風車 (将棋)
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風車（かざぐるま）は、将棋の囲いもしくは戦法の一つ。風車戦法とも呼ばれる。将棋棋士の伊藤果が多用したことが知られているがプロ棋士の間ではあまり指されない。飛車を下段に引き、状況に応じて左右にクルクルと転回することから名づけられた。
[編集] 概要
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ツノ銀中飛車や右玉の形から基本形1ないし2の形へと移行することが多い。飛車は5筋でも8筋でも2筋でも自由自在に転回し、玉も▲5八～▲4九～▲3八を行ったり来たりし、それに応じて右金も▲4八～▲3八を行ったり来たりする。角も▲5七～▲6八を行ったり来たりすることが多い。香車は8段目に上がることもある。
相手からの攻めに対して柔軟に対応可能なことを特長とする。相手の無理攻めをとがめて反撃をもくろむ。一方、自分から攻めることが難しい。伊藤果によると「戦わない！ 攻めない！ 千日手だっていい！」という精神とされている。
そこで若干攻めを取り入れた新風車も提唱されている。
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[編集] 参考図書
- 伊藤果著、週刊将棋編『伊藤果直伝！風車の美学』毎日コミュニケーションズ、1994年、ISBN 4-89563-601-1
