赤えい (妖怪)
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赤えい（あかえい）または赤えいの魚は、安房国（現・千葉県）に伝わる巨大魚。
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[編集] 概要
棲息地は安房国の野島崎付近とされる。
その体長は三里（約12km）に及ぶ。普段は海底にいるが、その大きさのために次第に背に砂が溜まるので、砂を落とすために時折海上に現れる。その様子はあまりの巨大さのため、島のように見える。船がこれを島と見誤って近づこうものなら、赤えいが海中へ沈むのに巻き込まれ、船もまた波に飲まれてしまう[1]。
[編集] 伝承
ある船が遭難して海を漂っていたところ、島が近くに見えてきた。これで助かったと思い船乗りたちが上陸したが、どこにも人家はない。それどころか付近の草木も見慣れないものばかりで、方々の岩の隙間には魚が住んでいる。せめて水たまりで渇きを癒そうとしたものの、どの水たまりも海水である。助けをあきらめて船へ戻って島を離れたところ、島は海へ沈んでしまった。実は海面へ浮上した赤えいだったのである。
[編集] 脚注
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[編集] 関連項目
[編集] 参考文献
- 水木しげる 『妖鬼化 1 関東・北海道・沖縄編』 Softgarage、2004年。ISBN 4-861-33004-1。
