蟲忍 ―ムシニン―
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蟲忍 ―ムシニン―は古橋秀之、前嶋重機共著の小説作品。徳間デュアル文庫刊。ISBN 4199051465
人類最後の都、その周辺部を跋扈する異形の神を狩る半人半怪の修羅《蟲忍》。その一人であり、そして魔物でもある境界の存在として、同胞達に追われるくノ一“綾辻風”の阿音（アイン）の苛烈な生き様を描く小説。
漫画と小説の中間などと言われるライトノベルだが、そこから一歩漫画側へ踏み込んだような作品。元は前嶋重機が自身の漫画作品として考案したものであり、それを古橋秀之が再構築したいわば『小説版』である。古橋秀之曰く、前嶋重機は「いつか“本編”の漫画を書きたい」と思っているようだが、「たくさん絵ェ描くの、しんどいなぁ」などと暢気な調子らしい。
ちなみに前嶋重機の考えていたタイトルはカタカナのみの『ムシニン』。「ムシ」は本来ヘビを表し、不死の象徴であるヘビを引っ掛けて『蟲忍』と『無死人』のダブルミーニングの予定だったらしい。それを原稿完成直後に聞いた古橋秀之は、「そんなのは、早めに言っておいてくれ」と言ったとか言わないとか。
また、robot誌上にて連載されている前嶋重機の漫画DRAGON FLYは蟲忍のスピンオフであると、DRAGON FLY単行本一巻の巻末後書き漫画にて語られている。
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