酸化マンガン(II)
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酸化マンガン | |
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IUPAC名 | Manganese Oxide |
別名 | 緑マンガン鉱(鉱物名) |
組成式 | MnO |
式量 | 70.9374 g/mol |
形状 | |
結晶構造 | 面心立方格子 |
CAS登録番号 | 1344-43-0 |
密度と相 | g/cm3, 固体 |
水への溶解度 | 不溶 g/100 mL ( °C) |
融点 | 1785 °C |
沸点 | °C |
出典 |
酸化マンガン(さんかマンガン、MnO)はマンガンと酸素の化合物である。組成比は1:1。緑マンガン鉱として天然に産出される。
[編集] 合成方法
硝酸マンガン六水和物を大気中で300℃まで加熱すると、二酸化窒素の発生終了後にβ-MnO2が得られる。これを粉砕し、水素中・1200℃以下で還元させると酸化マンガンが得られる。
または炭酸マンガンを減圧下・500℃で数十時間、ないし水素中で1000℃・20分加熱することでも生成される。
[編集] 性質
水には溶けないが、塩化アンモニウム水溶液には可溶。単位格子の長さは4.436Å。空気中でも安定だが、長期間放置すると褐色の二酸化マンガンになる。
[編集] 参考文献
- 日本化学会・編『第4版 新実験化学講座 16巻 無機化合物』 丸善、1991年