JAL ICサービス
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JAL ICサービス(ジャルアイシーサービス)は、日本航空が2005年2月15日に導入した、ソニーの非接触ICカード技術FeliCaを用いた、電子航空券によるチケットレス搭乗などのサービスである。JALマイレージバンク(以下JMB)の会員カードのほか、おサイフケータイでも利用できる。
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[編集] 概要
このサービスは、iCマーク付きJMBカード・JALカードを保有またはJAL ICポケットアプリをインストール・設定したおサイフケータイを所持するJMB会員を対象に行われているサービスである。
全日本空輸(ANA)が2003年にEdy一体型AMCカード/ANAカードの発行や、それを活用して2004年12月よりスマートeサービス'(国内線)を導入しており、JALによる同様のサービスは出遅れ感が有った。なお、当初のスマートeサービスはFelica(AMC Edy一体型カードやおサイフケータイ)利用でも搭乗時に空港の自動チェックイン機に立ち寄って磁気テープ式の航空券に引き替える必要があったが、JALタッチ&ゴーサービスではそれが不要で有るため搭乗時の手間を軽減する事に成功した。しかし、ANAは2006年に磁気テープ式航空券の廃止(eチケットの推進)を前提としたSkipサービスを導入した事により、サービス的に追い抜かれ、JALも2008年2月より類似のサービス「QuiC」を導入するに至った。
なお、JALカードSuicaであれば1枚でこのサービスとSuica(My Suica相当)が、2008年3月発行開始予定のJMB WAONカードではWAONの利用もできる。
[編集] JALタッチ&ゴーサービス
チケットレス搭乗サービスである。チケットレスで航空券予約・購入時を行い(パッケージツアー〈ここでは個人旅行を指す〉の場合は、旅行代理店にその旨を申し出る)、搭乗前にパソコンまたは携帯電話からWebチェックインと呼ばれる操作を行っておく。空港到着後はチェックインカウンターや自動チェックイン機に立ち寄る必要はなく。そのまま保安検査場に向かえばよい。手荷物を預けたい場合は検査場に出向く前に手荷物カウンターで預ける。保安検査場では航空券を係員に見せる代わりに専用の機械にカードまたはおサイフケータイをタッチし、便名や座席などが印刷されたレシート状の「お客様控え」を受け取り、搭乗時には自動改札機に再びカードなどをタッチすればよい。通常の航空券同様、降機時に特別な作業などはない。
[編集] 利用可能な空港
国内のJAL便が就航する全空港
[編集] JAL IC利用クーポン
JMB会員の特典(ポイント相当)として用意されている電子マネーであり、金額の単位はJP。1JP=1円換算である。主にJMBで貯めたマイルを使う事(基本的に10000マイルで12000JPに交換)で入手するが、JALのキャンペーンによってプレゼントされる場合も有る。 JAL iCサービスに対応したカード会員かおサイフケータイにICポケットアプリをインストールしたJMB会員は自動的にサイバー上で「IC利用クーポン口座」が開設され、そこにIC利用クーポン(JP)が蓄積される。
利用手段としてはJAL(日本航空インターナショナル)や、eトラベルプラザでの公式Webサイト上での航空券・旅行商品の購入時に充てたり、IC利用クーポン口座からJAL iCポケット(カード・おサイフケータイ)にチャージ(振替)することで、市中の取扱店で利用する事が出来る。あくまで特典・還元であるため、現金などでICポケットにチャージする事は出来ない。