鳥海柵
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鳥海柵(とりみのさく)は前九年の役における、安倍氏十二柵のひとつ。安倍宗任が柵主といわれている。別名弥三郎館(やさぶろうたて)。
『陸奥話記』に登場する柵のひとつ。難攻不落を誇っていたという。康平5年(1062年)9月11日、源氏・清原連合軍に攻められ落柵。
[編集] 所在地
古来より鳥海柵の所在地は諸説があり、下記の5ケ所がその候補地に挙げられていたが、近年の調査により『陸奥話記』に登場する鳥海柵は1.の岩手県胆沢郡金ケ崎町金ケ崎大字西根字鳥海でほぼ間違いないということで落ち着いている。岩手県内には他に4ケ所の疑定地が存在する。
- 岩手県胆沢郡金ケ崎町金ケ崎大字西根字鳥海
- 岩手県胆沢郡金ケ崎町金ケ崎大字永岡字細野鳥海
- 岩手県二戸郡一戸町字稲荷
- 岩手県東磐井郡大東町興田字鳥海
- 岩手県胆沢郡前沢町前沢字鳥海