Little Lovers SHE SO GAME
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「Little Lovers SHE SO GAME」(リトルラバーズ シーソーゲーム)とは、1999年9月2日、日経映像・NTT出版から発売されたプレイステーション用ゲームである。
Little Loversの関連作品。
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[編集] 特徴
プレイヤー達は4人(必ず固定)でパーティーを組み、1人のヒロインのハートを射止めることが目的のボードゲーム。
[編集] 登場人物
[編集] メインキャラ
- 神藤ゆりか(しんどうゆりか)
- (声優…矢島晶子)
- EPISODE Iのヒロイン。1年2学期に転校してきた女の子で、グラビアモデルもしている。そのために男子生徒の間では有名人となるが、本人はそうした風に見られるのをあまり好まない。元々は北風高校の新体操での特待生だったが、事故による膝の故障で新体操ができなくなり緑ヶ丘高校に転校してきたという過去を持つ。10月21日生まれのO型、160cm、B85/W56/H82。
- 桜井ゆきえ(さくらいゆきえ)
- (声優…川澄綾子)
- EPISODE IIのヒロイン。野球部のマネージャーを務める天然ボケ気味の女の子。お約束的にドジな部分もあり、運動はかなり苦手。先輩である山崎一夫に好意を抱いており、彼に憧れる形で野球部のマネージャーとなるが、山崎に恋人がいることも知っていた。しかし山崎が地区大会での敗北後、所帯を持つために退学したことから彼女の心に変化が生じ始める。12月8日生まれのA型、156cm、B83/W58/H87。
- 荻原なな(おぎわらなな)
- (声優…小西寛子)
- EPISODE IIIのヒロイン。サボリの常習犯で、どちらかというと学校に対して醒めた考え方をしている。だが文化祭の時にバンドを結成することを決意し、その実力もあって有名な存在になっていく。4歳年上の彼氏(後述の志摩一子の兄にあたる)がおり、その関係は1年近く続くが…。このゲームの中でも異色の存在であり、ベストエンドの衝撃は当時としてはかなりのものだった。7月17日生まれのB型、162cm、B80/W55/H83。
- 冬月あや(とうげつあや)
- (声優…菅原祥子)
- EPISODE IVのヒロイン。中学の卒業式の日に火事で両親と婚約者を失ったことで心を閉ざしてしまった少女。昔は美術部に所属していただけあって絵を描くことが得意(ただし1年時には美術部に所属していない。2年から入部することとなる)。親友の山川紀美子などの協力もあって、徐々に心を開いていくのだが…。3月3日生まれのAB型、155cm、B87/W57/H85。
- 松浦くるみ(まつうらくるみ)
- (声優…笹本優子)
- EPISODE Vのヒロイン。陸上部のハイジャンパーであり、明るく物怖じしない性格のためか誰とでもすぐ仲良くなれる女の子。勉強の方ははっきり言ってからきしであり、マークシート以外では芸術的な点数ばかり取っている(実際にプレイして確かめられたし)。そんな彼女と友達になるが、その関係にも徐々に変化が生じ始める。6月9日生まれのB型、163cm、B78/W56/H80。
- 日向さゆり(ひゅうがさゆり)
- (声優…吉田古奈美)
- EPISODE VIのヒロイン。成績優秀スポーツ万能、また家庭的でもある正統派ヒロイン的少女。クラスでは委員長も務めており、責任感も強い。そんな彼女と2年生の時には一緒のクラスとなり、その事からさゆりのさまざまな事情を垣間見ていくこととなる。余談だが怒ると怖い(3年の学園祭イベントの時などが特にそう)。5月15日生まれのA型、160cm、B83/W58/H85。
[編集] サブキャラ(シナリオ関係者)
- 関口牧子(せきぐちまきこ)
- (声優…芳野美紀)
- EPISODE Iに登場する。何かとゆりかをライバル視しているクラス委員長で、自分が目立たないと気が済まないタイプ。4月11日生まれのO型。
- 中村弘子(なかむらひろこ)
- (声優…橘ひかり)
- EPISODE IIに登場する。ゆきえとは幼なじみで親友。ドジなゆきえを支えるしっかり者の女の子。8月20日生まれのAB型。
- 山崎一夫(やまざきかずお)
- (声優…鳥海浩輔)
- EPISODE IIに登場する。緑ヶ丘高校野球部のエースで、超高校級の実力の持ち主。耳の聴こえない手塚裕子という恋人がいる。
- 志摩一子(しまいちこ)
- (声優…浅川悠)
- EPISODE IIIに登場する。ななの良き理解者で、彼女が組んだバンドではドラムスを担当している。9月7日生まれのA型。
- 荻原多佳子(おぎわらたかこ)
- (声優…松下美由紀)
- EPISODE IIIに登場する。ななの母親で、ジャズバーの歌手をしている。イベントで1回だけしか登場しない。
- 山川紀美子(やまかわきみこ)
- (声優…松下美由紀)
- EPISODE VIに登場する。あやの親友で、火事以来心を閉ざしてしまったあやを心配している。あや同様美術部に所属している。10月7日生まれのB型。
- 天方光(あまがたひかる)
- (声優…堀江由衣)
- EPISODE IVに登場する。天方順一の妹で、兄とは11歳違いであやとは2歳違い。あやが兄を殺した、と思い込んでいるが根は素直な性格で、昔はあやの事を姉のように慕っていた。1月17日生まれのA型。
- 天方順一(あまがたじゅんいち)
- (声優…高木渉)
- EPISODE IVに登場する。あやの中学時代の美術教師で元婚約者。故人ではあるが、3年1学期の進路相談のときに全プレイヤーの「感性」のパラメータが100以上あると登場する。
- 大田智子(おおたともこ)
- (声優…水橋かおり)
- EPISODE Vに登場する。くるみ同様陸上部に所属している女の子で、このゲーム唯一の眼鏡っ子。初代Little Loversにも登場しており、その時の名前は「恵子」だったがなぜか改名した。5月9日生まれのO型。
- 池田一枝(いけだかずえ)
- (声優…吉住梢)
- EPISODE VIに登場する。さゆりの親友で、控えめなさゆりとは違い積極的な女の子。6月13日生まれのB型。
- 日向ゆき(ひゅうがゆき)
- (声優…高橋美佳子)
- EPISODE VIに登場する。さゆりの妹で、交通事故で足が不自由になり車椅子生活をしているがそれを感じさせない明るくおませな女の子。5月29日生まれのA型。
[編集] サブキャラ(お邪魔キャラ・その他)
なお、取り付く相手については学期最初にその条件を満たしていたプレイヤーを記した。「押し付けカード」を使うと他のプレイヤーに取り付く。
- 竿田(さおだ)
- 学年主任の先生で厳しい性格。1年3学期のお邪魔キャラで、一番低いパラメータを持つプレイヤーに取り付いて勝手にパラメータを上げ、イベントを阻止する。また「知性」「芸術」のどちらかがその学期の足切り値に達していない場合にも現れ、その事を指摘する。臨海学校、修学旅行、進路相談など学校行事関連のイベントにもサブキャラとして登場する。
- 古口(ふるぐち)
- プレイヤーたちの担任の先生。2年1学期のお邪魔キャラで、一番高いパラメータを持つプレイヤーに取り付いて勝手にパラメータを上げ、イベントを阻止する。
- 東本恭之(ひがしもとやすゆき)
- (声優…高木渉)
- プレイヤーたちの同級生。2年2学期のお邪魔キャラで、一番「男気」の高いプレイヤーに取り付いてイベントを阻止する。シナリオの中でもサブキャラとしてちょくちょく顔を出すが、基本的にはお調子者である。7月11日生まれのB型。
- 花田山子(はなだやまこ)
- 山田花子によく似た風貌と関西弁が特徴的な同級生。2年3学期のお邪魔キャラで、一番「人気」の高いプレイヤーに取り付いてイベントを阻止する。1月4日生まれのA型。
- 伊達恵(だてけい)
- (声優…笹沼晃)
- 俗に言うストーカー。3年1学期のお邪魔キャラで、一番「好感度」の高いプレイヤーに取り付いてイベントを阻止する。ヒロインへストーキングしている、という設定だが、その割にはヒロインと親しい男ばかり狙う点でどこか間違っている気もしないではない。2月27日生まれのA型。
- 田口(たぐち)
- (声優…高木渉)
- 体育教師。「体力」のパラメータがその学期の足切り値に達していない場合に現れ、その事を指摘する。体育教師という立場上、体育祭や球技大会、臨海学校の遠泳などでその姿を見せることも。
- 一条正紀(いちじょうまさき)
- (声優…鈴村健一)
- プレイヤーたちの同級生。「人徳」のパラメータがその学期の足切り値に達していない場合に現れ、その事を指摘する。東本同様に一部ヒロインのイベントなどにも登場している。
- 伊藤真衣子(いとうまいこ)
- (声優…田村ゆかり)
- プレイヤーたちの同級生。「感性」のパラメータがその学期の足切り値に達していない場合に現れ、その事を指摘する。東本や一条と比べると、ヒロインのイベントなどで出てくることがないため印象が薄い。
- ゆい(ゆい)
- (声優…坂本真綾)
- 「Little Lovers 2nd」のヒロインで中学生。このゲームではナビキャラを務め、ヒロインの誕生日前やホワイトデーのプレゼント販売、学期末の所持金がチェックされるイベントでの所持金の確認、物語でのツッコミ役など、その活躍は多岐に渡る。
[編集] CPUキャラ
プレイヤーの人数が足りない時には彼らを選び、人数を4人にしてプレイを開始する。 なお、所属している部活はEPISODE II以外のものであり、必ずその部活に所属する。
- 田中誠
- 偏差値50、運動神経も人並み、とにかく普通の高校生。趣味は読書とこれまた普通。天文部に所属。基本的には弱い思考ルーチンであるが、かなりの頻度で妨害系カードを使用する傾向にあるので後半ほど要注意。なお、プレイヤーの思考をCOM思考に切り替えたときも田中のルーチンになる。
- 水垣俊哉
- 自他共に認める遊び人。誠実・真面目・男気とは対極にいるタイプ。実家は豆腐屋。テニス部に所属。彼も基本的に弱い思考ルーチンで、妨害も割と多くしてくる。彼の特筆すべき事項はギャンブル好きであり、小遣いを全額つぎ込む男らしい賭けぶりはある意味必見。儲かると強気なルーチンに変わるが、外して全財産をなくすと弱気ルーチンになる。小遣いは他のプレイヤーの2倍貰っている。
- 小林銀次
- 曲がった事はとにかく嫌いの硬派タイプ。男気溢れる彼の座右の銘は「不器用ですから」。剣道部に所属。彼も弱い思考ルーチンだが妨害をしてこないので楽な相手。男気だけはべらぼうに高いため、男気関連のイベントを見るときには彼からいかにして1位を奪い取るかが鍵。
- 徳田直人
- 高校生活の全てを部活にかける愛すべき運動バカ。中二の夏にUFOを見たことが自慢。野球部に所属。テストは致命的にダメだが運動系ミニゲームでは異様な強さを誇る(特に体育祭の100m走)。ゆきえキラーだが、EPISODE II自体難易度が低く彼を入れるほどでもないので他のEPISODEの面子に駆り出されることも多い。あまり妨害はしてこないので与し易い相手。
- 木館慎一郎
- 他人の邪魔は絶対しない、天然系のイイ奴。RPGの僧侶的に一家に1人は欲しい人材。サッカー部に所属。邪魔をしてこない(「押し付けカード」に至るまで使わない)こともそうだが、バランスの取れた能力で比較的手強い相手となる。ゆりかキラーだが、初心者にとってはプチ小椋的に厄介な相手となる。
- 谷口博
- 中学時代は生徒会長という、知的&誠実タイプ。小学生時代のあだ名は「ハカセ」。生徒会に所属。テストではしょっちゅう高得点をマークするが、逆に運動系イベントでは非常に弱い。妨害はほとんど行わない。さゆりキラーだが彼を入れると2年次のリレーがかなりきつくなるのが難点。
- 河村伊織
- 感性豊かな芸術家タイプ。それだけにちょっとセンシティブ。昨日ちょっと泣いた。軽音楽部に所属。テストもそこそこ高得点を取るが運動は弱い。妨害は割とよくしてくる為、田中・水垣とパーティーを組むとスリリングなプレイになる。あやキラーであるが、彼も徳田のように他のEPISODEの面子にされることが多い。
- 田辺篤
- スポーツ万能のさわやかナイスガイ。白い歯をキラリと光らせ、今日も自転車通学。ラグビー部に所属。徳田には少し負けるがスポーツ系イベントでは強いが、テストは水垣・小林・徳田同様に異様に弱い。妨害頻度はそれなり。くるみキラーだが、彼も徳田・河村のように他のEPISODEの面子にされることが多い。
- 小椋隆史
- 学力、運動神経、ルックス等全てにおいて高レベル。正に学園キング。神様って不公平。バスケ部に所属。全てのパラメータが高い強敵だが、そのパラメータの高さゆえにステージ最初でお邪魔キャラに取り付かれていることも多い。その間隙を縫って好感度を稼いだりするテクニックも必要。自分が首位を行っている間はあまり妨害はしないが、首位から転落すると攻撃的なルーチンになる。ななキラー、というより全てのヒロインキラー。小遣いは他のプレイヤーの1.5倍貰っている。
[編集] 制作スタッフ
イシイジロウ氏は「Little Loversの設定を使ったもので、最低でもあと1つくらいは何か作りたい」と攻略本のインタビューで述べていたが、残念ながらそれが現実となる事は無かった。発売からしばらくした1999年10月にシナリオライターの大舘俊一氏が退職し、またイシイ氏も2000年にチュンソフトに移籍したことでスタッフは実質的解散となり、シリーズは実質今作で完結することとなった。後にイシイ氏がその名を知られることとなるのは4年後、「3年B組金八先生 伝説の教壇に立て!」を待たなければならない。
[編集] 主題歌
- オープニングテーマ
「こんなに君はあったかいんだね」
作詞:まつざきゆうこ 作曲:浅見昂生 編曲:棚橋信仁 歌:LITTLE WINGS(吉田古奈美・笹本優子・菅原祥子)
1998年11月21日発売
- エンディングテーマ
「忘れない季節~DREAMIN'TOMORROW~」
1998年11月21日発売
[編集] 関連項目
- Little Lovers
- Little Lovers 2nd