Gゲージ
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Gゲージは、鉄道模型の縮尺と軌間を示す規格呼称のひとつ。Gはドイツ語のGross(大きい)であり、ドイツから盛んになったことを表している。当初は軌間45mm・縮尺1/22.5、2番ゲージのナローゲージとして製品化された。この規格はNEM規格のIIm(2番ゲージのメーターゲージナロー)に相当する。後に軌間が45mmながら異なる縮尺の製品も発売されたため、それらを含めて(誤用ではあるが)軌間45mmの鉄道模型全体を意味する用語としても使われる。
レーマンが、ヨーロッパのナローゲージの主流のメートルゲージを軌間45mm、縮尺1/22.5で売り出したところ、好評を博した。大きな模型が室内の小さなスペースで楽しめ、しかも必要とあらば庭園鉄道として使用できるよう十分な耐候性を持たせた線路部品が用意されていたので、大型模型のシェアを大きく広げるヒット商品となった。
一方2000年頃、Gゲージに触発されたアメリカのナローゲージファンは自国で主流の3ft(914mm)ゲージの模型を45mmの線路の上を走らせたいので、1/20.3サイズという縮尺法を生み出した。この規格はFn3ゲージと称される全く新しい縮尺であり、標準軌の鉄道車両と並べることを全く考慮していない。2005年現在、米国では1/20.3サイズが最も盛んであり、各種の車両が発売されている。この他にも1/24と言う縮尺を採用するアリスト・クラフト、ハートランド・ロコモティヴ・ワークス、ライオネルなどのメーカーもある。これら1/24の製品はかつて存在したデルトン・ロコモティヴ・ワークスの製品の流れを汲むものである。
なお、Gゲージと同じ軌間45mmを使用する規格に1番ゲージがある。軌間が同じという事で玩具的にGゲージと一緒に楽しまれる場合もあるようだが、元来は別々の規格である。他に45mm軌間を採用する鉄道模型としてメルクリン社のMAXIシリーズがある。レーマンや多くのメーカーが一部を除き大半がプラスチック製であるのに対し、ティンプレートで出来ている。(耐蝕性を高める為、亜鉛コーティングなのでブリキというよりトタンと言った方が適切かもしれない)
近年、拡大傾向にあり、BRAWA(ブラヴァ)社からもIImで製品が供給されている。
[編集] 日本におけるGゲージ
日本において現在一般に入手できるGゲージの完成品は海外から輸入される外国製品のみであり、車輛も外国型で楽しむこととなる。一方日本型の車輛を改造・自作するモデラーもいる。日本型のGゲージ車輛にはいくつかの縮尺が用いられているが、その中でも1/24スケールが有力である。トロッコや産業用機関車といった急曲線での使用が想定された小型車両のモデルも多く、大スケールながら、意外と省スペースで楽しめるのも魅力の一つである。