西本晃二
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西本 晃二(にしもと こうじ、1934年1月6日 - )は、イタリア文学者。東京大学文学部名誉教授。
奈良県出身。1956年、東京大学仏文科卒業、63年、同大学院博士課程修了。1961年、カナダ・ラヴァル大学哲学博士。1965年から1967年までパリ大学留学。1967年、東大教養学部フランス語専任講師、1971年、文学部仏文科助教授、1979年、イタリア文学科創設に伴い異動、1981年、教授。この間、カナダ、イタリア、フランスに留学、カナダのヴィクトリア大学、ナポリ東洋大学客員教授。1994年、定年退官、駐イタリア公使となり、ローマ日本文化会館館長も務めた。1997年、退官し、1998年、政策研究大学院大学教授、1999年より副学長。カナダ滞在中に各地を旅行した体験から旅行ガイドも執筆する。2003年、「落語『死神』考」で東大博士号取得。
[編集] 著書
- 新講現代のイタリヤ語 三省堂, 1977
- 新講現代のフランス語 三省堂, 1982
- イタリヤところどころ 光の国の美術・歴史散歩 実業之日本社, 1986
- すぐに役立つはじめてのイタリア語 日本放送出版協会, 1992 (NHK CDブック)
- 落語『死神』の世界 青蛙房, 2002
- モーツァルトはオペラ 歌芝居としての魅力をさぐる 音楽之友社, 2006
[編集] 翻訳
- ベートーヴェン アンドレ・ブークーレシュリエフ 白水社, 1968
- 従妹ベット バルザック 新集世界の文学 中央公論社、1968
- 大陸横断鉄道 モリス 双葉社, 1974
- ジャン・ルノワール自伝 みすず書房, 1977
- メジチ家の世紀 クリスチャン・ベック 白水社, 1980(文庫クセジュ)
- マラヴォリヤ家の人びと ジョヴァンニ・ヴェルガ みすず書房, 1990
- ヴィーコ自叙伝 みすず書房, 1991