2チャンネル (テレビ)
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この項目では、テレビにおける「第2チャンネル」(2チャンネルまたは2ch)について述べる。
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[編集] 概要
テレビジョン放送に使える周波数帯については国や地域ごとに異なっており、国際連合の専門機関である国際電気通信連合(略称:ITU)によって定められている。
この割り当ては、いずれもアナログ方式によって放送が行われることを前提として行われたものであり、デジタル化が進んでいる今日においては、実際の放送には使われないという国も増えつつある。
なお国により違いはあるが、通常電波政策上における「テレビ2ch」は、最初に実用化された地上波アナログテレビジョン放送における物理チャンネルを指し、衛星波におけるものについては、前に衛星波のものであることを指す「BS」や「CS」を付ける。デジタル放送における「2ch」は視聴者の混乱を避けるための通称でしかなく、ほかに正式な名称が定められている。
[編集] 日本の事例
[編集] アナログ放送の「2チャンネル」
「2チャンネル」はVHFに割り当てられている。基準となる周波数は以下の通り。
- 映像周波数:97.25MHz
- 音声周波数:101.75MHz
日本でテレビジョン放送が始められた当初は、1チャンネルとともに米軍がレーダー用に使用していたため、使えなかった。このチャンネルで放送が行われるようになったのは周波数返還後のことである。
このチャンネルで放送が行われている主要地域は以下の通りである。
- NHK総合テレビジョン…長野県(美ヶ原)、近畿広域圏(生駒山)及び沖縄県(豊見城)
- NHK教育テレビジョン[1]…秋田県(大森山)、福島県(笹森山)、静岡県(日本平)、愛媛県(城山)及び熊本県(金峰山)
主要局ではNHKだけが用いており、民間放送の親局で「2チャンネル」の局は存在しない(親局ではないが、九州朝日放送の北九州局は2チャンネルである)。
関東広域圏など他の多くの地域では空きチャンネルであり、ビデオテープレコーダやゲーム機からの映像を、専用端子(AV端子やS端子)を持たないテレビ受像機で視聴するために利用された。上記エリアにおいては「1チャンネル」がその役割を果たした。
日本においては2011年7月24日を最後に、アナログテレビジョン放送が完全終了することが定められている。なお「BS-1チャンネル」と異なり、「BS-2チャンネル」は日本には割り当てられていない。日本にはBSのチャンネルは奇数チャンネルのみが割り当てられている。
[編集] デジタル放送の「2チャンネル」
地上デジタルテレビジョン放送における「チャンネル」とはリモコンキーIDのことを指す通称である(実際のチャンネルは物理チャンネルと呼ぶことが多い)。
地上波においては、「2チャンネル」はNHK教育テレビジョンに割り当てられている。総合テレビジョンの場合と異なり、全国共通である。
BS衛星波においては、NHK衛星第2テレビジョンに割り当てられた。
[編集] その他
[編集] 関連項目
- 2チャンネル (曖昧さ回避)