菅原在躬
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菅原 在躬(すがわら の ありつね、生没年不詳)は、平安時代中期の学者。父は正五位下菅原淳茂(菅原道真の五男)。道真の孫。子に菅原輔正・菅原幹正・菅原行正・禅全らがいた。
文章得業生から、承平2年(932年)式部大丞として藤原経臣の門頭博士となったのが史料上の初見である。天慶4年(941年)右少弁となり、同6年に日本紀竟宴に参加して和歌を詠んだ。同7年に文章博士となる。その後、式部権大輔になり、従四位上勘解由長官に至った。天暦2年(948年)までは史料上に名前が見える。『扶桑集』の詩人だが、現存本には作品が残っておらず、『類聚句題抄』に2首収録されるのみである。