裴元紹
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裴元紹（はい げんしょう）は、中国の伝奇小説『三国演義』に登場する架空の武将。
もとは張角の部下であったが、黄巾の乱の後は周倉とともに山賊まがいの生活を送っていた。五関を突破した関羽が旅の途中に郭常という人物の屋敷に宿を借りたが、彼の息子は武芸と遊びに耽る道楽者で、しかも裴元紹の仲間でもあった。赤兎馬に目をつけた息子はそれを奪おうと裴元紹と語らって、屋敷を出た関羽一行を手勢を率いて待ち構える。しかし赤兎馬の持ち主が、つねづね周倉から聞かされていた豪傑の関羽だと分かると、裴元紹は恐れ入って周倉ともども配下に加えてくれと懇願した。しかし、周倉のみが関羽配下となり、裴元紹は劉備からの迎えが来るまで部下を率いて待つことになった。ところがその後、裴元紹は通りがかった趙雲の馬を盗もうとして、たったの一合で殺されてしまう。
横山光輝の漫画『三国志』では、単に劉備を出迎えようとしていたところ、昼寝していた趙雲と口喧嘩になって殺されており、『演義』よりは気の毒な結末になっている。
[編集] 参考文献
- 『三国演義』（和訳：立間祥介『三国志演義 上』平凡社、1972年）
