Hacker (雑誌)
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Hacker(ハッカー)とは、かつて日本文芸社が発行していたコンピュータ関連雑誌。現在は廃刊。
[編集] 概要
1986年、雑誌コードを取得出来なかった事情などから週刊漫画ゴラク増刊号の形式をとる形で創刊(1986年10月2日号)。名義上は漫画ゴラク増刊号でありながら漫画ゴラクの編集とは一切関係はない。また、増刊号と銘打たれているが、実質月刊誌の体制での刊行であった。当時他社より既刊されていたパソコン雑誌とは、編集方針が大きく異なり、いわゆる「裏」情報に特化していた点が大きな特色といえる。ちなみに、誌名と同名の漫画が連載されていた(作画は、成人向け漫画家としてブレイクする前の遊人が担当)。主な広告主としては、当時主流だったコピーツールソフト会社が名を連ねているのも特異な点といえる。主たる記事として、近年のコンピュータ用語で言う「チート」、市販ソフトのコピープロテクトに関する解析記事、他のコンピュータ誌のレビューなど、これまでの雑誌が扱わなかったテーマが多く取り上げられていた。また、市販ゲームソフトや同人ゲームソフトのレビュー記事で『クソゲー』という表現を使用したのも当誌が初めてである。歯に衣を着せないライターが多かった点でも、当時としては異色の雑誌だったといえる。ただ、このように一方的に断罪的にするような記事だけではなく、広告主等にとらわれなかったという意味においては、他誌では掲載できなかったと思われるコンピュータ音楽家である古代祐三の日本ファルコム退社問題を挙げたこともある。
1989年、休刊(1989年12月16日号、事実上の廃刊)。
なお、『HACKER JAPAN』(白夜書房)とは編集方針など一部に共通点が見られるが、関連はない。