ROVO
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1995年、勝井祐二、山本精一らが中心になって「宇宙っぽいことをやろう」ということで結成された。芳垣安洋、岡部洋一らの出す圧倒的な高速ダブルドラミングから「人力トランス」とも言われ、Strobo、Soft、NATSUMENなどの後続のグループを生み出すことになった。
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[編集] 略歴
1995年の結成当初は「太陽の塔」という名前で、トランスというよりはスペースロックバンドとして認知される。
恵比寿みるく、渋谷オンエアーでコンスタントにライブを重ね、評判を高めていく。特に新宿リキッドルームでは「Man Drive Trans」というパーティーをROVO名義でオーガナイズするようになり、競演するバンドの豪華さもあって、話題を呼ぶ。
2000年よりフジロックフェスティバルに出演、この頃から、一般にも認知度が高まり、メタモルフォーゼなどの野外フェスティバルに多く出演するようになる。
2003年からは毎年ゴールデンウィークに日比谷野外音楽堂にて「Man Drive Trance Special」を開催。チケットが売切れるなどの人気イベントとなる。
[編集] 音楽の特徴
音楽的にはジャーマン・ロックの影響を受け、トランシーな、10分超の長時間に渡る長い演奏が主体。ツインドラムの繰り出す爆発的なリズムと勝井のエレクトリック・バイオリンの掛け合いは常に聴く人を驚かせる。キーボードなども多用し、アルバムによりプログラミング主体の音楽だったり生々しい演奏が強かったりするが、複雑な楽曲のどれもを全て人力で演奏している。
これが可能なのは、メンバーのそれぞれが各方面で活躍するタフな名演奏家であることが条件となる。CDの音源ですら圧倒されるのに、それを真っ当に再現するライブの迫力は、他の追随を許さない。
遅れて活動の始まったDATE COURSE PENTAGON ROYAL GARDENは、芳垣安洋がメンバーを兼任していることもあってか、同じく圧倒的な演奏が良く比較され、双方を好んで聴く人も多い。
[編集] ディスコグラフィー
[編集] LP
- VITAMIN!(1998年4月22日)
- FLAGE(2002年11月27日)
[編集] アルバム
- PICO!(1998年7月18日)ミニアルバム
- imago(1999年8月4日)
- PYRAMID(2000年4月19日)1曲のみ
- SAI(2001年6月21日)
- live at liquidroom 2001.5.16(2002年7月6日)ライブアルバム
- FLAGE(2002年11月21日)
- LIVE at 日比谷野音 2003.05.05~MAN DRIVE TRANCE SPECIAL~(2003年10月10日)ライブアルバム
- MON(2004年11月10日)
- ROVO LIVE at MAGASIN 4 2004.06.04 Brussels,Belgium(2005年7月13日)ライブアルバム
- CONDOR(2006年10月18日)
- ROVO with Alejandro Franov + Fernando Kabusacki + Santiago Vazquez LIVE at Tokyo Cinema Club 7/7 2006(2007年5月24日)ライブアルバム
[編集] DVD
- ROVO LIVE at 日比谷野音 2004.05.05~MAN DRIVE TRANCE SPECIAL vol.02(2004年10月27日)
[編集] その他
- PAN-AMERICAN BEEF STAKE ART FEDERATION'S(全米ビーフステーキ・アート連盟)(2001年7月10日)DATE COURSE PENTAGON ROYAL GARDENとのスプリットシングル