エンゲリス
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エーンゲリスまたはエンゲリス(Engels, (ロシア語:Э́нгельс))は、ロシア連邦サラトフ州に位置する都市。ヴォルガ川の東岸の港湾都市で、州都サラトフとはヴォルガ川を挟んで対岸(北緯51度29分00秒東経46度07分00秒)に位置し、1965年より市内に橋が架けられている。
[編集] 沿革
1747年に「ポクロフスカヤ解放区(Покровская словода)」として設置されるが、1914年に都市の地位を得て「ポクロフスク(Покровск)」に改名される。サラトフ州内にヴォルガ・ドイツ人自治ソヴィエト社会主義共和国が建国されると、その首都に昇格し、エーンゲリスと改名された。その名称は、思想家フリードリヒ・エンゲルスに由来する。
ウクライナ人入植者によって開礎されたが、ドイツ出身のエカチェリーナ2世の時代にドイツからの入植が推奨され、多くのドイツ人が入植した。現在はヴォルガ・ドイツ人文化の中心都市となっている。
大規模な重化学工業のコンビナートや、ロシア空軍の戦略爆撃機部隊である第37航空軍の基地が所在している。
[編集] 人口の推移
2002年度のロシアの国勢調査によると、次の通りである。