魔獣王
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ジャンル | アクションゲーム |
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対応機種 | スーパーファミコン |
開発元 | KSS |
発売元 | KSS |
人数 | 1人 |
メディア | ロムカセット |
発売日 | 1995年8月25日 |
価格 | 10,800円 |
その他 | 暴力的表現あり |
目次 |
[編集] 概要
過激な表現が多いアクションゲームである。
操作性も快適だが、難易度は非常に高い。マルチエンディングは2通り用意されている。SFCの特性を活かし、半透明処理をつかった演出、画像の回転を応用した敵の演出もある。また、肉声も少し用意されている。
[編集] 登場人物
[編集] 主人公とその仲間達
- アベル
- このゲームの主人公。
- 「キングオブストリートファイター」の称号を持つ。
- イリア達を救うべく敵地へ赴く、
- その先々でこの世の物とは思えない事に遭遇していく。
- マリア
- アベルの妻。
- 亡き後も、娘のイリアを救うべく、アベルのサポートにあたる。
- イリア
- アベルの娘。
- ベイヤーにマリアと誘拐される。
- エリア
- アベル達が飼っている猫
[編集] 魔王とその手先
- 魔王
- 地上を陥れようとしている。
- ベイヤー
- アベルの大親友だったそうだが、
- 今は悪魔に魂を売り渡し、
- 外見も人間としての原型を全く留めていない。
- 魔王復活のために、マリアとイリアを誘拐した。
- そして、アベルに牙をむいて来る。
[編集] システム
- スクロール方式
- 横スクロールのアクションゲームである。
- ごく一部に上下に行く場所もあるが、画面は切り替えになる。
- ライフ
- ライフはゲージで表示されている。
- ライフ制と残機制が採用されており
- ライフが尽きると残機が1つ減り、中継地点からの再開になる、
- さらに残機が尽きるとゲームオーバーになるが、
- コンティニューでステージの最初から再開できる。
- コンティニュー回数は無制限であるが妖精は復帰しない。
- アベルのライフとボスのライフの違い
- アベルはダメージを連続では食らわない、若干無敵時間になるのである。
- それに対しボスは銃の連射やチャージのコンボで削られて行く仕様である。
- スコア
- 倒した敵に応じて加算される。
- スコアが一定の値を超える毎にHPの上限が上がる仕様。
- 制限時間
- 本作では制限時間が採用されている。0になるとアウトになる。
- ステージを戻る事も出来るが倒した敵は復活しない。
- 中ボスなどを倒すと、加算される。
- アクション
-
- 通常攻撃
- アベルの初期装備は銃である。
- 弾数は無制限、リロードも不要。跳弾も返って来たりしない。
- このゲームでは、弾速が非常に速いという事が再現されている。
- (アルゴリズムはX座標の移動量を増やしただけでは、
- 弾が小さな障害を通り抜けてしまったり、壁に当たった場所の表示がおかしくなる事があるが、
- 本作ではそういう問題が見られず、工夫されていると言える)
- これは、銃の特性を非常によく捉えていると言える。
- ただし真横にしか撃てない、歩きながら武器を撃つと立ち止まる仕様は不便である。
- (ジャンプ中などの状態なら立ち止まりはない)
- アベルの攻撃の中で射程、連射力ともに最高であるが威力は低め。
-
- しゃがむ
- ↓キーでしゃがむ。
- アイテムを取ったり、敵の攻撃を回避したり出来る、
- しゃがみ撃ちも可能。
- 変身した後は、一部の敵を食べる事もできる。
-
- チャージ
- 攻撃ボタンを押し続けるとチャージが溜まっていく。
- ゲージで表示されていて、MAX状態になるとゲージがバチバチ光る(音無し仕様)。
- この最大の状態で放すとチャージ攻撃が可能。
- 最も効率が高いのは、中距離で滞在する部分での連続ダメージになる。
- アベルがダメージをくらう、ボタンを離すとキャンセルされる。
- (ただし、前転中に離した場合はこの限りではない、
- つまり、チャージをしながら妖精を突撃させる事も可能)
- チャージする音は無い仕様になっている。
-
- 前転
- ↓+ジャンプで行う。
- 素早い移動ができる。軌道修正は不可。
- また、敵の攻撃にはこれで無効になるものも。
- (例)アンクヘッグの行進など
-
- 2段ジャンプ
- ジャンプ中にもう一度ジャンプが可能。
-
- ふみつけ
- ジャンプ中に↓で行う。
- 地面の敵を攻撃できる。
- 妖精
- アベルの亡き妻マリアの化身であり、アベルの手助けをする。
- 敵を体当たりで攻撃したり、攻撃ボタンで突撃の指示も可能。
- 妖精自体は完全に無敵であり
- アベルが力尽きた時も託す(HPを全回復してくれて、消滅する)
- 落下、時間切れなどの一撃死はこの限りではない。
- そして、消滅した妖精を復活させるのは困難である。
- コンティニューしても妖精は復帰しない。
- 魔獣変化
- ボスを倒すと、『呪いのクリスタル』が出現。
- 赤→青→緑の順にゆっくり変化していく。
- 入手すると色に応じて違う魔物に変身する。
- 同じ色だけで行くと強化形態にもなれるが・・・
- 変化を拒否する選択も可能。
- 変身すると一部の敵を食べてHPの回復も出来るようになる。
- なお、食べている間は無敵時間である。
- ゲームオーバーになっても変身は解けたりしない。
- LEVEL項目
- デフォルトはNORMALだが、
- HARDも用意されていて、選択すると、
- ただでさえ高い難易度が跳ね上がる仕様である。
[編集] アイテム
アベルの進むステージに配置されている。 隠しアイテムも用意されている。
- 青い玉
- 頻繁に登場、HPを若干回復する。スコアは加算されない。
- 敵スライムと間違えたプレイヤーもいた。
- 赤い玉
- 画面の敵を一掃する、それに応じたスコアも入る。
- 緑の妖精
- 失った妖精を復帰させる貴重な存在。
- 妖精がいる場合は、敵全滅+HP全快の効果になる。
- HARDモードでは最初のイベント以外、全く登場しないので、
- 一度失った妖精は二度と復帰しない事になる。
[編集] ステージ
ステージは0から6まで用意されている。ステージクリアしてもHP回復も、妖精の復帰もない。
- ベイヤー
- 地下道:廃墟
- 異常進化植物
- HARDでは植物の撃って来る弾が3方向に増加。
- 悪魔鉄道
- HARDでは、砲台の範囲が広く、しゃがんでも当たってしまう。
- 氷の宮殿
- HARDでは、落下氷の破片が増加している。
- 溶岩の城
- 魔王の本拠地
[編集] 裏技
- タイトル画面でセレクトボタンを15回押すと、
- オプションの項目でステージセレクトが可能。
- ただし、初期状態で妖精もいない状態からのスタートは困難を極める。
[編集] 著作権
販売元だったケイエスエスから現在はSoftgarage(あるいはその関連会社)に移っている