サントメ・プリンシペ
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- サントメ・プリンシペ民主共和国
- República Democrática de São Tomé e Príncipe
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(国旗) (国章) - 国の標語 : Unidade, Disciplina, Trabalho
(ポルトガル語: 統一、規律、労働) - 国歌 : 完全な独立
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公用語 ポルトガル語 首都 サントメ 最大の都市 サントメ 独立
- 宣言
- 承認ポルトガルより
1975年7月12日通貨 ドブラ(STD) 時間帯 UTC 0(DST: なし) ccTLD ST 国際電話番号 239
サントメ・プリンシペ民主共和国(サントメ・プリンシペみんしゅきょうわこく)、通称サントメ・プリンシペは、西アフリカ、ギニア湾に浮かぶ火山島であるサントメ島、プリンシペ島、そしてその周辺の島々から成る島国。
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[編集] 国名
正式名称は、República Democrática de São Tomé e Príncipe (ポルトガル語: /rɨˈpublikɐ dɨmuˈkɾatikɐ dɨ sɐ̃w̃ tuˈmɛ i ˈpɾĩsipɨ/ ルプブリカ・ドゥムクラティカ・ドゥ・サォントメ・イ・プリンシプ)。通称、São Tomé e Príncipe。
公式の英語表記は、Democratic Republic of Sao Tome and Principe。通称、Sao Tome and Principe。
日本語の表記は、サントメ・プリンシペ民主共和国。通称はサントメ・プリンシペ。
[編集] 歴史
詳細はサントメ・プリンシペの歴史を参照
無人島であったが1470年にポルトガル人が上陸、ポルトガルからおもにユダヤ系住民の流刑地として使われる一方、奴隷貿易の中継基地となった。1522年ポルトガルの植民地になった。はじめサトウキビのちにカカオ栽培が盛んに行われ、サトウキビ栽培のため多く奴隷がアフリカ本土から連れてこられた。奴隷制度廃止後も、白人農園主の農園労働者に対する実質的な待遇は変わらず、広範な不満があった。1960年に、現サントメ・プリンシペ解放運動社会民主党 (MLSTP・PSD) の前身であるサントメ・プリンシペ解放委員会が設立され、独立運動が本格化した。ポルトガルが植民地からの撤退を決めると、1974年に暫定政府が設立され、1975年7月12日に正式独立。MLSTP・PSDのマヌエル・ピント・ダ・コスタが初代大統領に就任。MLSTP・PSDの一党独裁のもとで、アンゴラやキューバなど旧社会主義陣営と密接な関係を持っていたが、経済立て直しのため1980年代から親西欧・親米に転換。
1990年8月、国民投票で複数政党制移行を決め、1991年1月の総選挙で野党が過半数を獲得、その支持を受けたミゲル・トロボアダ元首相が3月の大統領選で当選し、一党独裁が終結。1994年10月の総選挙ではMLSTP・PSDが第1党に返り咲き、1998年11月の総選挙では過半数を獲得。野党代表のトロボアダ大統領とMLSTP・PSDを与党とする内閣が対立・共存の状況となった。2001年7月、大統領選でトロボアダ派の実業家で独立民主行動 (ADI) 党員であるフラディケ・デ・メネゼスが当選。
2003年7月16日、軍事クーデターでフェルナンド・ペレイラが政府を打倒。マリア・ダス・ネヴェス首相など数閣僚を拘留。これは政府による多くの石油会社との商取引に反応したもので、1週間後にはペレイラ政権は旧政権の首脳らとの交渉を持ち、ペレイラは退陣。メネゼス大統領、ネヴェス首相ら政府首脳は復権した。
[編集] 政治
- 大統領 : フラディケ・デ・メネゼス(Fradique de Menezes、2001年9月3日就任、任期5年、独立民主行動)
- 首相 : パトリス・トロボアダ(Patrice Trovoada、2008年2月14日就任、独立民主行動)
- 議会 : 一院制の国民議会(55議席、議員任期4年)
- 政党 : サントメ・プリンシペ解放運動社会民主党(MLSTP・PSD)、改革民主行動・民主結集党(MDFM・PCD)、独立民主行動(ADI)
[編集] 地方行政区分
2つの州に分かれている。
2州は、更に7つの県に分けられる。
[編集] 地理
主島としてサントメ島とプリンシペ島からなり、周囲にある小島も含まれる。いずれも、火山島で、最高峰はサントメ島のピコデサントメ山(2,024m)。 サントメ島はほぼ赤道直下にあり(北緯0度23分)、年間を通して気温・湿度共に高い。年間降水量は南西部で5,000mmもあるが、北部では1,000mmと降水量は少ない。プリンシペ島はサントメ島よりも乾燥している。
[編集] 経済
- 経済基盤は非常に脆弱で、カカオ生産およびその輸出に依存する農業国。世界最貧国の1つ。旱魃や資本不足で生産量は落ち込み、経済不振が長期化。食糧や生活物資の大半を輸入に頼る。重債務貧困国でもあり、2000年の対外債務残高は国民総生産 (GNP) の460%にも達し、国家経済は事実上の破産状態。観光産業はまだ遅れているが将来有望である。
- 2000年4月、国際通貨基金 (IMF) は貧困削減などのための政府による3ヶ年計画に890万ドルの融資を決定。5月には主要債権国会議(パリクラブ)が2003年までの間、同国への再建の金利を95%(約2,600万ドル)削減することに合意。2000年度は世界銀行分の100%、IMF分の80%の債務免除措置を受けた。
- 世界屈指の原油埋蔵量を誇るギニア湾に位置することから、油田開発が有望視されてきたが、隣国のナイジェリアにも鉱区の範囲が及ぶため権利関係のもつれを解消できず開発が遅滞していた。2003年、ナイジェリアとの共同開発案がまとまり、鉱区の国際入札が行われ、シェブロン・テキサコ社が、翌2004年の入札では中国石油化工らが落札している。既に海底油田の開発は着手され、2010年を目途に生産が開始される見込みである。サントメ・プリンシペの経済再建への切り札として期待がかかっている。
[編集] 農業
気候条件からポルトガル植民地としてカカオ栽培に特化してきた。生産量からはカカオ豆(3500トン、2005年)を超える農産物もココナッツ(2.9万トン)、タロイモ(2.8万トン)、バナナ(2.7万トン)、キャッサバ(6000トン)などがある。しかしながら、カカオ以外は自給用作物であり、輸出額の93.9%(2003年)をカカオ豆が占め、他の農産物は輸出額の1%未満である。
生産年齢人口に占める農業従事者の割合は5割を超えるが、主食となる作物の生産量は国内消費をまかないきれず、輸入品目の第1位は食料品であり、38.6%に達する。
[編集] 国民
全人口の約9割が、サントメ島に住む。ポルトガルから独立した1975年前後に、純粋なポルトガル系住民の多くがこの国から退去する一方で、内戦が勃発したアンゴラからの難民が多数移住してきた。
公用語はポルトガル語であるが、標準的なポルトガル語を母語とする人は都市部に僅かにいるのみで、多くの国民は、ポルトガル語をベースとしたクレオール語を話す。このクレオール語にも地域差がかなりあり、サントメ島(南端部を除く)のサントメ語、アンゴラ難民が多く居住するサントメ島南端部のアンゴラ語、プリンシペ島のプリンシペ語に分類されている。
[編集] 著名人
- マリア・ド・カルモ・シルヴェイラ - 元首相。
[編集] 文化
日付 | 日本語表記 | 現地語表記 | 備考 |
---|---|---|---|
1月1日 | 元日 | Ano novo | |
1月4日 | アマドール王の記念日 | Rei Amador | |
2月3日 | 解放殉死者の日 | Martires da Liberdade | |
変動祝日 | 謝肉祭 | Carnaval | |
変動祝日 | 復活祭 | Pascoa | |
4月22日 | サントメ市の日 | Cidade de São Tomé | サントメ市のみ |
5月1日 | メーデー | Internacional do Trabalhador | |
7月12日 | 独立記念日 | Dia nacional | |
9月6日 | 軍隊の日 | Forças armadas | |
9月30日 | 国有化の日 | Nacionalizações | |
11月2日 or 3日 | 死者の日 | Finados | 2日が日曜日の年は3日 |
12月21日 | 同意の日 | Acordo de Argel | |
12月25日 | クリスマス | Natal ou également Dia da familia |
[編集] 軍事
- 実戦部門 : 陸軍、海軍、治安警察
- 軍事費 (2001年) は、40万ドル。GDP比は、0.8%。
- 総兵力 (1995年) 約600人。
[編集] 関連項目
- サントメ・プリンシペ関係記事の一覧
- ポルトガル語諸国共同体
[編集] 外部リンク
[編集] 公式
- サントメ・プリンシペ民主共和国大統領(ポルトガル語)
- サントメ・プリンシペ民主共和国国民議会(ポルトガル語)
[編集] その他
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その他 | ソマリランド | 西サハラ |
地域 | イギリス:セントヘレナ | フランス:マヨット - レユニオン |
「その他」は国家の承認を得る国が少ない、または無い国、あるいは独立主張をしている国。国際連合非加盟。事実上独立した地域一覧も参照。
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