高橋鑑種

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高橋鑑種（たかはしあきたね、享禄2年1529年 - 天正7年4月24日（1579年 5月19日））は戦国時代、安土桃山時代の武将。豊後大友氏の家臣。左衛門尉。左衛門大夫。三河守。宗仙。

大友氏の庶流一萬田氏の一族で、一萬田親泰の子で一萬田鑑相の弟、又は一萬田親実の弟と言われる。大蔵党の筑後高橋氏を継承するが、継承時期は諸説ありはっきりしない。

大友宗麟の弟・大友晴英（大内義長）が大内氏の家督を継ぐことになると、義長に付き従ってその家臣となった。しかし義長が1557年に毛利元就に攻められ自害させられてしまう。鑑種は義長に使者として豊後に送られていたため一命をとりとめたようである。その後もとの大友氏に帰参した。

鑑種は武勇に優れた人物であり、重臣小原鑑元の反乱で宗麟も避難するほどの大乱が起こり戦局は激しいものだったが、鑑種は鑑元が篭る城に火を放つことに成功して勝利の元を作る大功を成した。伊予西園寺家を討伐した際、伊予の西園寺家家臣の土居清宗を討ち取ったのも彼だといわれている。さらに秋月文種を討つ大功を挙げて、それらにより筑前の守護代に任命された。

しかし、1567年、毛利元就の調略に応じて大友氏に謀反を起こした。原因は不明であるが、一門の親実の妻を宗麟が横恋慕したことに憤慨したとも伝わる。宗麟は戸次鑑連（のちの立花道雪）らを指揮官として豊後の朽網氏、吉岡、斉藤、一萬田氏、筑前の蒲池氏、田尻氏、溝口氏、三池氏、問註所氏を主兵力とする討伐軍を派遣。永禄12年（1569年）に尼子義久の家臣山中幸盛が出雲に攻め込んだために、毛利元就は九州から撤退した。そのため後ろ盾を失った高橋鑑種は進退窮まり大友義鎮に降るが、鑑種は高橋家の家督を剥奪されて毛利元就に引き取られ小倉城主となる。高橋氏は断絶の危機を迎えるが、吉弘鎮種こと後の高橋鎮種（紹運）により名跡が引き継がれ存続した。