養老天命反転地
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養老天命反転地(ようろうてんめいはんてんち)とは岐阜県養老町の養老公園内のテーマパークである。荒川修作とマドリン・キンズの作品が公園として存在しその中に入ってその作品を体験するモダンアート。
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[編集] 概要
1995年開園。荒川修作とマドリン・キンズのプロジェクトを実現させたもので、『極限で似るものの家』と『楕円形のフィールド』から成る。『楕円形のフィールド』には大小様々な日本列島があり、最大のものには24種の薬草が植えられ来園者に四季の変化を楽しませている。
開園当初から非常にユニークなテーマ性が高く評価されてきた。『極限で似るものの家』は、建物内の机や壁・天井が上下左右を全く無視した場所に配置されており、視覚的な錯覚を体全体で楽しむ施設である。『楕円形のフィールド』は、日本列島をモチーフとした屋外施設だが、起伏に富んだ地面が不思議な感じに構成されており(通路の床面がいつのまにか壁面となる、など)、これも感覚の不安定さ・危うさを体全体で楽しむことを目的とした施設である。こうした日常生活では触れる機会の少ない錯覚感、不安定な感覚を体全体で味わうことにより、人間本来の感覚を再確認することを主要なテーマの一つとしている。
先述のように斜面や起伏が多く、転倒事故が起きる確率も高いので注意が必要である。運動靴で来園することが望ましいが開園当時、作品内で滑って怪我をした人多数出たため、監視員が居るほか靴やヘルメットの貸し出しも行っている。