Git
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Git | |
最新版: | 1.5.5.4 / 2008年6月7日 |
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対応OS: | UNIX |
プラットフォーム: | クロスプラットフォーム |
種別: | バージョン管理ソフトウェア |
ライセンス: | GNU General Public License バージョン2 |
公式サイト: | http://git.or.cz/ |
Git(じっと、ぎっと)はプログラムなどのソースコード管理を行うバージョン管理システム。リーナス・トーバルズによって開発された。
目次 |
[編集] 背景および概要
Linuxカーネルの開発では、Linux Kernel Mailing Listに投稿される多数のパッチをメンテナーたちがソースコードに適用するという形式を採用している。 これらの作業を効率的にするため、当初BitKeeperというバージョン管理システムを用いていたが、このソフトウェアは商用ソフトウェア(クライアントはバイナリのみ無料で、サーバは商用だがBitKeeper社の好意で無料で使えていた)であった。 この状況を快く思わない人々がBitKeeperのクローンを実装したことからこの環境が使えなくなってしまい[1]、その代替として2005年にGitが開発された。 GitのみでもGitレポジトリの操作は可能だが、よりユーザフレンドリな操作性を提供するcogitoというツールも開発されている。
Linuxのカーネルでは、相当量のソースコードを扱うため、変更点の抽出やレポジトリ操作に時間がかかっていては困るという状況になっていた。他の様々なバージョン管理システムをあたったが十分なものがなかった。 そのため、このような問題もできるかぎり解決できるよう、いくつかの案が導入されている(この部分は、他のバージョン管理システムにも同様の機能が導入されるようになった)。
[編集] 特徴
Gitは、arch等にも採用される分散レポジトリをサポートしており、
- 中央レポジトリからコピーする
- コピーしたレポジトリを編集し、コンテンツの修正、追加、削除を行う
- ローカルへコミットする
- 中央レポジトリへ変更内容を反映させる
という形で行われる。
レポジトリへのアクセスは
- ローカル
- WebDAV
- Git 独自プロトコル
- rsync
- ssh
を用いる(書き込みができるのはローカル、WebDAV および ssh)。
[編集] 脚注
[編集] 関連項目
- バージョン管理システム
- arch
- Subversion
- Concurrent Versions System
- BitKeeper - Git 以前に使用されていたバージョン管理システム。ライセンス発行に関わる問題により Git が開発されることとなった。