と呼ばれている。
- OGOVA……回想シーンに登場。怪獣映画さながらに逃げ惑う人民らを光線で焼き払う。
- メギロート・アフ
- OG……メギロートの改良型。特殊武装が装備されている。
- 第3次α……メギロートの改良型。性能面が強化されている。
- メギロート・ベン
- 第3次α……メギロートの改良型。頭部の形状が異なり、特殊武装が装備されている。
- メギロート改
- OG2……メギロートがインスペクターによって複製されたもの。バルマー帝国のオリジナルとは性能面だけでなく内部構造にも差があり、一部部品はインスペクター製のものになっている。
-
- イルメヤ(AGX-02スパイダー)
- OG……エアロゲイターの機動兵器。外観がクモに似ていることから、コードネームは「スパイダー」となっている。その外観通り、ネットによる移動の妨害を仕掛けてくる。
- イルメヤ・アフ
- OG……イルメヤの改良型。
-
- ミシュレイ(AGX-03バード)
- OG……エアロゲイターの機動兵器。飛行型。外観が鳥のように見えるので、コードネームは「バード」。
- ミシュレイ・アフ
- OG……ミシュレイの改良型。
-
- ヨエラ
- 第3次α……メギロートから派生した無人偵察機。宇宙や空中のみならず、水中でも活動できるようになっており、地球のように海洋部分が多い惑星を侵略する際に使用される。もっとも、基本性能はメギロートと大差はない。
- ヨエラ・アフ
- 第3次α……ヨエラの改良型。性能面が強化されている。
- ヨエラ・ベン
- 第3次α……ヨエラの攻撃力を強化したタイプで、広範囲の敵を弱体化させる兵装が施されている。が、所詮はヨエラなので大した効果は無い。
[編集] 汎用量産機
-
- ゼカリア(AGX-07ソルジャー)
- α……メギロートでは対応出来ない文明が現れたときに使用される汎用人型機動兵器。バルマー帝国で長年にわたって使用され続けられている名機であり、『α』に登場したのは19代目の機種にあたる。コードネームは「ソルジャー」。
- OG……基本的には『α』に登場したものと同じだが、近接戦用の武器が1つ減っており、無人機しか登場しない。
-
- エスリム
- 第3次α……ゼカリアシリーズの最新鋭機。エスリムとは「20」という意味で、20番目に開発された事を記念して名付けられた。ゼカリア譲りの汎用性は健在である。
- エスリム・アフ
- 第3次α……エスリムの改良機。主に小隊長クラスの与えられるカスタム機である。
- エスリム・ローシュ
- 第3次α……小隊長用にカスタマイズされたエスリム。センサー関係が強化された以外に腕部にミサイルが増設されている。
[編集] 砲撃量産機
-
- ハバクク(AGX-05ファットマン)
- α……長距離支援用の機動兵器。当初は幹部クラスが乗っていたが、中盤以降は一般機として登場している。ゼカリアとコンビを組む事を前提に開発されており、砲撃戦に特化した武装となっている。装甲はゼカリアより厚いものの接近戦に弱い。コードネームは「ファットマン」。
- OG……『α』とほぼ同じだが、ミサイル発射口が頭部に移され、砲撃時には脚部が折り畳まれるようになっている。
-
- ハーガイ
- 第3次α……ハバククシリーズの最新鋭機。ハバククよりも砲撃力や火力がアップしているが、あくまでも後方支援を重視とした機体である為、接近戦に弱い欠点はそのままになっている。
- ハーガイ・ヤッド
- 第3次α……ハバククシリーズの欠点だった接近戦能力の欠如を改良した機体。しかし、代償として肝心の砲撃力が弱くなってしまっており、砲撃機としてはやや本末転倒なものとなっている。
[編集] 上級汎用量産機
-
- エゼキエル(AGX-12ナイト)
- α……コードネームは「ナイト」。ゼカリアの白兵戦能力とハバククの砲撃力を掛け合わせ、更に強化した超汎用機ともいうべき機体。スーパー系の攻撃力とリアル系の機動力を併せ持った性能でロンド・ベル隊を苦しめた。しかし、生産コストの高さが災いして少数しか製造されなかった。
- OG……αとほぼ同じ。塗装は青。ただし『OGs』ではバリアを持っているため防御力がやや高い。緑色の一般機であるゼカリアに対して青色の指揮官機と言うことでエクセレンに「緑のとは違うのだよ」と言われた。
- エゼキエル・アドム
- OG……ゲーザ・ハガナー搭乗機。
- エゼキエル・サゴル
- OG……アタッド・シャムラン搭乗機。
- エゼキエル・ラヴァン
- OG……ガルイン・メハベル搭乗機。リュウセイ編39話ではヴィレッタがこの機体に乗っている。
-
- シュムエル
- 第3次α……エゼキエルの後継機。エゼキエルが射撃戦タイプだったのに対し、こちらは槍をメインとする接近戦用に変更された。しかし製造台数が少なく主に本星の守備部隊(紫)やアルマナお付きの女戦士ルリア専用機(黄土色)など一部の上級士官クラスにしか配備されていない。しかも生産性を重視させた為か、エゼキエルに比べて性能が低下、エスリムと大差ないものになってしまっている。
- シュムエル・ベン
- 第3次α……シュムエルの改修機。3機1組での運用を前提としており、シュムエルの欠点だった遠距離砲撃戦の弱さを補完している。ただ、単機での性能はさほど向上していない。
[編集] ゴラー・ゴレム隊
- α……シヴァー・ゴッツォ直属の特殊部隊。隊員は全てバルシェムシリーズと呼ばれる人造人間のみで構成されており、機体も独自のものを使用している。中盤までハザルが司令官だったが、失敗が重なった為にエイスに取って代わられた。シヴァーがルアフに反乱を起こす為の戦力として整備してきたもので、地球の戦力を取り込もうとしたのもその一環であった。しかし、度重なる悪行に激怒したαナンバーズにバルマー本星で壊滅させられてしまった。
- ヴァルク・バアル
- 第3次α……バルマー戦役中(スーパーロボット大戦α)に得た地球の機動兵器(実はサイバスターなのだが、第3次αには登場しなかったため裏設定的な扱いになっている)のデータを基に開発された機体。パイロットはキャリコ・マクレディ。隠密行動も想定されており、高性能のジャミング機能を持つ。地球圏内での行動が前提として設計されているため、地球の技術を流用している部分がある。ヴァルク・イシャーと同系機だが、カラーリングと手持ちのブレード・ホイール・バスターの形状が違う。なおバアルとはヘブライ語で「夫」のこと。
- ヴァルク・イシャー
- 第3次α……バルマー戦役中(スーパーロボット大戦α)に得た地球の機動兵器(ヴァルク・バアル同様、サイバスター)のデータを基に開発された機体。パイロットはスペクトラ・マクレディ。ヴァルク・バアルと同系機だが、カラーリングと手持ちのブレード・ホイール・バスターの形状が違う。なおイシャーとはヘブライ語で「妻」のこと。
- ヴァルク・ベン
- 第3次α……ヴァルク・バアル、ヴァルク・イシャーの簡易量産型。バルシェム隊の人造人間が搭乗する。上記の機体に比べ機体性能は下がっているが、高性能の機体である。記憶を失う以前のクォヴレーも、バルシェム隊所属の兵士としてこの機体に搭乗し、ゲートの調査を行っていったが、ゲートから転移してきたアストラナガンと融合し、ベルグバウへと変異した。なおベンとはヘブライ語で「兄弟」のこと。
[編集] 戦艦
- ヘルモーズ
- 新……バルマー帝国の超大型母艦。コロニーを一撃で破壊するほどの主砲を持つ(その様子はデモで確認出来る)。宇宙編最終ステージでは背景になるほど巨大な艦。背景となっても主砲の射線上にユニットを置くと主砲を発射してくる。また、ヘルモーズを最終ボスとする案もあったらしい。
- α……コードネームは「グリーン・フラワー」。ゼ・バルマリィ帝国辺境銀河方面観察軍第7艦隊の旗艦で、全長20kmにも及ぶ巨大戦艦である。船体はズフィールドクリスタルで作られており、自己修復機能を持つ。攻撃力も高く、艦首に装備された主砲レギオン・バスターは一撃で地球クラスの惑星を粉砕する事が可能である。艦自体が一種の移民船にもなっており、内部には街や工場などが複数ある。雷王星宙域の会戦でロンド・ベル隊に撃沈された。
- ヘルモーズ・エハッド
- 第3次α……ゼ・バルマリィ帝国第1艦隊の旗艦。エペソ・ジュデッカ・ゴッツォが艦長を務める。火星での戦いで一度、消滅。バルマー星付近フォレース宙域でのゲート防衛戦で撃沈された。緑と白のカラーリングが特徴。
- ヘルモーズ・ハミシャー
- 第3次α……ゼ・バルマリィ帝国第4艦隊の旗艦。サルデス・ジュデッカ・ゴッツォが艦長を務める。バルマー星が崩壊する時に民衆を乗せて脱出した。赤と白のカラーリングが特徴。
- ヘルモーズ・シシャー
- 第3次α……ゼ・バルマリィ帝国第5艦隊の旗艦。ヒラデルヒア・ジュデッカ・ゴッツォが艦長を務める。バルマー星が崩壊する時に民衆を乗せて脱出した。青と白のカラーリングが特徴。
- フーレ
- 新……ヘルモーズに搭載されている戦艦。グラドス星がバルマー帝国の属国となっているため、よくグラドス兵が運用している。
- OG……エアロゲイターの戦艦。外観が花のように見えることから地球側のコードネームは「フラワー」。南極でカールら地球側との会談の際に出現したが、シュウのグランゾンの攻撃で撤退している。ただし南極で使われた機体は、ゲストによる鹵獲あるいはコピー品の様である。また、北京市街での戦闘時にも出現。支援に現れたエルザムの指揮するクロガネのドリルを喰らっている。
- 第3次α……ゼ・バルマリィ帝国の主力戦艦。全長5000mにもなる大型戦艦で、高い戦闘力を持つ。自己修復機能も備えている事から、ヘルモーズ同様ズフィルードクリスタルで作られていると思われる。
[編集] ネビーイーム
- ネビーイーム
- スーパーロボットスピリッツ……L5宙域に出現した巨大要塞。地球圏各地にメギロートを送り込んだ。連邦軍は「オペレーションSRW」においてSRXによる強襲を行いネビーイームを破壊したが、中枢であるジュデッカの出現により作戦自体は失敗に終わっている。
- OG/OG2……L5宙域に出現したエアロゲイターの自動惑星。外観が白い星そのものに見えるので、「ホワイトスター」というコードネームになっている。宇宙を漂流し、知的生命体の暮らす星を見つけるとその星の武器や生物を捕獲・調整し、ゼ・バルマリィ帝国の兵器とする役割を持っていた。L5戦役最終局面で中枢を落とされ、戦後は連邦軍が駐留地点として利用していた。しかし、インスペクターの急襲にあえなく陥落。インスペクターの兵器プラントとして利用されたが、今度はアインストの攻撃によりアインストの手に堕ちる。最後にはノイ・レジセイアと融合し、シュテルン・レジセイアとなるもハガネ・ヒリュウ隊により撃破される。
- OGS……冒頭にユーゼスが登場している事から、元々は『第3次α』のようにゼ・バルマリィ帝国本星をガードする機動要塞の1つだったと思われる。
- 第3次α……ゼ・バルマリィ帝国本星をガードする為に建造された機動要塞で、全部で12基ある。うち1基がシヴァー・ゴッツォの独断でクロスゲートがあるフォレース宙域に移動させられ、αナンバーズの前に立ち塞がった。強力な要塞砲で苦しめるものの中枢部に集中攻撃を受けてあっさり破壊された。バルマー本星宙域では複数のネビーイームが連携して攻撃してきたが、戦闘システムを連動させていたのが災いし、システムの中枢が破壊されると全てのネビーイームが機能を停止した。
[編集] ズフィルード
敵の能力を複写する「自己進化・分子構造記憶」機能を持つゼ・バルマリィ帝国軍最強の機動兵器。形状が一定に定まっておらず、様々なデータを得る事で形状が大きく変わる。コードネームは「ナイトメア・クリスタル」。
- ズフィルード
- α……ゼ・バルマリィ帝国辺境銀河方面観察軍第7艦隊の切り札として登場した機動兵器。通常はズフィルード・クリスタルと呼ばれる状態でヘルモーズの中枢コアとして機能しており、敵対勢力の分析・解析を行っている。ズフィルード・クリスタルは自己進化・自己修復・自己増殖という3大理論で形成されたレアメタルであり、長年に渡ってバルマー帝国の戦力を支えてきた。最大の特徴は敵対勢力が持つ全ての兵器を解析した上で、それらの兵器を上回る性能を持った兵器へと進化する事である。その為、形状はその時々によって変化し、1つとして同じ形状のズフィルードは存在しない。しかし、進化には膨大なエネルギーと時間を必要とする為、兵器としては極めて効率が悪い。地球へ侵攻してきた時は地球側(主にロンド・ベル隊)の主力兵器が人型機動兵器だったので、ズフィルードも人型の形状を取った。全てにおいてロンド・ベル隊の兵器の性能を上回った筈だが、乗り込む人間の能力までは読み取る事が出来ず、集中攻撃を受けて敗北した。その後、ユーゼスの手で能力を暴走させられ、複数のズフィルードがジュデッカと共に出現したが、それでも勝利を収められなかった。
- ズフィルード・エヴェッド
- 第3次α……基本的にはバルマー戦役時に現れたものと同じ機体である。ただし、対宇宙怪獣用に広領域殲滅兵器として進化しており、形状は顔の形以外は全く異なる。大きさ自体もヘルモーズ並の巨大さを誇り、もはや機動兵器というよりも機動要塞と呼ぶべきである。攻撃力や破壊力はバルマー戦役の際に戦った人型よりも格段に上がっており、防御機能も優れているが、その巨体故に機動力や運動性は大きな犠牲になっている。
- 火星での戦いで第1艦隊のズフィルードは一度破壊されたが、バルマー帝国国境での戦闘で再び出現。しかし、これもαナンバーズに破壊された。更にバルマー本星宙域やバルマー本星内での戦闘では2機同時に出現するものの、αナンバーズの勢いを止める事は出来なかった。
- この形状で登場したのは、第1艦隊、第5艦隊、第6艦隊のズフィルードである。また、『α』のストーリーが始まる2年前に起こったゼントラーディとの戦いの際にもこの形状であったらしい。
[編集] その他(専用機など)
[編集] アンティノラ
- α……第7艦隊副指令ユーゼスが製作したジュデッカの試作機。その為、本機は第7艦隊にしか配備されていない。試作機とはいえ、機体はズフィルードクリスタルで作られており、かなりの重装備である。少数が量産されており、主に自立回路で動くか、上級指揮官クラスの人間が搭乗している。また、ユーゼスの搭乗する試作1号機には、転移システムと量子波動エンジンを搭載している。コードネームは「モノ・レッグ」。
[編集] ジュデッカ
- ジュデッカ(レビ機)
- スーパーロボットスピリッツ……ネビーイームの中枢となっていた機動兵器。「オペレーションSRW」においてSRXを返り討ちにした。地球侵攻はせず地球人に猶予を与えるなど行動に不可解な点が多かったが、その正体は未来からスーパーロボットの情報を収集するために送り込まれたバルマーに洗脳されたネオイノセントの機動兵器だった。「オペレーション・スーパーロボットスピリッツ」のもと集結したスーパーロボットたちに敗れる。時間と空間の狭間を具現化するクロスゲート・パラダイム・システムを持っており、デビルガンダムと何らかの関係があるようで、劇中デビルガンダムを母体として利用しメギロートを増殖していた。レビの搭乗時は頭に多くの細い線を繋ぐために髪の毛と一体化しているように見え、彼女がロングヘアであるかのように錯覚させる。
- α……レビの乗る白いジュデッカ。普段はメギロートの管制を行っている。カルケリア・パルス増幅装置と呼ばれるT-LINKシステムに似たシステムが搭載されており、巨体に似合わない高い機動力を持つ。元々は戦闘可能状態になるまで時間が掛かるズフィルードに代わる汎用兵器として開発された。ズフィルードに匹敵、もしくは上回る戦闘力を追求していった結果、カルケリア・パルス増幅装置を始めとする様々な特殊装置やそれを応用した兵器が装備されるようになった。しかし、この装置はパイロットを強制的に戦闘マシンへ変貌させる為にパイロットの負担が大きく、レビ以前に数多くの人間が稼動実験の犠牲となっている。この他、機体は自己修復機能を持つズフィルードクリスタルで構成され、量子波動エンジンで稼動する。コードネームは「ホワイト・デスクロス」。
- OG/OG2……ネビーイーム最深部で待ちかまえていた、超大型機動兵器。ネビーイームの中枢でもある。L5戦役で撃破されたが、セプタギンが回収し修復しようとした。回収された破片の多くは破棄されたが、コアがSRX計画のラボに、破片の一部が軍の極秘プロジェクトに回された。
- OGS……基本的にはαやOGと同一だが、機体は一回り以上大型化した。また、各武器の名称は同じだが一部を除いて演出が変更され、戦う相手を氷結地獄に誘う。更に最終地獄ジュデッカ使用時は、巨大な鮫のような形状に変形して相手に喰らい付き、カイーナ、トロメア、アンティノラを打ち込んだ後にジュデッカの底に叩き落とし、魔王ルチフェロ(サタン)の三つの顔に貪り喰わせるという非常におぞましい演出となっている。今作では一部の技のモーションがスーパーロボットスピリッツでのジュデッカのものに酷似している。
- ジュデッカ(ユーゼス機)
- α……ユーゼス専用の黒いジュデッカ。基本的にはレビが搭乗したタイプと同じだが、クロスゲート・パラダイム・システムを搭載している。最終決戦に登場した時は未完成の状態だったが、それでもズフィルード以上の性能を誇った。コードネームは「ブラック・デスクロス」。
[編集] ヴァイクル
- ヴァイクル
- OG……最初はジュネーブに出現した指揮官用の大型機動兵器。レビが遠隔操作で操っていた。識別コードはグリフォン。
- ヴァイクル・ベン
- OG……ホワイトスター中枢部に配備されていた、ヴァイクルの量産型。制御兵が搭乗しているが、実際にはレビが直接操作している。セプタギンが複製して出現させることもある。
- ヴァイクラン
- 第3次α……ハザル・ゴッツォ専用機としてヴァイクルを改良した機体。ディバリウムとの合体機構を搭載した為か、形状はヴァイクルとは大きくかけ離れた姿をしている。T-LINKシステムを強制的に起動させるシステムが内装されており、これを使ってSRXの動きを止めて大破させた。三重連太陽系宙域での戦闘でαナンバーズに破れた後、ハザルを廃人にしたエイス・ゴッツォが乗り込むが、バルマー本星での戦いで撃破されている。
- ディバリウム
- 第3次α……エイス・ゴッツォが中盤まで乗り込んでいた機体。超広領域殲滅兵器として開発され、装備されている兵装の大半がMAP兵器という極めて特異な機体である。その性能でもってゲートを防衛していた地球連邦軍の艦隊を瞬時に殲滅した。ガドル・ヴァイクランに合体する時は機体がバラバラになり、ヴァイクランの増加装甲の形となって合体する。
- ガドル・ヴァイクラン
- 第3次α……ヴァイクランとディバリウムが合体した姿。地球のスーパーロボットを参考にしているらしい。ヴァイクランとディバリウムの合体攻撃「アルス・マグナ・フルヴァン」でしか確認できない。なお、合体攻撃自体はディバリウム側からは使用出来ないという弱点があるため、簡単に封じ込める事が出来る。
[編集] ジュモーラ
- 第3次α……エツィーラ・トーラー専用の機動兵器。T-LINKシステムが搭載されており、それを応用した兵装が施されている。中~遠距離戦闘を得意としているが、接近戦でも十分な戦闘力を発揮する。フォレース宙域やバルマー本星宙域の戦闘でαナンバーズの前に立ち塞るが、敗北。その後、顕現したケイサル・エフェスの前に真・龍王機と共に現れるが、エツィーラの追従を不快に感じたケイサル・エフェスに一撃で破壊された。名称はモーセ五書の一つ出エジプト記に由来か。
[編集] ベミドバン
- 第3次α……ゼ・バルマリィ帝国の武家、ドバン家の当主に代々受け継がれてきた重機動兵器。製造されてから既に500年以上が経過しており、バルマー帝国が所持する兵器の中では最古の部類に属す。機体の改良は度々行われてきたが、旧式感は拭えず、武装も巨大な鉄球のみである。最新鋭機と互角に渡り合えるのはひとえに現当主であるバラン・ドバンの能力に拠る所が大きいが、それでも巨大な質量兵器を生かしたパワー戦術は強大で、トウマの雷凰を一撃で大破に追い込んだ。αナンバーズとは幾度か矛を交えたが、最終的には共に銀河の安寧を守る為にαナンバーズと合流する。名称はモーセ五書の一つ民数記に由来。
[編集] セプタギン
- セプタギン
- 声優:???
- OG・OGS……地球に落下した3番目の隕石。ビアン博士らの調査によって人工物であることが判明。解析のためにEOTI機関が組織され、数々のEOTがもたらされたが、同時に異星人の存在が明らかとなりDC結成のきっかけともなる。ジュデッカの破壊をきっかけに、内部に封印されていたズフィルード・クリスタルによってセプタギンに変貌、アイドネウス島駐留艦隊を吸収し、バルマーの脅威となった地球文明を消滅させようとしたが、ハガネ・ヒリュウ隊によって撃破された。ビアン博士はこの「隕石」の監視のため、アイドネウス島にDC本部を設置したらしいのだが、完全にその正体を暴くことはできなかった。ヴィレッタの考えでは、この「セプタギン」が成長を続けると、地球上のすべての「人間と、人間が創り出した物」にはズフィルード・クリスタルが打ち込まれ、その結果、地球文明はおろか地球そのものの滅亡もあり得るという。識別コードAGX-15メテオ3。固有BGMは『最後の審判者』。なお、『OGS』では声優が???となっているが、これは開発スタッフとの事[1]。
[編集] 新スーパーロボット大戦に登場する機動兵器
新スーパーロボット大戦では征服した惑星の機体を使用しているため、デザインに統一感が無い。
- アマジャ
- 新……空戦用でビームが主武器。
- アルテミス
- 新……肩にロング・キャノンを背負った砲撃戦用の機体。
- キョウ
- 新……女性の格闘家の様なデザインで、格闘戦に長ける。
- ゲルドラ
- 新……人型のスタンダートな機体。近接戦闘では腕で殴る。
- ザドック
- 新……カラーリングと肩にトゲが付いたこと以外はゲルドラとほぼ同じ機体。こちらはビームサーベルを装備している。
- シース
- 新……蜂型のロボット。『α』で言う所のメギロートにあたる機体。
- ジャム
- 新……長い腕と爪が特徴だが、主兵装は射程の長いブラスター・カノン。
- シュトゥル・クトゥール
- 新……大型ビーム・カノンを4門背負った空戦用の機体。
- スカウト
- 新……偵察用の機体でモアイに似ている。ミノフスキートライアングルなど個性的な武装を搭載。
- バディオ
- 新……砲撃戦用の機体で腕は砲に、足はキャタピラかホバーになっている。水中戦もこなす。
- バトルクラッシャー
- 新……超が付くほど個性的な機体でビームモヒカンといった武器を持つ。ビーム発射時に目をウルウルさせるのが特徴(冷却水か?)。ゲーム本編中には改良型が隠しシナリオに登場するのみ。
- リコニトーレ
- 新……人型の機体でビットのような武器を持つ。遠近そつなくこなす。
[編集] ガンエデン
別名、「人造神・アウグストス」(『龍虎王伝奇 下巻』参照)。 惑星防衛システムとして先史文明人の手で作られた巨大機動兵器。地球側のものをナシム・ガンエデン、バルマー側をゲベル・ガンエデンと呼ぶ。形状はゲベルは男性神、ナシムは女性神を模しているが、戦闘時にはドラゴンのような姿に変形する。稼動するには巫子と呼ばれるサイコドライバーが不可欠で、ナシムはイルイが、ゲベルはケイサル・エフェスと彼に操られた代々の霊帝が中枢となっていた。惑星を防衛する為の究極の手段として惑星全体を結界で封印する他、外敵と見なしたもの全てを無差別攻撃する機能を持つ。この他、クストースと呼ばれる半生体兵器を下僕としている。
名称そのものの設定は無印シリーズの頃から存在していたが、キャラクター設定の元ネタはプロデューサーのインタビューなどからジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日に登場しているビッグファイアと思われる。両ガンエデンの最強武器「フォロー・ザ・サン」「キャッチ・ザ・サン」は劇中でクストースのネタにされていた『太陽戦隊サンバルカン』の主題歌の一部。
- ナシム・ガンエデン
- 第2次α……人造神。地球を外的脅威から守るべく、結界で封印しようとするが、αナンバーズによって撃破された。本作では「ガンエデン」という名称である。
- 第3次α……一定の条件を満たして行ける最終面で、イルイが搭乗した状態で味方増援として登場する。移動力が低い上に主戦場からかなり遠くに出てくるので、敵が近づいてこない限りほとんど攻撃できないが、『第2次α』登場時の圧倒的なHPはおろか、基本性能や武器性能すら『第2次α』ラスボス時と遜色が無い(流石に『第2次α』熟練度難の時のHPにはなっていないが)ため、非常に心強い。スパロボシリーズのお約束である最終話限定の援軍の中では『MX』の神聖ラーゼフォンと並んで最強クラスの存在。
- ゲベル・ガンエデン
- 第3次α……バルマー側のガンエデン。霊帝ルアフが搭乗する。性能はナシム・ガンエデンとほぼ同等だが、ナシム・ガンエデンの弱点だった燃費の悪さをEN吸収を付ける事によって克服している。ルアフを抹殺したシヴァーはイルイを利用して乗り込んだが、念動力者ではないシヴァーでは念動フィールドを展開できないため、結果的にルアフ搭乗時よりも防御力が低くなっている。しかし何故かマップ兵器を使用できるようになっている上、移動力が上がっている。熟練度次第では最終決戦時にケイサル・エフェスにより少数が量産され出現する。
[編集] クストース
連邦軍によって名付けられたクストースというコードネームは、ラテン語で「守護者」を意味する。ガンエデン及びガンエデンの巫子となるサイコドライバーを守護する為に造りだされた超機人に似た半生体兵器に付けられたコードネーム。ワシ、サメ、ヒョウの姿をしており、それぞれが炎、水、雷を操る。ガンエデンの巫子であるイルイが危機に陥った時に、イルイを守るべく現れ、イルイがαナンバーズのメンバーの前から姿を消してからは、αナンバーズに襲い掛かるようにもなる。ナシム、ゲベル両方側のガンエデンにそれぞれ存在しており、バラルの園には、戦闘能力が若干低い複製型(量産型)も存在する。また、ゲベルに仕えていたクストース達は、霊帝ケイサル・エフェスの邪悪な霊気によって、全身が黒く染まっている。
クストース3体の呼称は、往年の特撮シリーズ『太陽戦隊サンバルカン』が元ネタであり、作中でも獅子王博士が「太陽に向かって行きそう」などとツッコミを入れていた。デザインモチーフは『ジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日』の登場キャラクター、ビッグ・ファイアが従えていた三つの護衛団 であると思われる(更に元ネタを辿れば『バビル2世』の三つの僕)。
- ザナヴ/ザナヴ・アフ
- 第2次α……クストースと名付けられたナシム・ガンエデンの3つの僕の一体。獣型で地上戦を得意とする。ザナヴ・アフは、ザナヴの複製型である。地球側での呼称は「パンサー」。
- カナフ/カナフ・アフ
- 第2次α……クストースと名付けられたナシム・ガンエデンの3つの僕の一体。鳥型で空中戦を得意とする。カナフ・アフは、カナフの複製型である。地球側での呼称は「イーグル」。
- ケレン/ケレン・アフ
- 第2次α……クストースと名付けられたナシム・ガンエデンの3つの僕の一体。魚型で水中戦を得意とする。ケレン・アフは、ケレンの複製型である。地球側での呼称は「シャーク」。
- ラー・ケレン
- 第3次α……ケレンと同じ形状をした機動兵器でケイサル・エフェスの3つの僕の一体。元来はゲベル・ガンエデンの下僕であったと思われる。「ラー・~」となっているクストースはケイサル・エフェスの力の影響か、元の機体に比べて色が黒くなっている。
- ラー・カナフ
- 第3次α……カナフと同じ形状をした機動兵器でケイサル・エフェスの3つの僕の一体。元来はゲベル・ガンエデンの下僕であったと思われる。
- ラー・ザナヴ
- 第3次α……ザナヴと同じ形状をした機動兵器でケイサル・エフェスの3つの僕の一体。元来はゲベル・ガンエデンの下僕であったと思われる。
[編集] ケイサル・エフェス
- ケイサル・エフェス
- 第3次α……ケイサル・エフェス本人が生み出した巨大機動兵器。元々、ケイサル・エフェス自身はゲベル・ガンエデンの中枢そのものであったが、自らの目的を果たす為にゲベル・ガンエデンという殻を脱ぎ捨て、代わりに己を守る為の鎧として生み出した。材質等は不明だが、ケイサル・エフェスが悪意と怨霊の塊である以上、これも同じように作られたものと思われる。デザインはアトラスの悪魔絵師金子一馬が手がけている。なおαシリーズ全体の最終ボスのためか、彼に対する特殊台詞はバンプレストオリジナルキャラどころか多くの版権キャラに用意されており、当時としてはこれまでにない試みが導入されていた。
- 最終ボスに相応しく、圧倒的なまでの戦闘力でαナンバーズに戦いを挑み、一度は追い詰めるが、熱気バサラとリン・ミンメイが完成させた歌『GONG』やこれまでの戦いで散っていった人々の魂に励まされたαナンバーズに敗れ、最後は消滅した。
[編集] 脚注
- ^ 『スパロボOGネットラジオ うますぎWAVE』第65回のリスナーからの質問に対する寺田貴信プロデューサーの返答より
|
|
---|---|
旧シリーズ | 第2次/G - 第3次 - EX - 第4次/S - LOE(ゲーム) - F/完結編 - CB - 電視大百科 |
αシリーズ | α/DC版 - α外伝 - 第2次α - 第3次α |
COMPACTシリーズ | COMPACT/WSC版 - COMPACT2 / IMPACT - COMPACT3 |
携帯機種シリーズ | A/i-mode/ポータブル - R/i-mode - D - J - W |
単発 | 初代 - 新 - 64/LB - MX/ポータブル - GC/XO- Z |
Scramble Commander | Scramble Commander - SC2nd |
ORIGINAL GENERATION | OG1 - OG2 - OGS - OG外伝 - 無限のフロンティア/コミック版 |
漫画・アニメ・OVA・ドラマCD | OVA/ドラマCD - DW / RToATX - クロニクル - 龍虎王伝奇 |
バンプレストオリジナル | 魔装機神LOE - 用語 - 機動兵器一覧 - キャラクター一覧 |
その他 | システム / 精神コマンド - スクランブルギャザー - プラモデル - 地上波ラジオ - ネットラジオ - 寺田貴信 - 森住惣一郎 |