96式 (フルメタル・パニック!)
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96式は、賀東招二の小説『フルメタル・パニック!』に登場するアーム・スレイブ。
[編集] 機体解説
劇中で、主に日本の自衛隊が使用しているAS。M6 ブッシュネルやRk-92 サベージと同じ「第二世代型AS」である。各国正規軍(自衛隊は『軍』ではないことにはなっているが)が運用するASとしては最新鋭機の部類に属する。
基本的に自衛隊の兵器の名称は90式戦車や89式小銃のように、“(年数)式(兵装種類)”という形式を取っているため、より正確を期すなら、本機は“96式主従機士”という名称であると思われる(作中、ASを指す日本語に『強襲機兵』があるが、日本政府は『強襲』という言葉の意味の問題から、この言葉の代わりに『主従機士』を用いているという設定がある)。
[編集] 劇中の活躍
『疾るワン・ナイト・スタンド』においてA21のベヘモスを止めるために三機の96式が出撃したが、いずれも撃破されている。一機はロケットランチャーを装備していたが、発射したロケット弾をラムダ・ドライバで防がれた挙句、頭部の三十ミリ機関砲『竜の息(ドラゴンブレス)』で蜂の巣にされてしまった。この戦闘を通して本機が敵に与えたダメージは皆無である。
なお、後日談(短編『あてにならない六法全書』)によると、このとき使っていた96式のマッスル・パッケージは訓練用のものであり、十分な機動が出来なかったらしい。
TVアニメ版『フルメタル・パニック!』のオリジナルエピソードである『習志野は燃えているか』では、練馬駐屯地と習志野駐屯地所属のAS部隊の間で運動会さながらのASによる競技大会が行われ、卓球やトラック競技、挙句の果てには騎馬戦までもが実施された。