サッカーオランダ代表
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国または地域 | オランダ |
---|---|
協会 | オランダサッカー協会 |
愛称 | Oranje(オラニエ)、 オレンジ軍団 |
監督 | マルコ・ファン・バステン |
最多出場選手 | エドウィン・ファン・デル・サール(113試合) |
最多得点選手 | パトリック・クライファート(40得点) |
初の国際試合 | 1905年4月30日対ベルギー 4-1 |
最大差勝利試合 | 1972年11月1日対ノルウェー 9-0 |
最大差敗戦試合 | 1907年4月1日対イングランド 2-12 |
W杯出場回数 | 8回 |
W杯初出場 | 1934 FIFAワールドカップ |
W杯最高成績 | 準優勝(1974、1978) |
欧州選手権出場数 | 7回 |
欧州選手権最高成績 | 優勝(1988) |
サッカーオランダ代表(Nederlands voetbalelftal)は、オランダサッカー協会(KNVB)によって編成されるオランダのサッカーのナショナルチームである。
旧国旗の色とオランダ王家(オラニエ=ナッサウ家、かつてオランジュの領主だった)にちなんでユニフォームの色をオレンジとしており、世界的に「オレンジ軍団」という愛称で知られている。
オレンジという国旗にない色をチームカラーとする世界でもまれなナショナルチームであり、ほかの例としては日本やイタリアの青、ドイツの白がある。
世界的な強豪国として知られる。特に1974年W杯に参加したチームはリヌス・ミケルス監督の下、ヨハン・クライフを中心にトータルフットボールと呼ばれる戦術でサッカー界に革命を起こしたと言われる。しかし決勝では西ドイツに敗れた。
EURO88ではファン・バステン、フリット、ライカールトのいわゆるミラントリオを擁するチームで参加。準決勝で仇敵西ドイツを下し、決勝ソ連戦では今尚語り継がれるファン・バステンのボレーシュート等で勝利し優勝。これが現在に至るまでのオランダ代表の唯一の国際タイトルである。しかしこのチームでもイタリアW杯では勝てなかった。
フランスW杯では一部で大会一と絶賛される試合内容を見せたもののベスト4。地元開催となったEURO2000でも優勝候補に挙げられるもやはりベスト4に終わった。さらに日韓W杯では予選敗退の憂き目に遭い、ドイツW杯では決勝トーナメントに出場するものの一回戦でポルトガルに敗れ、ベスト16で終わった。(もともとポルトガルとは相性が悪い)
イタリアとも相性が非常に悪く、1978 FIFAワールドカップで勝利して以来、一度も勝利していなかったが、EURO2008のグループリーグでの対戦で、3対0で30年ぶりに勝利した。
このように多くの名選手を輩出しながら、ワールドカップ優勝に未だに縁が無い。それは攻撃的サッカーを志向するあまりの大一番での勝負弱さが原因、という説もある。
また、南米スリナム系をはじめとする黒人選手たちと白人選手との間の人種差別をはじめとして、チームとしてまとまりが薄く、他の強豪国がトーナメントを勝ちあがるにつれてチームが結束し、まとまっていくのに対し、オランダ代表は前評判こそ常に高いものの、トーナメントが進むにつれてそのチームが自壊していく姿が見られることが非常に多い。
目次 |
[編集] ワールドカップ成績
- 1930 - 不参加
- 1934 - 1次リーグ敗退
- 1938 - 1次リーグ敗退
- 1950 - 不参加
- 1954 - 不参加
- 1958-1970 - 予選敗退
- 1974 - 準優勝
- 1978 - 準優勝
- 1982 - 予選敗退
- 1986 - 予選敗退
- 1990 - ベスト16
- 1994 - ベスト8
- 1998 - 4位
- 2002 - 予選敗退
- 2006 - ベスト16
[編集] 欧州選手権成績
- 1960 - 不参加
- 1964-1972 - 予選敗退
- 1976 - ベスト4
- 1980 - 1次リーグ敗退
- 1984 - 予選敗退
- 1988 - 優勝
- 1992 - ベスト4
- 1996 - ベスト8
- 2000 - ベスト4
- 2004 - ベスト4
- 2008 -
[編集] 個人成績
- 最多出場選手 - エドウィン・ファン・デル・サール(118試合・現在も更新中)
- 最多得点選手 - パトリック・クライファート(40得点)
[編集] 歴代代表監督
- リヌス・ミケルス(1974、1986-88、1990-92)
- レオ・ベーンハッカー(1985-86、1990)
- ディック・アドフォカート(1992-1995)
- フース・ヒディンク(1995-1998)
- フランク・ライカールト(1998-2000)
- ルイス・ファン・ハール (2000-2001)
- ディック・アドフォカート(2002-2004)
- マルコ・ファン・バステン(2004年 - )
[編集] 選手
[編集] GK
[編集] DF
- ルート・クロル
- ロナルド・クーマン
- ヤープ・スタム
- ジョバンニ・ファン・ブロンクホルスト(フェイエノールト)
- ヨニー・ハイティンハ(アトレティコ・マドリード)
- ハリド・ブラールズ(セビージャ)
- アンドレ・オーイエル(PSVアイントホーフェン)
[編集] MF
- ウィレム・ファン・ハネヘム
- ヨハン・ニースケンス
- アリー・ハーン
- フランク・ライカールト
- マルク・オーフェルマルス
- アーロン・ヴィンター
- エドガー・ダーヴィッツ
- フィリップ・コクー
- ボウデビン・ゼンデン
- ヴェスレイ・スナイデル(レアル・マドリード)
- クラレンス・セードルフ(ACミラン)
- ラファエル・ファン・デル・ファールト(ハンブルガーSV)
[編集] FW
- ヨハン・クライフ
- ロブ・レンセンブリンク
- マルコ・ファン・バステン
- ルート・フリット
- デニス・ベルカンプ
- パトリック・クライファート
- ルート・ファン・ニステルローイ
- ピエール・ファン・ホーイドンク
- ディルク・カイト(リバプール)
- ロビン・ファン・ペルシ(アーセナル)
- アリエン・ロッベン(レアル・マドリード)
[編集] キャップ
位 | 名前 | キャップ数 | 期間 |
---|---|---|---|
1 | エドウィン・ファン・デル・サール(#) | 118 | 1995- |
2 | F・デ・ブール | 112 | 1990-2004 |
3 | フィリップ・コクー | 101 | 1996-2006 |
4 | マルク・オーフェルマルス | 86 | 1993-2004 |
5 | アーロン・ヴィンター | 84 | 1987-1996 |
6 | ルート・クロル | 83 | 1969-1978 |
7 | クラレンス・セードルフ(#) | 80 | 1994- |
8 | デニス・ベルカンプ | 79 | 1990-2000 |
8 | パトリック・クライファート(#) | 79 | 1994-2003 |
10 | ロナルド・クーマン | 77 | 1983-1994 |
[編集] 6月25日 呪われたジンクス
オランダ代表は1978年ワールドカップ アルゼンチン大会の決勝で、ホスト国アルゼンチンに延長戦の末に敗れて以後、ワールドカップにおいて6月25日に開催された試合で勝ち星がない。2006年のドイツ大会においては、イエローカード16枚(史上最多タイ)、レッドーカード4枚(史上最多)が飛び交い、ワールドカップ史上、最悪のゲームと酷評される試合を演じた。
1978年6月25日(1978 FIFAワールドカップ アルゼンチン大会 -決勝戦-)
オランダ 1 - 3 アルゼンチン(延長戦)
1994年6月25日(1994 FIFAワールドカップ アメリカ大会 グループリーグ-グループF-)
オランダ 0 - 1 ベルギー
1998年6月25日(1998 FIFAワールドカップ フランス大会 グループリーグ -グループE-)
オランダ 2 - 2 メキシコ
2006年6月25日(2006 FIFAワールドカップドイツ大会 グループリーグ -決勝トーナメント一回戦-)
オランダ 0 - 1 ポルトガル
1978年以降、6月25日の通算対戦成績 0勝2敗1分
なお、このことはフジテレビのスポーツ番組「すぽると! WEEKEND SPECIAL」のW杯のコーナーでも取り上げられ、「呪われた6.25」として放送された。(2006年7月1日放送)
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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