Revision Control System
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Revision Control System(RCS)とは、初期のバージョン管理システムの1つ。プログラムや文書などの頻繁に改版されるテキストの管理に使われる。能率や機能は限定されるが、バイナリファイルのバージョンも管理できる。バージョンの記録にはdiffユーティリティを利用している。
RCS は、Walter F. Tichy が 1980年代にパデュー大学に在籍していたころ開発した。現在では、GNUプロジェクトの一部となっているが、今もパデュー大学で保守されている。
一度に1つのファイルしか操作できないため、プロジェクト全体を管理するといった概念がなく、複数のユーザーが同時に作業することも想定していない。このため、CVSなどのプロジェクトをサポートできるソフトウェアに取って代わられた。1人で使う場合(例えばサーバの構成ファイルや自動化スクリプトなど)は実用的であり、デーモンなども不要という軽量で単純な点も利点である。CVS は本来、RCS を利用して構築されていた。
多くのウィキエンジン(TWikiなど)は、ページのリビジョンを格納するのに RCS を使っている。
[編集] 参考文献
- Walter F. Tichy: RCS--A System for Version Control. In: Software--Practice and Experience. July 1985. Volume 15. Number 7. Pages 637-654. References to the paper at CiteSeer
[編集] 外部リンク
- RCS at Purdue
- RCS at GNU
- RCS(1) マニュアル