駐退機
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
駐退機(ちゅうたいき)は、大砲を発射した際に生じる反動(recoil)を砲身のみを後座させることによって軽減するための装置。通常、後座した砲身を元の位置に戻す復座機と一体化して駐退復座機として用いられる。
駐退機が発明される以前の大砲は、発射する度に砲架も含めて砲全体が反動で大きく後退してしまう為、その度に元の位置に戻して再度照準を合わせてから射撃を行う必要があった。結果として、射撃精度は低く、射撃速度も遅かった。また艦載砲の場合、狭い船内を砲が後退するため危険がたえず、このため砲架ごとロープで固定したりしていたが根本的な解決にはつながらなかった。
この対策として1840年代あたりからバネ式の装置を用いて、砲身のみをある程度の距離を後退させながら反動を押さえる駐退機が開発されるようになった。この結果、大砲の射撃速度が劇的に上昇し、速射砲と呼ばれる火砲が登場することになる。
機関銃には発射時の反動を利用し、抽筒、排莢、撃発機構の再セット等を行う物がある。ここではボルト(遊底)にかかる反動を軽減するために、駐退機が使われている。
[編集] 外部リンク
- [1]駐退機・復座機
この「駐退機」は、武器・兵器に関連した書きかけ項目です。この記事を加筆・訂正などして下さる協力者を求めています(軍事ポータル|軍事PJ)。 |